明日2/23は天皇誕生日です。
令和になって最初のお誕生日が60歳の還暦だそうで。
それがコロナ事情により国民からの祝福を受けられない、なんてお気の毒ですね。
民の安寧を祈ってくださるとの報道です。
天皇皇后両陛下お揃いで、正しき良き言葉で国の安寧を祈っていただきたいものです。
磯城島の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ
柿本人麿歌集(13-3254)
この日本の国は、言葉が持つ力によって幸せになっている国
これからも平安でありますように
「言霊の幸ふ国」の意味は、言葉の呪力によって幸福がもたらされている国のこと。
古来、言葉に霊力が宿ると考えられてきた日本。
美しい心から生まれる正しい言葉は、その言葉通りの良い結果を実現し、
逆に、乱れた心から生まれる粗暴な言葉は災いをもたらす、という 「
言霊信仰」
歌会始のことはすでにブログ記事にしました。
その時は正月早々に批判的なことは書かないでおこうと思った。
2020-01-18
1・17 阪神淡路大震災25年追悼式典に出席された秋篠宮ご夫妻
天皇両陛下の御歌
学舎(まなびや)に ひびかふ子らの弾む声 さやけくあれとひたすら望む
皇后両陛下の御歌
災ひより 立ち上がらむとする人に 若きらの力希望もたらす
これを知った時、ものすごく驚きました。
令和初めの歌会始で、なんと
「災ひ」
こんな言葉を使うこと、ありえるの?
よくまぁ宮内庁なり、識者からの添削はいらなかったものだと。
お題が「望む」で、なにも災いなんてマイナスな言葉を頭にもってくることないのに。
一般国民ならともかく、皇后陛下がですよ~
歌に疎い庶民は思ったのでした。
そしてもう一つ気になったことは、
常陸宮正仁親王妃華子殿下の御歌
ご即位の儀式に望みいにしへの装ひまとひ背せなを正せり
宮内庁 皇室に伝わる文化の中の歌会始の中のお題一覧
一般的に、儀式に参列されご自分の体験なら「臨む」
しかし「望む」をあえて選ばれたということは
こうであってほしいという願望を歌にされたということではないでしょうか。
この国はなんかおかしなことになってますね。
言霊ことだま
言霊は皇神(スメ神)により管理されている言語精霊であり、
言霊が幸わい、言霊が助けるというのは、
スメ神の祝福による海路の安全や国家の安寧を意味するといえる。
それは国や土地の安寧を守護する、スメ神と呼ばれる神が巫祝に憑依して発せられる言語活動であると思われる。
そうした国家守護のスメ神の祝福の言葉が言霊であり、一般の人間の言葉に言霊が存在するものではない
言向け
ヤマトタケルの命が東征において荒ぶる者たちを言向けして平定したこと。
これは言葉の力によって相手を平伏させる方法であり、言葉の霊力を示すもの。
ただ、ヤマトタケルの西征では計略や暴力によって平定することから、
東征の言向けは記のイデオロギーによるものといえる。
それは暴力によるよりも言語に大きな価値基準を見いだしたということ