覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

リヒテルとマゼールのブラームス ピアノ協奏曲第2番

2005年08月31日 | 音楽
・ブラームスの好きな私もさすがに真夏はちょっと聴く機会が減りますが、これからの季節はブラームスを聴くのには最適です。昨日はブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴いたので今日は第2番を聴いてみました。リヒテルのピアノとマゼール指揮のパリ管弦楽団の演奏です。

・この演奏を聴くのは久しぶり。大体この演奏を聴いたのも遅かったのです。リヒテルは好きでしたが、以前マゼールにはちょっと偏見を持っていたし、オーケストラがパリ管というのも「どうなんだろう?」という気がしていたので。若気の至り、とでも言いますか、今考えればもったいないことをしたものです。

・久しぶりに聴きましたが、こんなに面白い演奏だったとは!!! 「耳が釘付け」まで言うとオーバーかもしれませんが、思わず聴き入ってしまいました。リヒテルのピアノは相変わらず凄いですね。確かな力強い打鍵、非常に良く考えられた強弱、壮年期の迫力十分です。

・びっくりするのはマゼールの指揮。この曲でこんなに刺激的な指揮をした演奏って、タイプは違いますがほかにアーノンクールぐらいじゃないかと思います。聴いていて「えっ、ここでこんな音がするの」とか「こんな旋律を弾いていたのか」というような、ほかの演奏では中々聴こえないような部分が聴こえてきたり、強弱やリズムも思わず「ハッ」とさせられるようなところがずいぶんありました。まさに才人の面目躍如。大変面白く聴かせて頂きました。

・パリ管の演奏も、フランスのオーケストラだから・・・などと言う心配はありませんでした。第1楽章冒頭のホルンも、確かにドイツのオーケストラに比べれば少々明るいかなという程度で、ミュンシュのブラームスの録音の頃よりフランス色が薄まったような気がします。でもやっぱり音色としては(録音の影響もあるかもしれませんが)明るめでしょうか。マゼールがとっても豪快に、また重厚にオーケストラを響かせるので、ちょうどバランスが取れていいのではないかと思いました。元々ブラームスにしては明るい気分に満ちた曲ですから。

・この曲は大好きなので、一度聴くと次々にいろいろな人の演奏を聴いてみたくなるんです。さて、次は誰の演奏を聴こうかな? これからの季節の楽しみです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする