場末の雑文置き場

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「美女と男子」 第14話感想

2015年07月16日 | 映画・ドラマ

なぜだろう、展開が大きく動いてるのにイマイチ乗れないな。第11話までは文句なしに面白いと思えたんだけど。

わかりやすい悪役とか、三角関係っぽい恋愛要素って苦手なんだよな。この2つが組み合わさっていたせいで感情移入しにくかったのかもしれない。

遼のライバルを悪役にしなかったのはGJと思ってたのに、ここで大門をそういう単純なキャラにしてくるか、っていう、ちょっとガッカリ感。
「さあ、こいつを憎め!」って言わんばかりに提示されても、天邪鬼な私は「そう易々と乗せられてたまるか」って思ってしまう。悪役、倒すべき相手、というよりは考え方が違うから対立してるっていう描写のほうが好みなんだよな。
土壇場で石野さんを裏切ったマネージャーも相当辛かったと思うので、安易に責められない。この人にも家族がいるかもしれないし。

そして恋愛要素。遼だけじゃなく石野さんまで一子さんを好きな設定にしなくてもいいのに。
野暮なことを言うようだけど、社長が社員をデートに誘うのは私はちょっとどうかと思う。社員は立場上、嫌でも断りづらいじゃない。でも、普段スマートな石野さんがモジモジしてたのはちょっと面白かったし、一子さんも全く嫌がってはいなかったからまあいいかな。

一子さんの鈍感さもちょっと行き過ぎていて漫画みたいなので、そこでもちょっと冷める。十代の少女ならありえるけど、三十代であれはない。
まさか石野ENDにはならないよな。ならないでほしいな。あれだけ一子さんと遼の絆を描いておいて、遼も一子さんに気のある素振りを見せて、石野さんのほうに行ったらストーリーの破綻だと思う。ベタな話なんだからなおさら。

こう思ってしまうのも、自分が年上好きじゃないせいもあるかもしれない。石野さんには「いい人」っていう以上のいかなる感情もわかないんだよな。石野さんいい男! 素敵! とか思えたら今回の話にももっと感情移入できたのかな。多分そうなんだろうな。
もっと言えば、恋愛要素なんてむしろないほうが好みだけど、そういうわけにはいかないのはわかってるから、そこは仕方ない。

今回は久々に遼が大活躍していた。でも、自分がもうあまり遼に感情移入できなくなってしまったことに気が付いた。弱小芸能プロで頑張っていた頃の遼のことは素直に応援出来ていた。でも今の遼はなんだかトントン拍子に行き過ぎていてつまらない。もうライバルもいないしな。
「恋メロ!」で見せた演技が評価されて大作映画の主役に抜擢されたらしいけど、そんないい演技してるシーンあったっけ? 全く思い出せないんだけど。

と言うか、遼って「演技が上手い」っていう設定だったんだね。いつの間に上手くなったんだろう。未経験の素人だったのに。一度ワークショップに参加したくらいで、大した訓練も積んでいなかったはず。
第3話や第5話や第11話では遼が芝居について真剣に考えたり悩んだりしていて面白かったんだけど、他ではあまりそういう姿を見せてくれないので物足りない。
遼の人間的成長もいいけど、俳優としての成長の過程をもう少しじっくり見たかったな。「いつの間にか、なぜか演技が上手くなっていました」じゃなく。

そして、遼はいつになったらちゃんと挨拶ができるようになるんだろう。まさか最後までこのままじゃないよね?
こんな態度で、周りの人が「またこの人と一緒に仕事がしたい」なんて思うかな? これで愛想良くなったらますます遼のキャラが薄くなる、っていうのはわからんでもないけどさ。

第三部の予告が流れても、第二部の予告を見たときほどにはワクワクしなかった。最初からひのでプロの復活ありきだったんだな、ただのつなぎ要員にされたオフィスイシノが気の毒、としか思えなくて。
大門も気の毒。脚本家の望む方向に物語を進めるために憎まれ役にされたわけだから。
ひのでプロに回帰したいという脚本家の強い思いがあって、主人公にオフィスイシノを捨てさせるという展開にするための道具として利用されたに過ぎないんだよね大門は。
私としてはオフィスイシノのままでラストまでいってほしかったんだけど。

ベタなドラマだって最初からわかって見てるし、そこが売りなのもわかる。今回の展開で冷めるような人はもっと前で切ってるんだろう。でもなあ。
多分私の好みから外れてきただけで、テンポよくて面白い脚本なんだろうとは思うんだけど。


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