小池防衛大臣はアメリカ様へ何やら『説明』に出掛けたと言うのだが、「参院で日本政府与党が少数派に転落した際はどうなるのか」といった我が法体系のイロハを先方が知らぬ筈もなく、実際は「オヤビン、てえへんだ。民主党の奴ばら、とんでもねえこと言ってまっせ!」と危うくなった『特措法』とその対策・事後策を相談に行ったのだろう。一方小沢さんはシーファー駐日大使を党本部に呼びつけて、忙しい中、民主党の立場と政策をわざわざ説明してやったのである。が、大使は「日本の国際貢献」の重要さを強調し、小沢さんは国連決議を経ていないブッシュ政権の見切り発車に異を唱えたということで、初対面の両者の主張はまったくの平行線を辿るしかなかったのである。会談は45分間。米国大使は「欲しい情報があったら何でも言ってくれ」と政権党でもない民主党にしきりと媚を売り、対する小沢さんの方は「また会いたくなったら言ってくれ」と礼を失することなく体よく追い返したそうである。*石原東京都知事はかつて『NOと言える国・ニッポン』とかいう本を出したことがあったが、彼も都下にある米軍基地に関しては幾つか注文を出している。これに比して我が外務省はというと、伝統的に恥も外聞もあったものか、見え見えの対米従属路線を歩んでいるわけだが、これに「おんぶにだっこ」の自民党政権もまた、アメリカ様のおっしゃることには殆ど全て「あなたの言う通り、私の聞く通り」で通して来た。在沖縄の米軍基地問題など、沖縄住民の意向を米軍に伝えるどころか、逆に米軍さまのおっしゃることをオーム返しに沖縄住民に伝えることに概ね専念して来たわけである。こういう植民地だか属国だかわからない我が国の現況がようやく変化する兆しが、その端緒が見えて来た。それもこれも、我が国民の自民党一点張りの投票行動が大きく変化しつつあるからである。と言って、各党の得票率に今回大幅な変化があったということでもないのだから、民主党に於かれましては是非とも「驕り」も「傲慢」も「油断」も「手抜かり」も全てご無用で願いたい。憲政の常道に立脚し、国民一人一人の目線に立って、名実ともに自公のふしだら政権を凌駕していただきたい所以である。なんちゃって。w . . . 本文を読む