本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

飛田東映3本立+α。

2009-12-24 02:13:30 | 社会
1.無法松の一生

 これは悲恋の物語である。
 運動会のシーンはなんとなく「ベン・ハー」を連想させる。
 花火を縁側で二人見るシーンは寅さんの一シーンに引継がれている。文学のみならず映画にも埴谷さんのいわゆる「精神史のリレー」は脈々として流れている。こういうことを言うと、芸術論だとか表現論だとかに嵌ってその枠の中でああでもないこうでもないとはしゃいでいる連中はすぐ「映画にも文法があるから同じだ・・云々」と言い出すのだが、くだらないことである。w
 あと、祇園太鼓のシーンは何度見ても素晴らしい。随分練習したのだろうか。

無法松の一生(1958)(1958) - goo 映画無法松の一生(1958)(1958) - goo 映画

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2.乱

 チラチラとフィルムが荒れていて見難いところもあった。つい最近の映画のように思っていたが、もう公開されてから24年も経過しているのである。この映画を見たくて入ったのだが、途中寝てしまって太郎と次郎が父親=一文字秀虎を討つに至る経緯を見逃したのは残念だった。あそこで秀虎一人をわざわざ生かして大包囲網から逃がすのは不自然この上ないが、殺してしまったんでは後が続かない。w
 シェイクスピアの「リヤ王」とか毛利元就の「三本の矢」とかをモチーフに引用しているのはどういう理由からだろうか。自分でストーリーを考えるのに疲れたからだろうか。とにかく脚本は弱い。
 冒頭の山野はいったいどこでロケしたんだろうか、凄いねえ。
 どのカットも監督の絵コンテが連想されて、絵画的には十二分にきっちりしていた。
「影武者」では「象徴的過ぎる」と批判された合戦シーンは大幅に改良されていて、あれなら誰も文句は言えないだろうと思った。w
「ピーター(道化役)だけがやけに目立つ映画で、全体としては冗長過ぎる」という昔感じた印象は今回も変わらなかった。
 私は要するに「影武者」の方が好きなのである。ぁそ。

乱(1985) - goo 映画乱(1985) - goo 映画

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3.相棒ー劇場版ーは興行成績は良かったそうだが、私はテレビドラマの映画版はあんまり好きじゃない。
「必殺!」のシリーズもテレビの方が良かったし、「相棒」も同じである。

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牛丼値下げ戦争、再発 静観する吉野家の“事情”
ダイヤモンド・オンライン12月24日(木) 8時30分配信 / 経済 - 経済総合

 牛丼の競争が熱を帯びてきた。松屋が12月3日に牛めしの並盛りを380円から320円にするや、ゼンショーのすき家が7日、牛丼並盛りを330円から280円に値下げした。両社とも、11月に期間限定で行なった値下げ効果に自信をつけての取り組みだ。

「スーパーなどの低価格弁当やセルフうどん店など、ワンコイン(500円)で食べられるモノが増えた」(鮫島誠一郎・いちよし経済研究所主任研究員)。5月から直近11月まで、既存店の売上高は大手3社共に前年割れが続く。牛丼には、競争力のテコ入れが迫られているのだ。

「(60円の値下げで)もう一度、牛丼に振り向いてもらいたい」(佐藤雅敏・松屋フーズ取締役)。松屋の値下げ原資は、期待される客数増によるものだけではない。定食などに比べてオペレーションの容易な牛めしの売上比率を上げ、人件費を削減していくという。

 すき家の280円は、2001年の「デフレ宣言」下ですき家や吉野家が設定した牛丼安値タイ記録(期間限定を除く)。100%新米コシヒカリを使うなど、「グレードもアップさせた」(ゼンショー)自信作だ。直近の店舗数は、01年の約4倍の1352店。そのほか、グループのバイイングパワーを強みに低価格を実現した。

 一方、吉野家は380円に価格を据え置いている。“速い、うまい、安い”の吉野家にとって安さは重要だが、値下げが難しい特有の事情がある。大手3社で唯一、使用牛肉が100%、「コスト高」(業界関係者)な米国産牛肉なのだ。BSE(牛海綿状脳症)発生後、日本は安全性を考慮し、米国産牛肉の輸入再開時、“20ヵ月齢以下”とウシの年齢に独自の条件を課した。これは他国向けの標準である“30ヵ月齢”よりも若いため、日本向け作業ラインが必要で、それだけ米国産は高くなる。

 また、広大な牧場で飼育する米国では正確な年齢がわからず、実際には17ヵ月齢程度のウシが出荷されることも多い。確実に条件に違反しないための予防策だが、若いウシは肉付きが悪く、結果的に割高になる。

 輸入再開直後よりは安くなったとはいえ、牛丼に使われる部位の市場価格は今日、280円が可能だった01年当時の2倍強もする。牛丼の売上比率が55~60%を占める吉野家。売上数量増が未知の現段階では、値下げの負担は重い。

 吉野家が米国産牛肉を使い続けるのは、ひとえに「110年続く伝統の味を守るため」(吉野家)だ。ただし、吉野家には「こだわりのある客がいちばんついている」(佐藤・松屋フーズ取締役)と同業他社ですら一目置くブランド力がある。既存店実績で見る三社の実力は拮抗。値下げをしない吉野家は、ブランド力で勝ち抜くことができるだろうか。(「週刊ダイヤモンド」編集部 新井美江子)

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 BSE問題で米国産牛肉の輸入がストップされるまでは、吉野家の牛丼(並)が280円で、他社が300円台の価格設定だった。豚丼時代を経て、吉野家が牛丼を再開したときは百円値上げの380円からで、今の価格はこれがベースとなり昔とはほぼ逆転に近い各社の値段構成になっており、昨年当月比では全社が売り上げ減に陥っているが、吉野家以外は値下げで難局打開を目指している。吉野家も「3杯食べれば1杯只」(←つまり4杯食べて初めて25%引き)とか「次回牛丼50円引き割引券」の配布とかならやっていたが値引き戦争への参入は頑なに拒否している。

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吉野家、期間限定で値下げ並300円に 安値合戦で我慢できず
12月28日12時9分配信 産経新聞

 牛丼チェーン「吉野家」を運営する吉野家ホールディングスは28日、来年1月11日~21日までの11日間の期間限定で牛丼と牛鮭定食の価格を80円引きで販売すると発表した。並盛りが380円から300円になる。ライバルの「すき家」や「松屋」などが相次いで値下げに踏み切る中、吉野家は定価は据え置き、期間限定値下げを定期的に実施することで対抗する。

 吉野家によると、松屋が並盛りの定価を60円下げて320円にした今月3日以降、都心の隣接店の客数が2%減ったという。さらに7日からすき家が業界最安値の280円に引き下げると、郊外店で5%の影響が出たという。

 このため、吉野家も限定値下げで集客のてこ入れが必要と判断した。ただ、当面は定価の引き下げは行わない方針。「期間限定のキャンペーンで対応する。今回のキャンペーンで取り戻せる」(企画本部)としている。

 吉野家は味へのこだわりから、割高な米国産牛肉を使用しており、恒常的な値下げは困難だったとみられる。

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 私の見た範囲では確かに並280円の「すき家」が一番混んでいる。牛丼では吉野家が一番おいしいと私も思うが、百円も差があっては普通は選ばないだろう。

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堀江元社長:旧ライブドアと和解 208億円相当引渡し
2009年12月25日 21時45分 更新:12月25日 23時48分 毎日jp

 ライブドア(LD、現LDH)の粉飾決算事件を巡り、LDHが元社長の堀江貴文被告(37)=1、2審実刑、上告中=らに約363億円の賠償を求めた訴訟は25日、東京地裁でLDHと堀江元社長の間で和解が成立した。元社長が約208億円相当の資産をLDHに引き渡す内容。

 LDHによると、引き渡される資産の内訳は▽元社長が所有するすべてのLDH株181万310株(約40億1600万円相当)▽元社長に支払われるべき配当金146億6300万円--など。元社長はLDHの2番目の大株主だったが、和解で資本関係はなくなる。【伊藤一郎】

 LDHの話 引き渡しを受ける資産は、堀江氏の資産ほぼすべてに相当する。旧経営陣のうち、核心となる堀江氏への責任追及を完遂できたことに大変満足している。

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マニフェスト工程表の見直し表明 参院選に向け鳩山首相
2009年12月25日22時34分 asahi.com

鳩山由紀夫首相は25日、首相官邸で記者会見した。来年度予算案でマニフェスト(政権公約)を修正したことを踏まえ、来年夏の参院選に向けて、マニフェスト実現に向けた工程表の見直し作業に着手する考えを示した。消費税については、4年間の衆院議員の任期中は増税しない考えを明言した。

 マニフェストは工程表で、10年度から4年間に公約を実施する手順と必要な予算額を示している。だが、廃止するはずだったガソリン税などの暫定税率を実質維持するなど、初年度から修正された。

 首相は「1年目に変更が出ている以上、何らかの修正が必要になってくる。財政事情なども勘案する」と述べた。見直しでは「国民にオープンな形で理解を求めていくプロセスが必要だ」と述べた。

 さらに、「今年の衆院選で消費税の増税はしないと誓い、大きな賛同が得られた。大変厳しい財政状況だが、4年間、消費税の増税を考えることは決してない。歳出削減を徹底していく」と述べ、財政難であっても消費増税はしないと明言した。

 来年の参院選で民主党が勝利すれば、消費増税をするのではとの懸念に対して「参院選でどのような形になっても、だから上げますという理屈は通らない」と述べた。

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 鳩山資金問題に関連して思い浮かぶ言葉がある。
 それはディレッタント(乃至はディレッタンティズム)である。
「ことバンク」によれば: ↓

Dilettante. 仕事としてではなく自分自身のために芸術や学問を「楽しむ人」を意味する。 ... 「ディレッタント」と呼ばれる人々はおおむね、特権的な学芸知識と富を背景に芸術品を自由気儘に享受できる立場にあった。

・・とあるのだが、ここでキーポイントとなるのは「富」という言葉である。
「清貧」という言葉に顕著なように一般に我が東洋に於いては、卑しくも「学問・芸術」愛好者たる者は「世間的貧困」とこそ共存出来るものであり、「竹林の七賢人」などはその典型と言って差し支えないのであるが、これが西欧となると状況は一変して来るのである。
 日本では想像もし難い程の大富豪が数あまたいて、その嫡男らは大学を出た後は基本的に遊びまくるだけなのである。無論会社・財閥等を引継ぐための帝王学とかは教え込まれるわけだが、我々が一般に考えるところの「労働」などには生涯一度たりとも就くことがない。どこが悪いというのでもなく死ぬまで「働いたことなんかない」で終わる人たちなのである。
「黒い鳩兄弟」は政治家の子息として生まれたが為間違って(?)世俗の典型たる政治家への道を共に歩むことになったが、本来なら少なくとも兄弟どちらか一方が世俗とは無縁の「ディレッタント」への道を選ぶ条件はあったと私は思っている。

 62歳になるまでおよそ「金の心配などしたことがない」というお兄さんは恵まれていたというのか不幸だったというのか私にはわからない。食事や観劇等外出先での支払いも全て秘書が行い、それも「カードで」だったろうから、およそ彼は「(現金による)金の支払い」などとも迂遠になっていたのではないか。選挙中商店街で150円のハムカツを買って千円渡したところまではいいが、彼にはこの商取引の儀式はこれでおしまいだった。とてもじゃないが「お釣りを貰う」ことまでは頭に入っていなかったのである。そういう、日本では珍しい「浮世離れ」した人なのである。
 そういう人だから彼の「救貧」的思想・「弱者救済の思想」は言ってしまえば「耳学問」である。そこに生活実感など伴ってあろう筈もない他人事である。
 で、「だからどうした!?」ということなのである。いいじゃねえか、結果6億も国庫収入が上がるんだ。文句ねえよ。笑。
 メディアのバッシングには根拠がない。お金持ちや世襲しか総理になれない一種「身分制社会」は困ったものだが、鳩ちゃんは別に悪党なんかではない。大悪党やその子孫は自民党に集中して棲息しているのであり、それらを一掃して「自民党をサラ地にする」ことこそが今求められているのである。
 仮に偏向メディアによる世論誘導が功を奏して鳩ちゃんへの世論の風当たりが厳しくなったらなったで、そのときは小沢大明神がなんとかするだろう。
 その小沢さんのところに銃弾が郵送されたという今日25日の報道である。
 万一小沢さんもヤバイことになったとしても、イラ管もいれば前原ちゃんもいる。まだまだ民主党の人材は自民と違って「枯渇」とは程遠いのである。w

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<菅副総理>「全閣僚で合宿」提案 内閣一体感を演出狙い?
12月25日20時45分配信 毎日新聞

 「全閣僚で合宿を」。菅直人副総理兼国家戦略担当相は25日の閣僚懇談会で、年明けに数日間、重要課題で閣僚同士が意見交換する場を設けるよう提案した。各省の政務三役が予算編成作業で対立したり、「官僚に取り込まれている」と批判されたことを受け、内閣の一体感を演出する狙いがあるようだ。

【特集】マニフェストはどこまで守られた? 鳩山政権の通信簿

 閣僚の「合宿」は菅氏の持論。衆院選前も「組閣前に2~3日の合宿で意思統一してから霞が関に乗り込むべきだ」と語っていた。

 25日の閣議後会見で菅氏は「政権ができ、がむしゃらに走ってきた。年明けに内閣全体として意見交換する機会があっていい」と述べた。「予算(編成)や制度論、組織のあり方に踏み込むには(政権発足から)3カ月の期間では十分でなかった反省もある」とも語り、今後、行政組織の抜本的な見直しや、納税者番号制度導入などを閣内で議論する必要があるとの認識を示した。【野原大輔】

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