場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

「プレバト!!」11月22日放送分がいろいろとひどかった

2018年11月25日 | ジェンダー・家族等

11月22日はいい夫婦の日ということで、兼題写真は結婚式のものだった。それなら既婚者に俳句を作らせればいいのになぜか独身の、それも女性だけを集めていたところにまず悪意を感じた。ナレーションも司会者も名人枠の東国原も、独身の女性たちが結婚したがっている前提で、結婚できなくてかわいそうな人たちとして扱っていたところがとても胸糞悪かった。しかも年齢のことまで出してきて笑いのネタにするし。古い、古すぎるよ。

この番組に限らず、女性がずっと独身でいることを公共の電波で堂々と馬鹿にすることはいまだに横行している。女性は結婚したいものだと思っているところも同じ。セクハラおっさんたちが業界を牛耳ってるんだな。さっさと引退してほしい。

そういうわけできちんと見る気になれず、女性ゲストの作った俳句は覚えていないのだが、東国原の俳句は悪い意味で記憶に残ってしまった。
「冬近し チリ人娶る 過疎の村」
他に相手がいないから仕方なくチリ人と結婚した、みたいなニュアンスで。チリの人を見下している感じがにじみ出ていてものすごく失礼な句だ。こんなものを世に出していいとよく思えたな。夏井先生も技術的なことだけ指摘してそういう問題点はスルーしていたし、なんだかな。

東国原は前からひどいので、こういう句を作ってしまったことに対する驚きはない。なるべく若い、綺麗な女性に特待生になってほしい、おばさんはいらないと公言するセクハラおっさんだから。
ネタのつもりなのだろうが、そもそもそういうものを笑えるネタだと思っているところも、そうやって持ち上げられた若くて綺麗な女性からしても全然嬉しくないのがわかっていないところも駄目すぎる。女性がいたほうが華がある、男性だけだとむさ苦しいというのも、男性陣に対しても失礼。ミッツ・マングローブが恋愛の句をよく詠むことに対して「ゾッとする」と言っていたことも忘れられない。

本当にあの人が口を開くとろくなことがない。名人なので出るのは仕方ないが、俳句だけ詠んであとは黙っててくれないかな。
ただ、東国原だけが悪いんじゃないとは思う。あのひどい発言の数々をカットせずに普通に放送する制作側も問題だ。なんの疑問もなく面白いコメントのように思っているからできるんだろうな。

私は今回この番組を両親と一緒に見ていたんだけど、独身女性を馬鹿にしているのが不快だと言ったら、「楽しみに水を指すな、黙れ」と本気で怒られた。あの番組の内容には全く不快感がないが、私が不快感を示すことだけは不快らしい。
つまりテレビ業界を牛耳ってるセクハラおっさんたちの感覚と、私の両親の感覚はほとんど変わらないってことだ。こういうのが普通でなんの疑問も感じないような人たちが特にテレビをよく見る高齢層ではマジョリティなのかもしれない。だからこそああいうものが公共の電波で堂々と流せるんだろうな。


この記事についてブログを書く
« 宗主国根性 | トップ | 男女二元論とフェミニズム »

ジェンダー・家族等」カテゴリの最新記事