当店の先代は大正生まれなので戦争経験者です。
そのせいでなのか、ロレックスのウンチクを語る時、
「戦争で沈んだ船に乗っていた将校がやがて発見された時、骸骨になっていたが腕にはめたロレックスは正確に時を刻んでいた」
波や潮の動きが腕を揺らし、自動巻きとして作用したのだと。
このエピソードが本物かどうか調べたけどわからなかった。
オイスターはロレックスの代名詞で、貝のように頑丈な防水ケースを意味します。
時計ケースに水が浸入するのはつなぎ目です。
ケースとガラスや裏蓋の間、ケースとリュウズの間など
中でもリュウズに関しては、その可動性と水密性を両立させなければならず、技術的に最も困難な部分でした。
オイスターケースは金属の塊をくりぬいて一体型のケースとし、リュウズをねじ込むスクリューロック式によってこれを解決し1926年に特許取得。
この新しいケースをアピールするために考え出したロレックスの作戦は、
イギリス女性の遠泳によるドーバー海峡横断(1927)
15時間15分の遠泳を終えた彼女のロレックス・オイスターは、正確な時を刻んでいた!
ロレックスは「時計の王者」としての地位を獲得しました。
その後もロレックスを腕にしたレーサーが時速300マイルの世界記録を樹立(1935)
超音速飛行に成功(1947)
エベレストを征服(1953)
パーペチャルとは「永久」ですが、
ロレックスの「パーペチャル」は、「永久にゼンマイが止まらない」
手で毎日巻いて動かした手巻きに対して、
自動巻きはつけている以上は止まらないという「永久」の意味をこめた愛称です。
1770年最初の自動巻きは懐中時計で、通常ポケットに入れられていて、
腕時計ほど多くの運動モーメントを得ることができず、
この方式の懐中時計は普及することなく終わりました。
1920年イギリスで半回転式自動巻腕時計を開発
1931年 ロレックスが全回転式の自動巻機構を採用し、それ以後この方式が自動巻の主流となり今日に至っています。
骨董のイメージからいえば新しいですが、世界でアンティークウォッチの主力は、40年代後半から60年代といわれています。
1960年代はクォーツ時計の登場による技術革新めざましい時代で、多くのスイスの名門が経営権を失ったり倒産したなかで、ロレックスは着実に生き残りました。
この時代の
オイスター パーペチャル デイトジャスト(Ref1601)1967年製を1円スタートオークションに出品しました。
3/9夜終了です。