二宮町唯一の観光資源 吾妻山
かつて「吾妻山を拠点とした日帰り観光の振興」というのがあったが、その後
一体どうなったか。そもそも具体的にそれが何を意味するか多くの人がわから
なかった。控え目にみても現在、吾妻山観光が繁盛しているとは思われない。
宝のもちぐされだ。
きのう久々に吾妻山に登ってみた。駅前からではなく仲里口からくねくねした
急な登り坂をたどったのである。こんな長くて険しい道だとは思わなかった。
もちろん感覚の問題であるが、とにかくこれじゃ頻繁に頂上まで行こうとは
考えずらい。地元の人間でもリピーターが増えないはずだよ。おかげですっか
り後日こむら返り級の痛みが体中にみなぎった。空気が澄んだ日で遠くまで
よく見通しがきいた。むろん霊峰不二が全身をさらけて誇らしげに起立してた。
ただしこの時は冠雪にはまだ早いらしく全体に山肌が見えており、化粧以前の
美人のようだったと正直に言おう。
大きな広場があって緑あふれる場所なのに登頂がきびしく多くの人が二度の
訪頂を尻込みする。この打開策はないのだろうか考えてみた。閃いたのは
やはりここでも規制緩和策である。仲里口からの登り坂はくねった一本道
である。ここにあの有名なセグウェイという一人乗り用の立乗車が通行でき
るよう条例をつくったらどうか。この種の乗り物にはミニ・セグウェイと
かハンドフリー・セグウェイとかいろいろあって安全な低速を実現している。
こういった乗り物によって中・高齢者などの登頂をたすける手立てとする。
もちろん健常者にもセグウェイでの登頂を許可する。下山はそれなしでも
余裕でできる。景色を眺めながら足で歩くのである。言うまでもない。
ぜひ為政者には吾妻山登頂のためにセグウェイ導入を考えて貰いたい。