・もともとはオルガンのための曲だそうですが、フランク自身、ピアノ用にも編曲したそうです。ただ、ヴェデルニコフはフランクのオルガン用スコアをもとにほぼそのまま弾いているのだとか。私はこのヴェデルニコフの演奏しか知らないのですが、冒頭の神秘的なテーマを弾く、美しくて深々とした音色からすっかり引き込まれてしまいました。ピアノでありながら所々オルガンを思わせる音、恐らくタッチやペダルの使い方にも工夫があるのでしょうが、音色だけでなく、フランクの作品らしい宗教的な感じもよく伝わってきます。ただ重々しいというのではなく、慰めの雰囲気も・・・。雨の夜にはことさら味わい深く感じられました。
・店頭で流れていたのを聴いて購入した一枚。とにかくキーシンの凄まじいテクニックにただただ唖然とします。テクニックだけでなく、クリスタルのような音色も冴えて、第1楽章冒頭の闇の中に青白い炎が揺らめいているような部分の不気味な美しさが際立って聴こえました。いやあ、とにかく見事なピアノです。
・アシュケナージはピアニストとしてプレヴィンの指揮でこの曲を録音していますが、今回の指揮者としての録音はテンポの設定やオーケストラのバランス(楽器の際立たせ方など)の感じが何となく似ているように感じるのは気のせいでしょうか? プレヴィンの指揮に影響を受けた部分もあるのかもしれませんが、この曲のグロテスクな雰囲気を浮かび上がらせた好サポートじゃないかと思いました。
・カップリングの第3番も同様に見事な演奏! 録音もいいと思います。しかし、このジャケットは微妙ですね・・・。
・アシュケナージはピアニストとしてプレヴィンの指揮でこの曲を録音していますが、今回の指揮者としての録音はテンポの設定やオーケストラのバランス(楽器の際立たせ方など)の感じが何となく似ているように感じるのは気のせいでしょうか? プレヴィンの指揮に影響を受けた部分もあるのかもしれませんが、この曲のグロテスクな雰囲気を浮かび上がらせた好サポートじゃないかと思いました。
・カップリングの第3番も同様に見事な演奏! 録音もいいと思います。しかし、このジャケットは微妙ですね・・・。
・去年はこの曲にはまってかなりいろいろな演奏を集中して聴きました。最近では「新世界より」や第8番よりこの曲を聴く方が多いかもしれません。名曲ですからどの演奏もそれぞれに魅力的。考えてみると、私がこの曲を初めて聴いたのが今日聴いたクーベリックとベルリン・フィルの演奏だったと思います。その時から気に入ってずいぶん繰り返して聴きました。特に印象的だったのが第3楽章。このリズムとメロディーは一度聴くと忘れられないような気がします。
・実は去年集中して聴いたときにはあえてこの演奏は聴かなかったのですが、今日久しぶりに聴いてみたらやっぱりいいんです。ベルリン・フィルの重厚な響きがこの曲には良く似合います。ライヴ録音のような爆発的な高揚感とは違いますが、第1楽章から相当気合の入った演奏で、聴き終えた後の充足感は格別! 弦も管も惚れ惚れするような音色です。とかくライヴ録音ばかりが注目されるクーベリックですが、スタジオ録音だって十分に素晴らしいです。
・実は去年集中して聴いたときにはあえてこの演奏は聴かなかったのですが、今日久しぶりに聴いてみたらやっぱりいいんです。ベルリン・フィルの重厚な響きがこの曲には良く似合います。ライヴ録音のような爆発的な高揚感とは違いますが、第1楽章から相当気合の入った演奏で、聴き終えた後の充足感は格別! 弦も管も惚れ惚れするような音色です。とかくライヴ録音ばかりが注目されるクーベリックですが、スタジオ録音だって十分に素晴らしいです。
・ここ数日はどうも天気に降り回されている様な感じ。今朝は雷の音で目が覚めたのですが、出掛けには日が差している。ところが出先に着いた途端にパラパラと降り始め、すぐに止んだと思ったら帰る頃にはドシャ降りという・・・。折り畳み傘が手放せませんね。
・今日はクリップスとウィーン・フィルの演奏でハイドンの交響曲第99番を聴きました。戦後、ウィーンの音楽界の復興に尽力したというクリップス、ウィーン・フィルにとっても恩人の筈ですが共演の録音はあまり多くない・・・。この辺が微妙ですね。しかし、残された録音はどれも名演揃いだと思います。ブラームスの1番、チャイコフスキーの5番、シュトラウスのワルツ集に最晩年のモーツァルトのレクイエムのライヴなどなど。
・今日聴いたハイドンも素晴らしい! 第1楽章の軽やかさ、第2楽章の典雅さ、ウィーン・フィルの良さを最大限に引き出していると思います。全曲を通じて、木管(特にオーボエ!)の音色のチャーミングさが光ります。このコンビのハイドンは「驚愕」もいいですね。このコンビでもう少しハイドンやモーツァルトを録音しておいてくれたら、と思ってしまいます。
・今日はクリップスとウィーン・フィルの演奏でハイドンの交響曲第99番を聴きました。戦後、ウィーンの音楽界の復興に尽力したというクリップス、ウィーン・フィルにとっても恩人の筈ですが共演の録音はあまり多くない・・・。この辺が微妙ですね。しかし、残された録音はどれも名演揃いだと思います。ブラームスの1番、チャイコフスキーの5番、シュトラウスのワルツ集に最晩年のモーツァルトのレクイエムのライヴなどなど。
・今日聴いたハイドンも素晴らしい! 第1楽章の軽やかさ、第2楽章の典雅さ、ウィーン・フィルの良さを最大限に引き出していると思います。全曲を通じて、木管(特にオーボエ!)の音色のチャーミングさが光ります。このコンビのハイドンは「驚愕」もいいですね。このコンビでもう少しハイドンやモーツァルトを録音しておいてくれたら、と思ってしまいます。
・マルケヴィチの紹介文にはよく「鬼才」と書かれているのを見かけますが、この演奏を聴けばそれも「なるほど」と納得できます。実に鮮烈な演奏です。ティンパニーの強打、トランペットの鋭い響き、緩急の巧みさ、どれをとっても本当に鮮やか。見事に決まっています。「目の覚めるような」というのはこういうのを指すんじゃないかと思いました。とにかく聴いていて興奮してくる演奏です。そして、いつもながらこの時代のフィルハーモニア管のレベルの高さにも感嘆します。
・この曲、最近はスケートでよく聴かれますよね。今回聴いたマルケヴィチのアルバムには「くるみ割り人形」組曲(こちらも鮮やか!)も収録されているのですが、「ロメオ」も「花のワルツ」も、この演奏では踊れないでしょうねえ、いろんな意味で・・・。
・この曲、最近はスケートでよく聴かれますよね。今回聴いたマルケヴィチのアルバムには「くるみ割り人形」組曲(こちらも鮮やか!)も収録されているのですが、「ロメオ」も「花のワルツ」も、この演奏では踊れないでしょうねえ、いろんな意味で・・・。
・私の連休は昨日まで。今日から仕事です。この連休、遠出をするわけでもなく、普段の休日と変わりなく過ごしていましたが、まあ、せっかくの連休ですから普段なかなか聴けない曲を聴いてみようと、思いきってバッハの「マタイ受難曲」を聴いてみました。
・今回聴いたのはショルティ指揮、シカゴ響の演奏。名曲名盤のような企画ではまず話題にならない演奏のようです。ちょくちょく聴ける曲ではありませんから(といっても私の場合は曲の長さで、という意味ですが・・・)、いろいろな演奏を聴き比べたわけではないのですが、非常に立派な演奏だと思います。恐らく、ショルティのイメージで損をしているのではないかという気がするのですが・・・。明快な演奏でいいんじゃないか、と私などは単純に思ってしまうのですが、そういう所が評価の分かれ目の一つかもしれません。ソリストも合唱も、オーケストラも録音も総じて高水準だと思いますし、タワーレコードによる再発盤は歌詞の対訳が付いて2500円ですから、そういう意味でも素晴らしいCDだと思います。しかし、なんとも凄い曲をバッハは書いたものですね・・・。
・今回聴いたのはショルティ指揮、シカゴ響の演奏。名曲名盤のような企画ではまず話題にならない演奏のようです。ちょくちょく聴ける曲ではありませんから(といっても私の場合は曲の長さで、という意味ですが・・・)、いろいろな演奏を聴き比べたわけではないのですが、非常に立派な演奏だと思います。恐らく、ショルティのイメージで損をしているのではないかという気がするのですが・・・。明快な演奏でいいんじゃないか、と私などは単純に思ってしまうのですが、そういう所が評価の分かれ目の一つかもしれません。ソリストも合唱も、オーケストラも録音も総じて高水準だと思いますし、タワーレコードによる再発盤は歌詞の対訳が付いて2500円ですから、そういう意味でも素晴らしいCDだと思います。しかし、なんとも凄い曲をバッハは書いたものですね・・・。
・ルイージとドレスデン、現在来日中ですね。聴きに行く時間もお金も無い身としてはCDで辛抱です・・・。今回の演奏曲にも「英雄の生涯」が入っているようですが、ルイージの録音は「原典版」での演奏との事で、通常版とは最後がひっそりと静かに終わるところが大きな違い。聴いてみると、これはこれで十分「あり」な終わり方だと思いました。
・このエンディングを聴いて、クレンペラーが晩年にバイエルン放送響と演奏したメンデルスゾーンの「スコットランド」の録音を思い出しました。これは今回のように作曲者による異稿ではなく、クレンペラーがコーダの部分を作曲?した、言ってみれば「クレンペラー版」という感じで、通常版と違ってやはり静かに終わるんですが、それもまたいいんですよね。むしろ、こっちの方が曲の雰囲気に合うんじゃないか、というくらい。
・今回のルイージの演奏、金管がゴージャスに鳴っていますが、うるさくならずまろやかに響きがブレンドされているのはこのオーケストラならではでしょうか。曲の運びもテンポ良く、後味の爽やかな演奏でした。
・このエンディングを聴いて、クレンペラーが晩年にバイエルン放送響と演奏したメンデルスゾーンの「スコットランド」の録音を思い出しました。これは今回のように作曲者による異稿ではなく、クレンペラーがコーダの部分を作曲?した、言ってみれば「クレンペラー版」という感じで、通常版と違ってやはり静かに終わるんですが、それもまたいいんですよね。むしろ、こっちの方が曲の雰囲気に合うんじゃないか、というくらい。
・今回のルイージの演奏、金管がゴージャスに鳴っていますが、うるさくならずまろやかに響きがブレンドされているのはこのオーケストラならではでしょうか。曲の運びもテンポ良く、後味の爽やかな演奏でした。