覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

クナッパーツブッシュとベルリン・フィルのチャイコフスキー 「くるみ割り人形」組曲

2010年10月26日 | 音楽
・このセットに収録されている演奏は全部TahraのCDで持っているが、放送局のオリジナル・テープからの復刻という事で購入。確かに、以前このAuditeレーベルから出たフルトヴェングラーのセットは、これまでのフルトヴェングラーのCDでは聴いた事がないくらいクリアな音質で驚いた。

・で、今回のセットも期待通りの音質。Tahraの音も年代を考えれば良好な音だったと思うが、さすがオリジナル・テープ! 音の瑞々しさが違う。今回聴いた「くるみ割り人形」も、Tahra盤で聴いたときはなんとなくおどろおどろしい感じの方が強くて、まあそれの方が怪物クナッパーツブッシュのイメージに近いのかもしれないが、今回の鮮明な音で聴いてみるとそういう印象は無くなって(それでも十分に個性的だけど・・・)、今まで「おどろおどろしい」と感じていたものが、芸の細かさというか表現のこだわりとして、より素直に伝わってくるような気がした。

・クナッパーツブッシュのチャイコフスキーは今のところこの曲しか聴くことができないが、コンサートの記録を見ると戦後も「悲愴」や交響曲第5番を度々取り上げていたみたいなんですよねえ・・・。どこかの放送局の倉庫にひょっこり録音が眠ってたりしないかなあ・・・。 
Hans Knappertsbusch - The Complete RIAS Recordings 1950-1952
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