場末の雑文置き場

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人形佐七捕物帳 第八夜「開かずの間」感想

2017年01月15日 | BSジャパン時代劇

「山本周五郎人情時代劇」以来BSジャパンの時代劇のファンなので、火曜9時のこの枠はずっと見ている。
現在放送中の「人形佐七捕物帳」も結構面白い。主人公の左七にはさほど魅力を感じないんだけど子分二人がいい味を出していて。特に豆六。あの三枚目風味なところがいい。池田純矢は「牙狼」ではプレイボーイの役だったみたいなのにね。直前の江戸巡り番組で素の二人を見たときには正直どっちもパッとしない感じに見えた。でも芝居してると違うな。辰五郎も男前なので左七ばかりモテるのが不自然に見えてしまうのは、まあ仕方ないのかな。

キャスティングは特撮ファンが見たら喜びそうな感じ。調べてみたところ、主演の要潤は「仮面ライダーアギト」の仮面ライダーG3、辰五郎役の三浦涼介は「仮面ライダーオーズ」のアンク、豆六役の池田純矢は「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイシルバーと「牙狼-GARO- 〜闇を照らす者〜」の猛竜、らしい。
来週のゲスト、津田寛治も特撮にも出てたよな。「9係」のほうがメジャーだとは思うが、特撮で言うと「仮面ライダー龍騎」の編集長。また悪役かな?

今回の「開かずの間」は左七と辰五郎の関係の変化が丁寧に描かれていて、二人の友情(?)ものとしてはとても面白かった。
ただミステリーとしてはイマイチだったかな。犯人は私の予想を覆してくれたんだ。辰五郎の馴染みの遊女かと思ってたから。でも動機がちょっとなあ。 女将が「男の人にはわからないかもしれませんねえ」って言ってたけど、女にだってさっぱりわからないよ。女は男より嫉妬深い生き物だ、とでも言いたいのか?

この話を書いたのも「男の人にはわからない」って台詞を女の登場人物に言わせてるのもおっさんなんだよな。かしくの義母が抱いていたドロドロとした感情は、おっさんの想像の産物。
「人形佐七捕物帳」の原作は全く読んでいないんだけど、聞いたところによると女性蔑視的な表現が多いみたい。左七が日常的に妻を殴っていたり、女は若くないと無価値、みたいなことが何度も言われていたり。
BSジャパン版は、お粂の嫉妬をギャグ風味に描いている点が若干気にはなるものの、そういう面はかなり薄めているという印象だった。でも今回は、横溝正史の持っている女性に対する偏見がちょっと見えてしまった感じがした。全体としては面白かったんだけどね。


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