覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

フライシャーとセルのブラームス ピアノ協奏曲第1番

2007年10月28日 | 音楽
・フライシャーとセル、クリーヴランド管の共演によるブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴きました。今から約50年前の録音なんですね。スタジオ録音ながら、まるでライヴのように熱い演奏です。

・第1楽章の冒頭からオーケストラが凄まじい気迫を込めて響きます。まさに疾風怒涛という感じです。フライシャーのピアノもそんなオーケストラに負ける事なく、バリバリと実に力強い演奏を聴かせてくれます。何かに憑かれたかのように一心不乱に弾いているようです。いや、あれだけの迫力でオーケストラが迫ってきたら、それも無理はないでしょう。瑞々しく心穏やかな第2楽章を経てエキサイティングな終楽章へ突入。あっという間に1曲が終わった感じです。セルの作り出す厳しいオーケストラの響き、それに応えるフライシャーの熱演が深く印象に残りました。

・このCDのライナーノートにはセッション時のセルとフライシャーのスナップが収録されていて、見ていて楽しいです。こういうのって作り手のこだわりを感じます。
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ドラティとデトロイト響のドヴォルザーク 「チェコ組曲」

2007年10月19日 | 音楽
・すっかり秋らしくなりました。雨が降ると凉しいを通り越して少し肌寒いくらいです。

・ドヴォルザークも割合に演奏や録音される曲が決まっているような感じで、私も「チェコ組曲」はこの演奏で初めて聴きました。今の季節にピッタリのとても素敵な曲です。スラヴ舞曲よりは弦楽セレナードに近い感じでしょうか。両方を足して2で割ったような? 曲想というとややこしいでしょうか。もっと演奏されてもいい曲だと思います。

・ほかの演奏を聴いた事がないのでわかりませんが、オーケストラも録音も素晴らしいですし、ドラティの指揮も聴かせ上手というか、曲へのこだわりを感じます。
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ガーディナーとウィーン・フィルのエルガー 「エニグマ変奏曲」

2007年10月07日 | 音楽
・ガーディナーとウィーン・フィルのエルガー・アルバムは素敵な演奏が揃っていますが、やはりメインの「エニグマ変奏曲」が一段と聴き応えがあります。それぞれの変奏の描き分けが見事ですし、終曲の高揚感も素晴らしいと思います。

・そしてウィーン・フィルがとにかく美しいです。「ニムロッド」はもちろん、全曲を通じて弦のとろけるような響きと管の柔らかな音色がたまりません。楽友協会大ホールの残響を見事に捕らえた録音も素晴らしいと思います。

・終曲で冒頭のテーマが帰ってくるところは何回聴いてもいいですね。ジーンきます。
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パウムガルトナーのモーツァルト 交響曲第36番「リンツ」

2007年10月06日 | 音楽
・今日はモーツァルトの権威として知られるパウムガルトナーの指揮で「リンツ」を聴きました。先日のプレヴィンとN響の演奏以来、いろいろな演奏を聴いているのですが、今回のパウムガルトナー盤も素晴らしい演奏です。録音のせいもあるかもしれませんが、骨太なタッチで力強く描かれていて、現在ではあまり聴かれなくなった豪快さがあります。特別に速いテンポではありませんが音楽が生き生きと躍動していて、聴き手の心も弾んできます。

・今回聴いたのは「オイロディスク・ヴィンテージ・コレクション」で復刻されたもの。パウムガルトナーとザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ(長い・・・)のモーツァルトはブリュショルリとの協奏曲も含めて魅力的な演奏揃いでオススメです。素朴な響きのオーケストラがとてもいい味を出してます。
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レーゼルとザンデルリンクのラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲

2007年10月04日 | 音楽
・昨日、仕事の移動中に某高級住宅街を歩いていたら、傍らのマンションの一室からピアノの音が・・・。レコードやCDではなく、本当に弾いているようでした。流れて来たのはお馴染み、ラフマニノフの「パガニーニ狂詩曲」から有名な第18変奏。それが静かな夕暮れ時の住宅街の空気に妙に合っていて、何とも言えない気分になりました。

・そこで今日は最近お気に入りのペーター・レーゼルの演奏でこの曲を聴いてみました。ザンデルリンク指揮のベルリン交響楽団との共演です。比較的ゆったり目のテンポ。オーケストラのずっしりとした手応えがいかにもドイツ風。レーゼルのピアノはこれ見よがしなところは一切なく、いつもながら質実ですが、聴かせ所はバシッと決めてくれます。そういうコンビの演奏ですから第18変奏もただ甘くてロマンティックという訳ではないので、そういう演奏を求める方には物足りないかもしれませんが、これはこれでこの曲の一つの姿を的確に描き出した名演だと思います。

・思えばこの曲を初めて聴いたのはルービンシュタインとライナーの演奏でした。もちろん名盤です。その後それほど多くこの曲を聴いたわけではありませんが、カッチェンとボールトの演奏の鮮やかさも耳に残っています。これはぜひおすすめしたい演奏です。
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ペルルミュテールのラヴェル 「夜のガスパール」

2007年10月01日 | 音楽
・急に肌寒くなりましたね。調子狂っちゃいます・・・。

・ペルルミュテールの代表的演奏であるラヴェルの録音から「夜のガスパール」を聴きました。モノーラルですが演奏も録音も、なんとも味があると言うか、いい雰囲気です。もっと鋭い演奏もあると思うのですが、今日みたいな天気の日にはしっとりとしたこういう演奏がしっくり来るような気がしました(なんとも曖昧な表現ばかりで申し訳ないです・・・)。
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