関東で唯一! 迫力満点の「笠懸」披露、
元競走馬も疾走 中世の三浦一族しのぶ
「道寸祭り」
5/19(日) カナロコ
疾走する馬上から弓を引く
大日本弓馬会の射手
=19日、三浦市の荒井浜海岸
中世の武家社会で栄えた三浦一族をしのぶ
「道寸祭り」が19日、居城(新井城)が
あった三浦市三崎町小網代の荒井浜海岸で
開催された。一族のお家芸と伝えられる三
大古弓馬術の笠懸(かさがけ)が披露され、
約2千人(主催者発表)の来場者を魅了し
た。
大日本弓馬会(鎌倉市)に所属する男女
9人が射手を務め、馬に乗って弓形の砂
浜約140メートルを往復した。小雨の
中、馬上でバランスを取りながら50セ
ンチ四方の的2枚を真横から、30セン
チ四方の的は斜め上から弓を引いて的中
数を競った。
馬の中には元競走馬もいて、疾走する姿
は迫力満点。「パン」という響きととも
に、矢が的の板に命中して割れると大き
な拍手が沸いていた。
横浜市内から写真愛好団体の仲間と訪れ
た80代の女性は「初めて見たが、遠く
から来たかいがあった。いい写真が撮れ
ました」と喜んでいた。
三浦市や地元観光協会などでつくる実行
委員会が主催し、47回目。供養祭の後、
関東で唯一の笠懸が披露されている。
長さ6メートルの救命ボートでミナト疾走
横浜港カッターレース、134チームが熱戦
5/19(日) カナロコ
参加者たちが熱戦を繰り広げた横浜港
カッターレース
=19日、山下公園前の海上
横浜の初夏の風物詩「第41回横浜港カッタ
ーレース」が19日、横浜市中区の山下公園
前の海上で行われた。市内外の企業や大学、
団体の愛好者らでつくる計134チームが出
場。力を合わせてオールをこぎ、熱戦を繰り
広げた。
【写真をもっと見る】特別に設置された浮桟
橋や、横浜港のランドマークを背景に繰り広
げられた熱戦の様子も
使用するのは、大型帆船や貨物船に搭載する
「カッター」と呼ばれる長さ6メートルの救
命ボート。6人のこぎ手と艇長ら計8人が乗
り、氷川丸前を折り返し地点とするコース
(往復360メートル)でタイムを競う。風
はなく波も穏やかで、絶好のコンディション
の中、仲間たちの声援を受けながら全力で海
面を疾走した。
同市青葉区在住で、レースに初参加する父親
を応援しようと母親と一緒に会場を訪れた男
児(9)は「頑張って」とエール。埼玉県か
ら子どもと遊びに来た40代女性はレースを
眺めながら「横浜は海が近くにあってうらや
ましい」と笑顔で話していた。
大会は帆船日本丸の横浜誘致を記念して
1985年に始まり、実行委員会の主催。
各部門の優勝チームは次の通り。
▽一般 T・I・T CUTTER CLUB
▽女子 MY MOTHERS LADIES
▽小学生 日本海洋少年団千葉市連盟 チーム
『ガキ大将』
優雅にスイスイ…新生活の疲れ
癒やして 魚の「ヒレ」着目の
企画展、横浜開運水族館で
5/19(日) カナロコ
「鰭展~ひとそれぞれ、ヒレもそれぞれ~」
で優雅に泳ぐ魚たちを眺める来場者
=横浜開運水族館
生き物が優雅に泳ぐ姿を眺めて、新生活の疲
れを癒やしてもらう企画展「鰭(ひれ)展~
ひとそれぞれ、ヒレもそれぞれ~」が横浜開
運水族館フォーチュンアクアリウム(横浜市
中区)で開催されている。6月30日まで。
同展では淡水魚「カラシン」の仲間をはじめ
とした9種約520点が、ユニークなキャッ
チコピーとともに来場者を出迎える。
同じグループに属する魚でも、ヒレの形や色、
大きさはさまざま。企画展を通じて、自分ら
しさを考えてもらいたいと話す支配人の小泉
哲朗さん(36)は「生き物から人間が学ぶ
ことはたくさんある。五月病で疲れている人
が水槽を見て、一休みしてくれたらうれしい」
と期待を寄せている。
入館料は大人1400円、中高生千円、子ど
も600円。平日は午前10時~午後5時、
土・日曜、祝日は同6時まで。
伊勢原の酒米から日本酒完成
「うまみがしっかり」厚木・七沢
の黄金井酒造
5/19(日) カナロコ
完成した「旋」を持つ(右から)
酒井さん、黄金井さん、三上さん
=厚木市七沢の黄金井酒造
黄金井酒造(厚木市七沢)は5月から、
伊勢原市内で生産された酒米で造っ
日本酒「旋(つむじ)」の販売を始め
た。同社にとって地元周辺の酒米を使
った酒造りは初めて。黄金井陽介専務
らが3年ほど前から取り組み、知人で
コーヒー豆製造販売会社「厚木珈琲
(コーヒー)」(厚木市東町)の酒井
涼旦郎代表から紹介された伊勢原市
下糟屋の農園「加藤花園」で、酒米
「五百万石」を生産してもらった。
地域に生きる人の絆で地元の日本酒が
出来上がった。
依頼を受けた加藤花園が昨年春から、
約4千平方メートルの水田で「五百万
石」を生産。同農園としても初めて
酒米の生産だったが、順調に成長し昨
秋には大粒で酒造りに使える米だけで
1・2トン収穫できた。
黄金井酒造では「せっかくの地元の米
だから、酒造りの方法でも挑戦しよう」
と、普段は使わない「8号酵母」を使用
して今年3月から仕込んだ。「うまみが
出る酵母で、うまみにつながる酸味も強
い」という黄金井専務の狙い通り、うま
みがしっかりと感じられる酒に仕上がっ
たという。
小田原市長選挙、元職の加藤憲一氏が
返り咲き4選 現職ら破る
5/19(日) カナロコ
小田原市役所
任期満了に伴う小田原市長選は19日、
投開票され、市長3期を務めた元職の
加藤憲一氏(60)が再選を目指す現職
の守屋輝彦氏(57)と新人で元会社員
の古川透氏(64)を破り、返り咲きで
4選を果たした。投票率は48・17%
で、前回(2020年)を1・38ポイ
ント上回った。現職市長が1期限りで選
挙に敗れ、交代するのは戦後初めてとい
う。
前回選挙で敗れるまでの3期12年で財
政健全化に取り組んできた加藤氏は「不
要不急の大型開発ではなく、市民の命を
守る政策が最優先」と開発志向の現市政
を批判。再生可能エネルギー導入促進の
ほか、小中学校給食の段階的無償化や紙
オムツ無料化など子育て世帯の負担軽減
も訴えた。
これまでの選挙と同じく、組織票に頼ら
ない市民派による草の根運動で支持を浸
透。政策監ポストの創設や相次ぐ大規模
開発計画など守屋市政への反対票も取り
込んだ。
守屋氏は出身の自民党のほか、日本維新
の会、国民民主党など与野党が相乗りで
支援したが、前回選挙で「ひとり10万
円(支給)」とした公約を当選直後に修
正するなどして失った市民の信頼を取り
戻せなかった。自民党の裏金問題も逆風
となった。古川氏も組織力で及ばなかっ
た。
当日有権者数は15万7448人
(男7万6132人、女8万
1316人)。
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