覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

バレンボイム、バルビローリ、ニュー・フィルハーモニア管のブラームス ピアノ協奏曲第2番

2009年10月26日 | 音楽
・若き日のバレンボイムのピアノも大健闘とは思いますが、この演奏でとりわけ印象的なのはバルビローリ指揮のオーケストラ。バルビローリのブラームスといえばウィーン・フィルとの素晴らしい交響曲全集があり、協奏曲もウィーン・フィルとやってくれていたら、というコメントを読んだこともありますが、この演奏を聴くとオーケストラが違う事の不満は感じません。まあ、私がフィルハーモニア管が好きなせいもありますが・・・。

・第1楽章冒頭のピアノのソロの後、オーケストラが主題を奏で始めるところから、まさにバルビローリ節とでも言いたくなる様な優しくて思いのたっぷりこもった響きを聴く事ができます。この時点から耳はどうしてもピアノよりオーケストラに・・・。しかし、バレンボイムだったからここまでついていけたのかも。並みの若いピアニストならバルビローリの作り出す世界に完全に食われてしまっていたかもしれません。
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レーグナーとベルリン放送響のブルックナー 交響曲第8番

2009年10月25日 | 音楽
・全曲で75分。この曲の演奏としては速い部類だと思います。特に速いのが第1楽章(12分34秒)と第2楽章(13分19秒)。もたれる演奏よりはサクサクと進んでくれる方が個人的にはいいのですが、さすがにこの第1楽章は速過ぎかなあ、という気もします。第2楽章も速いテンポには違いないのですが、スケルツォということもありますし、要所要所がビシビシ決まる鮮やかな指揮と演奏のおかげで違和感は感じませんでした。いやあ、この楽章の気迫は素晴らしいです。

・アダージョはごく標準的なテンポ。美しいオーケストラの響きと録音のおかげもありうっとりとさせてくれました。フィナーレも特別に速いわけではありませんが、キビキビとした快適なテンポで弛緩する事がありません。オーケストラもしっかりとよく鳴って充実した響きを聴かせてくれました。

・第1楽章をもう少しゆったりとやってくれていたら・・・とは思いますが、全体にキリッと引き締まった素晴らしい演奏だと思います。
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ブリュショルリ、モラルト、ウィーン響のチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

2009年10月24日 | 音楽
・ブリュショルリの弾いたチャイコフスキーの協奏曲。マスターテープからの復刻という事でモノーラルながら音質も良好です。ブリュショルリの得意なレパートリーというだけに、演奏は自信にみちあふれた見事なもの。もったいつけたり、迷いのような物は一切感じられません。速めのテンポが心地好く、聴いていて胸のすくような鮮やかな演奏でした。モラルト指揮のウィーン交響楽団の演奏も充実。管楽器や弦の音色に往年のウィーンのオーケストラらしい、チャーミングで懐かしい響きがするのも嬉しい限りです。
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バックハウス、ベーム、ウィーン・フィルのブラームス ピアノ協奏曲第2番(1968年ライヴ)

2009年10月23日 | 音楽
・バックハウス最晩年、1968年8月18日のライヴ録音。同じベーム、ウィーン・フィルと共演した素晴らしいスタジオ録音の方がテクニックなどは安定しているかもしれません。それに、デッカの美しい録音も見事ですから。今回登場した録音は残念ながらモノーラル録音。しかしマスタリングが良かったのか、Orfeoレーベル独特の何となく薄っぺらい音より、もっと芯のある音になっているのが嬉しい限り。

・演奏は・・・私のようなバックハウス大好き人間にはたまりません。スタジオ録音とともに大切にしたいかけがえのない記録です。ライヴですし、おそらく年齢の事もあり、正直言ってミスはかなり多いです。でも、バックハウスならではのベーゼンドルファーの音色は健在。ベーゼンドルファーを弾く人はほかにもたくさんいますが、私はバックハウスが紡ぎ出すベーゼンドルファーの音が一番好きなのです。

・第1楽章から私は無条件で感激している状態だったのですが、一番印象的だったのは終楽章。最晩年ということを意識してしまうせいかもしれませんが、それまでの演奏とはどこか雰囲気が違うような気がします。一つ一つの音を慈しむというか、ちょっとしたテンポの揺れや溜めに万感がこもっているような・・・。聴いていてじわーっと胸が熱くなってきました。終演後の聴衆の盛大な拍手にも温もりが感じられました。拍手も一味違う雰囲気に感じられるのです。

・ベームとウィーン・フィルの演奏も文句なし! これまた私の大好きな50年代から70年代頃にかけての、現在では聴かれなくなった懐かしいウィーン・フィルの音がたっぷり聴かれます。本当に感動的なライヴ録音でした。
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ヘルビッヒとドレスデン・フィルのハイドン 交響曲第97番

2009年10月22日 | 音楽
・ヘルビッヒとドレスデン・フィルのハイドン。オーケストラの音色も録音も実に心地良い。最近の主流になりつつあるピリオド奏法をお好みの方には生ぬるく感じられるかもしれませんが、私にはこういう昔ながらのタイプがしっくりきます。いや、本当に昔ながらのオールドスタイルの演奏よりはずっとシャープでキビキビとした演奏だと思います。
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ロッホランとハレ管のブラームス 交響曲第2番

2009年10月04日 | 音楽
・朝晩はすっかり秋の陽気になりましたね。秋だから、という訳ではありませんが今日はブラームスを聴きました。やっぱりブラームスは春や夏より秋のイメージです。

・ロッホランとハレ管の演奏による交響曲第2番。こう言ってしまうと申し訳ないのですが、私のへぼな耳で聴く限り、特別変わった事は何もしていないような感じ・・・。テンポも速過ぎず遅過ぎず。途中で急激にギアチェンジするような事もない。特定の楽器だけを強調するような事もない。オーケストラの音色も特に個性的という訳でもない。

・こう並べると冴えない演奏のようですが、そんな事はありません。一切の小細工無しにとにかく正攻法で演奏した結果だと思います。聴き終えて「ああ、いい演奏だったなあ」と充たされた気分になりました。
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