覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ブロムシュテットとドレスデン国立管弦楽団のドヴォルザーク 交響曲第8番

2005年08月15日 | 音楽
・今日は用事で渋谷まで行ったのですが、お盆休みということもあって人が少なかったです。歩きやすくていいようなものの、静かな東京はなんだか寂しい気もします。

・今日はドヴォルザークの交響曲第8番を聴きました。ブロムシュテット指揮のドレスデン国立管弦楽団の演奏です。いやあ、これは素晴らしいです!!! ブロムシュテットとドレスデンのコンビは名演揃いですが、これはその中でも傑出した演奏ではないでしょうか。

・第1楽章冒頭の弦の音色から引き込まれてしまいます。主部に入ってからの颯爽としたテンポの気持ちのいいこと! 速いテンポでも響きの粗くなるところは全くありません。フルートのソロ、要所要所でビシッと決まるティンパニー、細かい音まではっきり聴こえる金管(特にホルン)、ゴシゴシとうなるような低弦。どのパートも技術も音色も実に見事です。

・第1楽章で感じたことがその後の楽章にもすべて当てはまります。しみじみとした部分とオーケストラが爆発する部分の対比が鮮やかな第2楽章、心持ちそれまでより遅めのテンポで美しい旋律をしっとり聴かせてくれる第3楽章、オーケストラの名技を存分に味わえる第4楽章。どこをとっても素晴らしいです。

・オーケストラばかり褒めてしまいましたが、当然ブロムシュテットの指揮も見事です。テンポの変化も音量の強弱の付け方も、とにかくめりはりが効いて鮮やか! このオーケストラの魅カを最大限に引き出していると思います。

・チェコの指揮者のような「民族性」とか「お国物」の味わいは薄いかもしれませんが、純粋な「音楽」として素晴らしい指揮だと思いました。ちなみに録音も暖かみのある美しい物。そう、この演奏は演奏も録音もとても「音楽的」なものだと思います。
コメント (2)
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