なんでもかんでも台詞で説明しようとしすぎていて、会話がものすごく不自然だった。こいつら忍者のくせに、ペラペラペラペラ喋りすぎ。多分無口という設定だと思われる軒猿も、説明パートになると途端に饒舌になるし。
あの状況が二転三転してなにが真実なのか最後の最後までわからない感じ、上手く料理できれば結構面白くなったと思うんだ。でもそのネタに脚本家の力量が追いついていない感じがした。会話だけで処理しようとしないで、ナレーションなり回想なりモノローグなりでカバーしたらもう少しマシになったんじゃないかなあ。
でもこれ、映画じゃなくて舞台なら違和感なかったかもしれない。森の中と下山の里のシーンしかないし、出演者も少ないし、そういう面でも舞台向き。妙に近代的な下山の里のセットも舞台ならアリな気がする。
なんでこんな古いマイナーな映画を観たのかというと、「仮面ライダー龍騎」を見て気になっていた一條俊が出ていたから。表情豊かでテンション高めな芝浦とは打って変わって、ニコリともしないクールなキャラなのが面白かった。
ついでに、北岡役だった涼平も出ていた。「仮面ライダー龍騎」のときより上手くなっていたと思う。ただ、えらくでかい忍者だね。