覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

グルダのシューベルト ピアノ・ソナタ第16番

2008年08月31日 | 音楽
・グルダのこの曲にはamadeoレーベルへのスタジオ録音もあったと思いますが、今回聴いたのはANDANTEレーベルから出ている1967年の放送録音(モノーラル)。グルダのシューベルトはそれ程多くないですが、グルダ自身がシューベルトについて、モーツァルトとは違う特別な感情がある様な事を述べていたはず・・・。取り上げる曲が少なかったのもそれが理由の一つだったように思うのですが、詳しい事は忘れてしまいました。

・演奏ですが、とにかく激しいです。短調の曲だとはいえ、この激しさは特別です。特に第1楽章の叩きつけるような打鍵。思わず「こんな曲だったかな?」と思ってブレンデルとクリーンの演奏を聴いてみましたが、こんなに激しく厳しい演奏ではありませんでした。こういう演奏になったのもグルダのシューベルトに対する特別な思い入れがあっての事なのでしょう。とても刺激的ですが、はっきりと好き嫌いの別れる演奏かな、と思いました。

・ちなみにこのCDにはグルダがスタジオ録音を残していない(はず・・・)ピアノ・ソナタ第21番が収録されています。リヒテルの演奏などから比べるとこちらもかなり特別な演奏だと思いました。
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カラヤンとベルリン・フィルのR・シュトラウス 「英雄の生涯」

2008年08月30日 | 音楽
・今回聴いたのは新しいデジタル録音の演奏。やっぱりR・シュトラウスの、ましてやこの曲なんかは上手いオーケストラの豪華な響きで聴きたいもの。以前このブログでも取り上げたオーマンディとフィラデルフィア管や今回のカラヤンとベルリン・フィルのためにあるような曲じゃないかと思ってしまいます。

・素晴らしいです。曲の隅々まで知り尽くし、何度も演奏を重ねてきたことで得られる揺るぎ無い自信をこの演奏からは感じます。各場面のテンポ一つとっても設計の旨さがひしひしと伝わってきます。

・この演奏を聴く前、私はもっと派手な、言葉は悪いですが「けばけばしい」響きを想像していましたが、(もちろん豪華には違いないのですが)意外にもしみじみと聴くことができました。それが今日の私の気分によるものなのかはわかりませんが・・・。
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