高齢者の暮らし、あれこれ

親の介護が一段落し、介護予備軍の夫との日々

遺作展

2018-03-17 10:03:43 | 日記
知り合いのご主人の『遺作展』があった。
サラリーマンをしながら作陶を続け、
登り窯を作り、備前焼を焼いていた。

我々夫婦は、
陶芸には興味がなく、
備前の良さが分からない。

のだが、
奥さんの人柄に惹かれ、
機会があれば、足を運んでいる。

ご主人を亡くされたのは、3年前。
私は、
介護のために実家暮らしだった。

ご葬儀の後しばらくして、
窯元に彼女を訪ねた。

その時の、
彼女の清々しい笑顔に、
彼女らしさを見た思いだった。

心残りなく介護できたから。
事もなく、彼女は言った。

娘さんが、窯を継いでくれるという。
ご夫婦を慕って、
集まってくれている大勢の仲間がいる。
そんな中に居られるので、
悲しさも薄らいでいるのかもしれない。

『遺作展』には、
娘さんの作品もあった。

これからは、
娘たちの仲間が増えていくでしょうね。
それまで、
私がつなぎで守ってやれれば、って思っているの。


相変わらずの笑顔で、
彼女が話してくれた。

どんよりとした雨雲の中、
心軽やかに帰宅の途についた。








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