本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

平松は要らない。大阪秋の陣2.

2011-10-30 22:26:14 | 社会
日曜日の夜10時頃、私はミナミの旧『新歌舞伎座』跡地前の植込みの敷石に腰掛けて小休止していたら一人のこざっぱりした身なりの老人が隣にすわった。10分くらい黙って一緒にいたろうか、偶然彼と同じタイミングでそこを立ったので、道すがら私が話しかけて会話をする仕儀になった。彼は空き缶を集めていて、手持ちのキャリア一杯にアルミ缶を持っていたから、私はまず「おっちゃん、アルミは今キロなんぼや?」と訊いてみた。「百円くらいやな。安いわ」と彼は即座に答えた。私は「キロ50円だったこともあるし、80円だったこともある。二百円近いこともあった(←北京オリンピックの前は金属の需要が多かったのである)」と言った。私の知識の半分は耳学問である。私もアルミを拾って歩いたことがあると言うと気を許したのか、彼はやや饒舌になった。以下は全て「自称」だが、彼は昭和11年生まれの75歳で、近くで婆さんと二人の年金生活をしている。若い頃は造船所で働いていたから年金は月25万円の最高額を貰っているが、婆さんが全部(?)取り上げてしまうので自分の小遣いは空き缶を拾って稼ぐ。聞けば彼はかなりのギャンブル好きで、その日も競馬の菊花賞で大敗したと言う。「明日からは住之江ボートだ」とも言っていた。そんなふうでは婆さんが年金をしまってしまうのも当然だろうが・・。w*ただ西成には「こうだったらいいな♪」という自分の願望をまるで実際の事実であるかのように語る人が大勢いるので、彼の話が本当だったかどうかは私にはわからない。彼は飛田の映画館のことも詳しくて、(私は知らなかったのだが)年齢が60を超えていることを証明出来るものがあればいつでも500円で入館出来ると言っていた。それが本当なら「アラ還」たる私には十分その資格があるのである。館内の喫煙者が厭で最近あそこはご無沙汰しているが、今度確かめてみようと思う。ぁそ。ところで日曜日はなんばで橋下の旗揚げ街頭演説会があったらしいが、私はそれは知らなかったから自転車で枚方市までお出掛けしていたのである。あちゃ。 . . . 本文を読む