場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

「美女と男子」 第13話感想

2015年07月08日 | 映画・ドラマ

最近、右京の出番がやけに多かったのは退場フラグだったのね。遼のライバルとしてずっとやっていくんだと思ってたけど。いやでも、ちょっとだけ嫌な予感はしてたかな。
割と本気で寂しいかも。最近遼より好きになってきてたから。主人公のライバルなのに彼女いない歴=年齢の三枚目キャラっていうのが面白かった。

辛いけどこういう展開はアリかな。実際こんなふうにやめていく人たくさんいるんだろうし。厳しい世界だし、現実はご都合主義にはいかないからね。お気楽な話かと思ったら結構グサグサ抉られるな。亜依ちゃんの話といい。
寂しいけど、右京がいつになくスッキリした顔してたから、まあこれでよかったのかなと思えた。
と言いつつ若干納得いかない気持ちもあるんだけど、敗者になった人のことをこれだけ丁寧に描いてくれているところはいいと思う。

右京は第一部でチラッチラッとしか出てこない頃は遼に比べてパッとしない子にしか見えなかった。でもキャラが立ってて俳優の演技も上手いせいか、第二部で出番が増えてからは、その最初の印象が完全に払拭されるくらい魅力のあるキャラクターになっていたと思う。

第二部の初回では「嫌味なライバルキャラ」っぽい感じで登場するんだけど、そのときから全く嫌いではなかった。むしろ好きだったかも。
対談のときのケンカは正直どっちもどっちにしか見えなかったし、「いいぞもっとやれ」って感じで雑誌社の人たちと一緒に面白がってた。右京が本当に計算高いタイプだったらあんなに簡単にムキにならずにもっとうまくやるだろうし、そんなに悪い奴じゃなさそうな気はしてた。
それに、初期の遼だってかなり嫌な奴だったしね。あれに比べれば可愛いもんだと思った。遼は昔から裏表がなくて正直なタイプではあったけど、それでも最初は感じ悪かったのは確か。

右京が最初の頃、遼に嫌味を言ったりしていた理由を自分なりに考えてみた。
同性愛者でもなく、恋愛に興味が無いわけでもなさそうなのに、彼女がいたことすらなかったことから考えると、本来は内気なタイプなんだろう。それで、相当無理をして愛想良く振舞っていたのに、遼は自然体で無愛想。だから相当イラッときていた。
それに加えて、マネージャーの件。前の事務所から一緒だった二人と組まされて、疎外感はあっただろう。石野さんに見捨てられたような気もしていたかもしれない。でも愚痴を言える相手はいない。
こう考えると、嫌味の一つや二つや三つや四つ、言いたくなる気持ちもよくわかる。もちろん、そこをぐっとこらえるのが大人なんだけど。

自信満々っぽく見えたのは、ただ虚勢を張っていただけ。本当は自信なんてまるでなくて、だからこそ必死にそれを隠していた。でもその無理にもだんだん限界が来ていた、っていうところかな。
対談で「僕は君みたいに器用じゃないから仮面ヒーローみたいな特殊な役は出来ない」って言ってたのは、あれは嫌味でも特撮批判でもなんでもなく正直な気持ちを述べただけだったんだろう。そういう特殊な役ができる遼が羨ましかったんだと思う。

石野さんと右京の最後の場面はとても良かった。石野さんのこと、ちょっと誤解してたよ。冷酷な策士かと思ったら普通にいい人なのね。本当にタレントのことを大切に思ってて。右京のスクラップブック作ったり愛ちゃんのことも助けたり。
今回、遼がますます空気になってたけど右京はこれで最後なんだし、いいよね。
石野さんも、この人の良さが仇になって来週追い込まれるのかな。辛い展開が続くな。

全体的に良かったんだけど、同性愛者の扱いとか、ちょっとモヤモヤするところはあったかな。作り手が同性愛者=オネエだと思ってそうな印象を若干受けた。他にもPC的にどうなんだろう、っていうところはこのドラマたまにある。
一子さんは家事してないけど「共働きでも家事は妻がするもの、夫の世話もするもの」っていう考えが根底にある感じなのが、第1話からちょっと引っかかってはいた。夫は家事しなくても問題ないけど妻だと望ましくない、みたいな。
あとは一子さんの「彼女くらい当然いたよね? えっ、いなかったの? ウッソー!」もかなりアウトな発言だと思う。


この記事についてブログを書く
« 体操全日本種目別選手権&日... | トップ | ついにKindleを買ってしまった »

映画・ドラマ」カテゴリの最新記事