覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 フランチェスカッティ/クレツキ指揮、フランス国立放送管

2007年04月24日 | 音楽
・CDのアウトレットでおなじみのバークシャーに久しぶりに注文してみました。送料は高くなりますが、それでも国内での価格を考えればずっと安いので航空便での配達を選んだところ、水曜日の午前中に注文したものが金曜日の午後に到着!!! 国内並みどころか、それよりも速い。これって当たり前なんでしょうか? びっくりはもちろん、ちょっと感動してしまいました。

・さて、今日聴いたこのディスクは今回注文した中の一つ。フランチェスカッティのライヴ録音を集めた4枚組みの中の一枚で1970年のステレオ録音です。このセット、中に解説も入っていなければ(もしかして私のだけ?)外の箱にも曲目しか書いておらず、共演者が一切クレジットされていないのですが、バークシャーのサイトや国内のネットショップのサイトにはちゃんと書かれているという不思議な仕様です。

・ソロもオーケストラも中々生々しい音で録音されていてライヴらしい臨場感のある録音です。おかげでフランチェスカッティの美音や、このオーケストラらしい明るいカラフルな管楽器の音色をたっぷり味わう事ができます。この録音の当時、フランチェスカッティは全盛期を過ぎているのかもしれませんが、テクニックも特別に気になるところはありませんし、そのたっぷりとした艶のある美しい音は十分に堪能する事ができます。ライヴらしく、ソロとオーケストラのずれるところもありますが、その辺りの駆け引きも私にとってはこういう録音を聴く楽しみの一つになっています。

・指揮者のクレツキ、この人もナチスによって家族を殺されているんですね。知りませんでした・・・。同じ経験をしたという事ではアンチェルが有名ですよね。アンチェルに比べると知名度は低いかもしれませんが、クレツキにも素晴らしい録音があります。以前にこのブログでも取り上げたことのあるチェコ・フィルとのベートーヴェンの交響曲全集、ウィーン・フィルとのマーラーの「巨人」やフィルハーモニア管とのチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」など、印象深い録音です。
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ブルックナー:交響曲第5番 チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィル

2007年04月23日 | 音楽
・前回に続いてまたまたブルックナーです。チェリビダッケとミュンヘン・フィルによる交響曲第5番、1986年のサントリーホールでのライヴ録音。二ヶ月くらい前に買ったまま聴いていなかったディスクです。

・第5番、私は中々積極的に聴こうとしない曲の一つなんです。嫌いじゃないんですけどね。聴き終えたときには充実した気分になるのですが、ちょっととっつきにくいなあ、というのが頭のどこかにあるんでしょう。同じ様に長くても最近は第8番を聴く事のほうが多いです。そんな訳で我が家には未聴の第5番がほかにもまだ何枚か・・・。

・このチェリビダッケ盤、ネットでも賞賛の声を多く見かけますが、なるほど、素晴らしい演奏ですね。録音もとっても見事です。録音というものに否定的だったチェリビダッケですが、この録音からはチェリビダッケの音色も含めたオーケストラに対するこだわりがとてもよくわかるような気がしました。聴いているうちに、なんだか別世界にいるような不思議な感覚になってくるのは、チェリビダッケの魔法にかかったということなんでしょう。テンポは相変わらず遅いですが、なぜそういうテンポになるのか、ということもこの演奏を聴くと納得できるように思います。

・解説を読むと、もうちょっとでこの録音は存在しなかったのだとか。残されて良かった! この録音なら天国のチェリビダッケもOKを出したんじゃないでしょうか。
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ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 ベーム指揮、ウィーン・フィル

2007年04月22日 | 音楽
・気が付くとこのブログを初めてから二年が経っていました。月日の経つのは早いものです。最近は更新も滞りがちですが今後も細々ながら続けて行こうと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

・久しぶりにベームとウィーン・フィルの演奏でブルックナーの「ロマンティック」を聴きました。私が聴いたこの曲の初めての演奏がこれでした。まだクラシックを聴き始めて間もない頃だったので、曲の良さも演奏の良さもさっぱりわからなかった覚えがあります。この曲に限らず、ブルックナーの良さがわかるようになるまでには随分時間がかかりました。それまで苦手だった曲が何かのきっかけから好きになったりする事ってありますよね。そのきっかけも様々。たまたま巡り合った素敵な演奏だったり、その時の気分が影響したり・・・。

・このベーム盤は好きな演奏です。余計な事はしない、まさに正攻法の指揮。速すぎず遅すぎず、実に心地のいいテンポで進むので曲の世界にどっぷりと身を浸す事ができます。そしてこの演奏の魅力はなんと言ってもウィーン・フィル! 弦の艶、どんなに大きな音になってもうるさくならず、まろやかにブレンドされる金管、チャーミングな木管、どれをとっても素晴らしいです。オーケストラを知り尽くしたベームの存在が大きいのはもちろんですが、それにしてもこの美音には痺れてしまいます。

・暗いニュースばかりが続いた一週間でしたが、ホッと心を癒される演奏でした。

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クレンペラーとフィルハーモニア管弦楽団のベートーヴェン 交響曲第2番

2007年04月12日 | 音楽
・ベートーヴェンの青春賛歌、交響曲第2番。クレンペラーとフィルハーモニア管弦楽団の、テスタメントから最近出た1957年のライヴ録音で聴きました。気力充実、所々のティンパニーの激しい打ち込みは、やはりライヴということもあるのでしょうか、迫力満点です。最晩年のようなスローテンポではなくごく一般的なテンポなので、ライヴのモノーラル録音ということ(聴きにくい事はありません)を除けば十分に楽しめる演奏だと思います。この頃のフィルハーモニア管、私は大好きです。もちろん、クレンペラーも。


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ホロヴィッツのモーツァルト ピアノ・ソナタ第11番

2007年04月11日 | 音楽
・ホロヴィッツの弾いたモーツァルトの、いわゆる「トルコ行進曲」付きのソナタ。洗練されたタッチに硬質の美しい音色。なんともエレガントですねえ。最後の「トルコ行進曲」はかなりゆったりとしたテンポ。しかし、考えてみれば「行進曲」なんですから、このくらいのテンポのほうが正しいのかも。素敵な演奏でした。

・PASMO、売れ過ぎちゃって困ってるみたいですね。私もオートチャージ機能付きのを申し込んだのですが、クレジットカードだけが早々と届いて肝心のパスモは未だに届きません。問い合わせたら「場合によっては6週間から8週間位かかるかも・・・」だって・・・。もっとも、我が家の近所を走っているバスはまだパスモが使えなかったんだ・・・。
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