場末の雑文置き場

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山本周五郎時代劇 武士の魂 第八話「茶摘は八十八夜から始まる」感想

2017年07月13日 | BSジャパン時代劇

BSジャパンの時代劇、相変わらず面白い。「武士の魂」だったら今のところ第六話「五十三右衛門」が一番好きかな。でも全体的に安定していて、どの話も好き。
作りが丁寧で、そのへんの地上波ドラマより出来がいいと思うんだけど、見ている人がほとんどいなくて全く話題になっていないのが残念。

脚本や演出だけじゃなくて、配役の地味さも好きなポイント。地上波ではまず主役に抜擢されないような俳優陣が主役をやっていたりするところが新鮮で面白い。
あまりネームバリューはないけどいい役者を使っていると思う。無名=ショボいでは決してないんだよね。名前だけは売れているけど下手糞な役者だっていくらでもいるし。

今回の「茶摘は八十八夜から始まる」は全く救いのない話だった。小さい子供の死体まで出てくるし。生きているときの描写がそれなりにあったので余計にキツい。でも引き込まれた。横暴だけど憎めない殿様と冷静で我慢強い平三郎、メインの二人の対照的な感じが良かった。
ただ、あんなに濃いハーフ顔の父親からあんな和顔の息子はできないだろうとは思う。母親似なのかな? まあ、平八郎まで濃い顔だったら画面が暑苦しくなるからな。あの配役で正解かもしれない。

ラスト、絵面は一見爽やかだけど、あれ生首持ってるんだよな。八神蓮、前回(男と女のミステリー時代劇 第七話「婿入り試験」)出たときもラストで爽やかな笑顔で死体背負ってたな。

八神蓮のBSジャパン時代劇の出演はこれで二回目。前回も実質主役で、今回も二番手。気に入られてるね。
でもわかる。演技もいいし、和装がとてもよく似合っている。顔は全然好みじゃないどころか好みの対極に位置するくらいなのに、今回はなぜか妙にカッコ良く見えて困惑した。
昔はヘッタクソだったのにね。「乾杯ジュテーム」の変な踊りが強烈な印象として残っていて、どちらかと言うとネタキャラのイメージだったし。こんなにいい役者さんになるなんて思ってなかったよ。

BSジャパンの時代劇で二回見て思った。八神蓮は現代劇ではそれほどでもないけど時代劇だと光る。時代劇全盛期だったら、この人もっと活躍できたんではないかな。


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