・これは素晴らしいアルバムでした。ライヴということもあるのでしょうが、とにかくテンションの高い演奏です。一曲目の「軍隊」の第1楽章からノリノリ。「音楽をする事が楽しくて仕方がない」という感じで、聴いているこちらまでウキウキしてきます。こういう演奏で聴くと本当にハイドンの曲は楽しいです。ヨッフムとロンドン・フィルはスタジオ録音も残していてそちらも大変素晴らしいと思いますが、今回の録音は何よりもライヴの良さが十分に出ていておすすめです。
・ヒンデミットの曲は私はあまり聴いた事がないのですが、これも楽しい曲ですね。解説によるとジャズの要素なんかも入っているらしく、とても親しみの持てる曲です。こちらの演奏もいいです。というか、ほかの演奏と聴き比べをしたわけではありませんが、曲とオーケストラの相性の良さを感じますし、ヨッフムが笑みを浮かべながら楽しそうに指揮をしているような気がするのです。
・3曲とも心がスカーッと晴れるような素晴らしい演奏でした。「ヨッフムのハイドンなんて別に目新しくもないな」と思った方(かく言う私がそう思ったものですから・・・反省)にも是非おすすめします。
BBCL 4176-2 1973年1月30日(ハイドン) 1977年6月23日(ヒンデミット) ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール