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本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

自民党はマキャヴェリズムのスペシャリスト揃いだが・・。

2007-08-05 12:35:26 | 社会
梅原猛《仲麻呂が書いたといわれる「大織冠伝」の中に、鎌足が『六韜』を愛読したことが出てきます。福永光司さんを講師にして『六韜』を三人で読んだんですが、これはじつに驚くべき本でして、マキャヴェリズムなんです。まず文韜、つまり内部攪乱で敵の勢力を弱め、武韜は最後にやれ、とある。その内部攪乱の方法がまたえげつない。例えば、権力者がいたら、その側近にもぐりこんで、徹底的におだてあげろ、そうすれば彼は反省を失って判断力が低下するだろうとか、もし彼に寵姫がいたら、彼女のライヴァルにもっと美しい女を送りこめ、そうすれば宮廷は二つに割れてえらいことになるだろうとか、外交使節として隣国から優秀な人物が交渉に来たら話をまとめるな、愚鈍な者が来たときにはまとめろ、そうすれば愚鈍な者が重んじられ優秀な人材は失脚して、隣国は弱まるだろう、ざっとこんな具合です。マキャヴェリもこんなひどいことは書いていない。(笑)》(←『日本学事始』p66より)*今日のサンプロに民主党の重鎮のお二人が出演されて面白くも興味深いことを言っていた。民主党の黄門様=渡部さんは小沢さんよりちょうどピッタリ10歳年長の75歳だそうで、冒頭「先の自民党総裁選では国家国民のためには福田さんがいいだろうが、政権交代実現のためには安倍の方がいいと私が言ったら、その通りになりつつある。今回も国家国民のためには安倍の一日も早い退陣が望ましいが、政権交代のためには続投が望ましい」と言い放って笑いを誘った。藤井元幹事長は論理的に話を組み立てる人で、私は好きだ。暫く見ていなかったが、こういうご老体も健在なのだから、民主党もなかなか人材豊富である。・・といったところで、権謀術策にかけては誰にも負けないという人間は自民党には有り余っているが、先の大敗によって彼らは全員「一時ショック死状態だった」というのが同じくサンプロに出演した舛添の分析である。別に死んではいないのだから国民批判の大爆発によって「判断停止」に陥ったというところだろうが、劣勢となった参院では「対決法案」は通らないわ、「国政調査権」が発動されて旧悪に関する「情報開示」が要請されるわ、いずれは「問責」されるわで、これは安倍ポンに最後まで「責任」をとって貰うしかない、策の講じようがない「打つ手なし」「泥を被るのは嫌だ」の自民党お歴々であって、今更理知的判断など働くわけがないだろう。 . . . 本文を読む