大磯・二宮の海、秦野の山、中井の畑
自慢の農産物ずらり
中井町で品評会
タウンニュース
品評会に出品された中井町産の野菜や果実
中井町の生産者が丹精込めて育てた野菜や果実、
芋類、穀物、豆などを一堂に集めた農産物品評
会が、農村環境改善センターで11月28日と29日
に行われた。
キャベツや白菜、小松菜などの葉物野菜や根菜類、
ミカン、柿、米をはじめ、こんにゃく芋やレモン、
落花生など45品目303点の農産物が並んだ。県
農業技術センターや農協の職員が、形状や色、病害
虫の有無などの出来映えと生産技術を審査。金賞に
選ばれた温州みかんは「実の揃いと着色が良く、
果形が扁平で大津4号の特徴がよく見られる」と
講評された。
熊沢さんトリプル賞
品評会に毎年出ているという熊沢久さんは、8品
目の農産物を出品。神奈川県のブランド米で、米
の食味ランキングで「特A」を獲得したことがあ
る品種の「はるみ」を栽培し、金賞を受賞した。
「粒の張りがとても良好」と高い評価を受けた。
このほかにもしょうがで銀賞、ゆずで銅賞に選ば
れ、トリプル受賞。スマートフォンで自作の農産
物を撮影し、「今年も賞をいただけてありがたい
ことです」と笑顔で話した。
品評会には梅干しやジャム、らっきょう漬けなど
の加工品も出品された。2日間の一般公開の後、
29日午後に即売会があり、来場者が新鮮で品質の
良い野菜や果物を買い求めた。
中井町
テレワーク場所開放も
第三弾の新型コロナ対策
タウンニュース
「第3波」と呼ばれる新型コロナウイルスの
感染者数が全国的に増加傾向にあるなか、中井
町は感染症対策として町独自の緊急支援に乗り
出す。5月と8月に続く第三弾の支援策で、
関連予算1316万円を計上。11月27日に町
議会が臨時会を開き、一般会計補正予算を全
会一致で可決した。
町民生活の安心・安全を確保することを最優先に、
新しい生活様式への対応を図る。井ノ口公民館
などの公共施設にタブレット式の検温機器と
センサー式消毒器を導入。中井中央公園内に
あるなかい里都まちカフェに換気設備の工事
を行う。
需要が高まっているテレワーク環境を提供する
ため、農村環境改善センターと井ノ口公民館の
会議室にWi―Fi環境を整備。テレワークが
できる共用スペースとして町民に開放する。
今年度中に始める予定で、大学生などがオン
ライン授業で利用することも想定しているという。
自治会活動など支援
新型コロナの影響で様々な行事やイベント、集会
などが中止となり、地域活動の停滞による住民
の交流や外出機会の減少、孤立化が懸念されて
いる。町は、感染症予防策を講じて活動する自
治会へ、感染症対策に必要な物品の購入費など
を助成する。自治会の規模(加入世帯数)に応
じて10万円または20万円を上限とし、マスクや
消毒液、自治会館の換気扇や網戸、空気清浄機
などの購入費に充てることができる。
指定避難所のコロナ対策も進める。太陽光で発
電できない夜間でも送風機を使えるよう、井ノ口
小学校と境コミュニティセンターに蓄電装置を
2台ずつ設置する。木之花保育園となかいこど
も園、子育て支援センターの感染症対策を強化し、
混雑緩和のために役場庁舎税務町民課窓口へ自動
発券機を設置。また、庁内のテレワーク環境も整え、
職員が在宅勤務をする際のセキュリティを高める。
国交付金待たず
町は今回の緊急支援にあたり、国の新型コロナ
ウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の第三
次交付限度額の提示を待たずに補正予算を組んだ。
財源の一部は特別職の期末手当を削減し、町長
は25%、副町長と教育長は20%減らした額の
合計約108万円を捻出した。中止・縮小に
なった今年度事業の予算230万円や前年度
繰越金などでも賄った。
6日に新庁舎シンポ
二宮ラディアンで講演など
タウンニュース
町役場新庁舎の整備に向けて、二宮町は新庁舎に
関するシンポジウムを12月6日(日)にラディ
アンホールで開催する。
町は9月から11月にかけ、3回の町民ワークショ
ップを開催。参加者約50人が、防災や建築などの
専門家から話を聞き、建設予定地のラディアン
周辺の現場確認とグループ討論を実施した。
シンポジウムでは、ワークショップで出された
意見やアイデアなどを発表し、専門家による講演
とパネルディスカッションを行う。午後2時から
4時まで。参加費無料。申し込み不要。マスク
着用で来場を。
二宮お試し移住に12組
地域再生協議会がモデル事業
宿泊場所の二宮団地公社住宅
新型コロナウイルスの影響に伴うテレワーク
の広がりで郊外や地方での暮らしに関心が高
まるなか、「お試し移住」が二宮町で行われ
ている。大磯町では官民が連携し、移住・定住
促進に向けた取り組みを開始した。
地域住民と二宮町、県住宅供給公社で組織する
一色小学校区地域再生協議会が実施するお試し
移住には、東京や横浜などから募集数の2倍に
あたる24組の応募があった。週2日以上はテレ
ワークで働くという条件で、40歳未満の家族や
カップルを優先的に選定。11月下旬から4週に
わたり、毎週3組ずつが週末の2泊3日で二宮
暮らしを体験している。
寝泊まりするのは、百合が丘の二宮団地公社
住宅の空き室と民間宿泊施設。宿泊費は無料で、
国土交通省の空き家対策担い手強化・連携モデル
事業の補助金を活用した。
11月27日から29日まで小さな子ども連れの家族
など第2グループが滞在。初日にガイダンスが
あり、太平洋不動産の宮戸淳さんが「周辺地域
と比べて二宮町の不動産相場は賃貸・売買とも
リーズナブル。交通の利便性もよく、コロナ禍
で移住をする人は増えている」と説明した。
「仕事だけでなく、自然とのふれあいや趣味を
楽しみ、心豊かに過ごすことを大切にしたい」と
都内から参加した60代と21歳男子学生の父子。
ウェブ関連の仕事をしているという千葉県在住
の女性は「二宮団地再編プロジェクトのインスタ
グラムを見て団地暮らしに興味がある」と話した。
参加者は不動産物件を見学したり、ガイドマップ
を参考に町内をめぐったりして3日間を過ごした。
再生協議会の廣上正市さんは「移住者に新しい風
を吹き込んでもらいたい」と期待を寄せる。
移住後押しへ連携大磯町と社団法人が協定
人口減少や少子超高齢社会に対応するため、大磯
町は一般社団法人海鈴(かりん)大磯と移住・
定住の促進活動に関する協定を11月24日に締結
した。町は観光施策を軸に交流人口の拡大を目指
してきたが、移住・定住に結び付けるための移住
相談やセミナーなどは実施していなかった。協定
の締結により両者が情報共有を図り、移住を促す
取り組みを協働で進めていく。
同法人は今年9月、移住希望者の相談窓口となる
「ふるさと回帰支援センター大磯」を設立。新旧
住民が集まる「磯人ネットワーク」も発足した。
同ネットワークを核に、移住支援の活動を展開し、
空き家を活用したお試し移住施設の運営などを行う。
すでに問い合わせが来ていて、大磯を知りたい人
へ町内を案内することを始めた。
締結式で中崎久雄町長は「豊かな自然と歴史、
文化がある」と町の魅力を強調。「移住・定住
促進の取り組みは全国的な傾向で大磯町も乗り
遅れるわけにはいかない。民と官が一緒になり、
多くの人が大磯に関心を持って住んでもらえる
ようにしたい」と話した。
海鈴大磯の富山昇代表理事は「交流人口の一歩先
に関係人口があると思う。移住に関わるファンを
増やすために『関係案内所』を目指し、移住者の
応援団として手伝いたい」と意欲を語った。有楽
町にあるふるさと回帰支援センターが主催する移
住フェアへの参加、地引網の体験、移住者が開い
た店舗めぐりなどのツアーを実施することも考え
ているという。
中崎町長(右)と富山代表理事
大磯町商工会
地元に「エール」
特典付き冊子を全戸配布
タウンニュース
配布された地元応援情報誌「大磯エール」
大磯町商工会は、新型コロナウイルスの影響に
苦しむ町内事業者への支援と町民生活の活性化
のため、クーポン付きの地元応援情報誌「大磯
エール」を発行した。1万5000部を製作し、
11月下旬に広報おおいそ12月号と一緒に町内へ
全戸配布した。
大磯エールはA4版の全8ページ。今回は「グル
メ編」と題し、町内の飲食店をはじめ、生鮮や菓子、
パン、加工食品などを扱う計42店舗を写真ととも
に掲載している。店舗のこだわりや人気メニュー、
店主からのひと言なども紹介しており、テイクア
ウトやデリバリーの実施状況、駐車場の有無など
がアイコンで一目で確認できるようになっている。
20店以上の掲載店で利用できるクーポンも付いて
いて、商品のプレゼントや割引など各店舗ごとに
用意された特典を受けることができる。
地元消費を喚起
町の交付金と商工会の地域振興対策費をあわせ
た497万2000円で発行された同冊子。協働
事業者の東武トップツアーズが編集・製作した。
他自治体が地域経済振興のため上乗せ分を加え
たプレミアム商品券の発行に舵を切る中、クー
ポン付き冊子の発行を決めた理由について、同
商工会は「利用が大型店に偏ったり、一度使っ
たら無くなってしまうプレミアム商品券に比べ、
冊子は保存版として手元に残り、色々な店を知
ってもらえるのが特長。外部から人を招くので
はなく地元で経済を回して結び付きを強くする
ことが、長い目で見て地元をうるおすことにつ
ながる」と説明する。
12月中旬の公開を目指しウェブ版も制作中。大磯
エールがインターネット上で見られるようにな
るほか、「生活トラブルの相談がもっとも多い
業種」として町内の電器店5店も追加で掲載する。
同商工会商業部会の芦川博昭部会長(芦川酒店)は
「移住者も増えてきた大磯で、あらためて地元の
店舗を新・再発見してもらい、様々な生活シーン
で役立ててもらえれば」と期待を寄せる。
問い合わせは、大磯町商工会
【電話】0463・61・0871へ。
デジタル化で創造性育む
大磯町が3社と教育環境協定
タウンニュース
イベント内で国府中学校の様子が中継され、
協定書(左下写真)の調印式も行われた
大磯町は小・中学校における教育の質向上の
ため、ワコム、セルシス、アイネットとの相互
連携を強化するパートナーシップ協定を11月18日
に締結した。教育にデジタル環境を取り込む
「ニューノーマル・デジタル・クリエイティ
ブ教育」(=NDC教育)を推進することで、
早い段階から子どもたちの創造性を育むことを
目指す。
NDC教育は、これまで紙に描いて行われてい
た「アナログの創造活動」をデジタル環境で行い、
またネットワークを活用した共同作業など「デジ
タルならではのメリット」を生かした創作活動
を教育に積極的に取り込むもの。児童・生徒の
創造性を刺激し、インスピレーションを与え合
う環境をつくりながら、自然な形でデジタル技術
に触れていく。体験の共有を通じてネットワーク
の世界における道徳観などを養い、初・中等教育
の早い段階からクリエイティビティを開花させて、
将来にわたりアートに親しみ続ける素地を養うこ
となどを目指す。
3社が得意分野で支援
協定締結に際し、ワコムは液晶ペンタブレット
などのデジタルペン入力機器、セルシスはユーザ
インターフェースとなるアプリ、アイネットは
ネットワーク環境や教育データの保守・管理に
関する技術とサービスを提供するなど、3社それ
ぞれが得意分野を持ち寄ることで町のNDC教育
を推進する。中崎久雄町長は「プロが使用してい
る最新の機材やアプリなどを使って絵を描くこと
は、大磯の子どもたちの創造的思考を育むことに
つながる」と感謝した。
子どもたちの夢を応援
18日にワコム主催のイベントが新宿で開かれ、
大磯町の野島健二教育長が「絵を描くことが好き!
を支え続けるには」と題したパネルセッションに
出席した。
イベントの様子がオンラインで全世界へ配信され
る中、国府中学校との中継も行われ、同校文芸部
が提供されたペンタブレットなどを使用している
光景や、中崎町長とアイネット創業者最高顧問の
池田典義氏=大磯町在住=があいさつする様子な
どが映し出された。イベントでは協定書の調印式
も開かれ、「自分の絵で人を笑顔にしたい」など
文芸部員らが将来の夢を書いた協定書に4者の代表
者がサイン。ワコムの井出信孝CEOらが「絶対支
えるからね」とエールを贈り、野島教育長も「大磯
から世界へ羽ばたくクリエイターが生まれてくれ
れば」と期待を寄せた。イベント後、文芸部員は
「(ペンタブレットは)画材がいらず、片付けも楽。
使いこなして部誌や文化祭のポスター作りなどに活
用したい」と話した。
相模湾にだるま太陽
大磯の木原秀雄さんが撮影
タウンニュース
木原さん撮影のだるま太陽
日の出や日没の際、水平線に接した太陽がだるま
のようにくびれて見える蜃気楼現象の一種「だる
ま太陽」を、大磯町の広報カメラマンを務める
木原秀雄さんが11月23日に北浜海岸で捉えた。
海面上の空気の層に気温差がある時、太陽の光が
屈折することで起こると言われている現象。この
時期、地平線に雲がない日を狙い、海岸近くに
住む写真仲間からの情報も参考にしながら撮影
に挑んでいるという木原さんは「大磯の海岸で
は房総半島から昇っていた日の出が相模湾沖へ
移りはじめるこの時期から2カ月ほどの間、楽し
める。基本的には寒い朝に観られるが、この日は
暖かくても綺麗に昇った」と撮影時を振り返る。
花で医療従事者に感謝を
生花店らが秦野赤十字にオブジェ
タウンニュース
オブジェを作成するメンバーら
コロナ禍の中、医療従事者に感謝の気持ちと
癒しを届けようと、神奈川県生花小売商協同
組合と神奈川県花き植木振興地域協議会が
『花の応援団』事業を行っている。この事業
は神奈川県全体で実施されているもので、11月
24日には他市に先駆けて同組合中秦支部のメン
バーが秦野赤十字病院ロビーにフラワーアレン
ジ・オブジェを制作した。
当日参加した同支部メンバーで市内生花店の
店主ら7人が、それぞれの感性をつなぎ合わせ
て完成させたオブジェのテーマは『愛』。神奈
川県産の花を中心に使い、フォトスポットにも
なるよう、ベンチを囲むようにオブジェを制作
したという。
同支部の加藤昇支部長は「厳しい状況の中、医療
を支えてくださっている皆様に心からの感謝をし
たい。少しでも心の安らぎにつながれば」と話す。
オブジェの展示は11月30日まで行われ、その間は
手入れなども同支部のメンバーが実施した。
オブジェの展示中は、同病院を訪れた人々や入院
患者などが足を止め、写真を撮る姿も。同病院に
勤める医療従事者のひとりは「ロビーが明るく華
やかになりました。患者さんの喜ぶ姿も見られて
嬉しい」と笑顔で話していた。同支部では12月8日
に伊勢原協同病院でも実施予定。
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