覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ナットのベートーヴェン ピアノ・ソナタ第31番

2010年02月28日 | 音楽
・先日放送していたアニメの「のだめ」を見ていて急に聴きたくなった曲。元々好きな曲で、リヒテルの晩年の演奏をよく取り出すのですが、今回はイーヴ・ナットの演奏を聴きました。速めのテンポでさらっとしていながら心にしっかりと響く味わい深い演奏。モノーラルながらナットの美しいピアノの音をしっかり捉えた録音もいいです。曲と演奏と録音が絶妙にマッチした素敵な記録だと思います。
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スウィトナーとシュターツカペレ・ベルリンのシューベルト 交響曲第6番

2010年02月18日 | 音楽
・前回の放送を見逃して悔しい思いをしていた番組が再放送されたので、ようやく見ることができました。

「クラシック ドキュメンタリー 父の音楽 ~ 指揮者スウィトナーの人生 ~」

はからずもスウィトナー追悼となってしまったのは残念でしたが・・・。

・ある意味、衝撃的な内容でした・・・。普通なら公にしたくないであろう事実を公表する気持ちになったというのは、交流はあったものの長らく一緒に暮らす事のできなかった息子への償いなのでしょうか。とにかく、見応えのある素晴らしいドキュメンタリーだったと思います。

・こんな番組を見たら、そりゃどうしたってスウィトナーの演奏を聴きたくなります。何となく取り出したのは手兵だったシュターツカペレ・ベルリンとのシューベルトの交響曲全集。その中から第6番を聴いてみました。まずオーケストラの響きが美しいです。録音のせいもあるかとは思いますが、しっとりと潤いのある響きが耳に優しい。スウィトナーの指揮も大らか。テンポも中庸だし、驚くような表現もないけれど、聴きながら「いい演奏だなあ」としみじみ感じました。最近、素直にそう思える演奏って中々無いような気がします。

・番組の最後にスウィトナーが指揮したモーツァルトの交響曲第39番とヨーゼフ・シュトラウスの「とんぼ」、全曲の映像があるのであればぜひ見てみたいものです。
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クレンペラーとフィルハーモニア管のJ.S.バッハ 管弦楽組曲第2番

2010年02月14日 | 音楽
・1954年の演奏。しかし、なんて生き生きと瑞々しいバッハなんだろう・・・。晩年のようなスローテンポではなく、キビキビと引き締まったテンポがなんとも心地良いです。この曲で活躍するフルートのソロがまた上手い! 技術はもちろんですが、温もりのある音色が素晴らしいです。モノーラル録音ですが、そんな事はまったく苦にならない目の覚めるような見事な音質なのも嬉しいところです。

・オリンピック。上村選手、惜しかったなあ・・・。 
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セルとコンセルトヘボウ管のプロコフィエフ 交響曲第5番

2010年02月13日 | 音楽
・毎日寒いですね・・・。

・セルの指揮したプロコフィエフの交響曲第5番はクリーヴランド管とのスタジオ録音やウィーン響とのライヴ録音がありますが、今回聴いたのはOrfeoから出ているコンセルトヘボウ管との録音。1958年のザルツブルク音楽祭でのライヴです。このレーベルの、特にモノーラル録音は整音し過ぎるのか、何となく薄っぺらな音になっているような気がして、いつも物足りない感じがしてしまうんですよね。元のマスターテープにはもっと生々しい音が記録されているんじゃないかと・・・。

・この録音もその傾向はありますが、そんな録音からでもコンセルトヘボウ管の美音はしっかりと伝わってきます。木管なんか惚れ惚れするような音色です。そして、とにかくどのパートも上手い! セルの速いテンポにもしっかり付いて行って崩れないんですから。さすがは黄金時代のコンセルトヘボウ管です。終楽章の後半のスリリングなスピード感はたまりません。かなり白熱した演奏だと思うのですが終演後の拍手はわりと冷静・・・。録音のせいかな? 日本だったらすぐにブラボーが飛んでいたでしょう。

・ちなみにこの日のプログラムは

  アイネム:管弦楽のためのバラード(ヨーロッパ初演) 
  ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ
  プロコフィエフ:交響曲第5番

というもの。当時としてはかなり斬新というか、意欲的なプログラムだったでしょうね。
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プレートルとベルリン・ドイツ響のブルックナー 交響曲第7番

2010年02月11日 | 音楽
・今年のニュー・イヤー・コンサートにも登場したプレートル。まだまだ元気そうです。注目度が上がっているせいか、今までのプレートルのイメージにはないレパートリーがCD化されていますね。最近出たブルックナーの7番を聴きましたが、第2楽章以外はかなりの高速テンポ。どちらかというとブルックナーはゆったり目のテンポが好きな私、第1楽章の演奏時間が17分というのを見て、こりゃかなりのせかせかテンポだなと覚悟したのですが、聴いてみると意外にも違和感がない! とっても清々しいというか、音楽が心地良く流れていくんですね。不思議な感覚でした。優秀な録音とオーケストラが充実している事も大きいです。ユニークな部類に入るのでしょうが、こういうブルックナーもいいなあと思いました。
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ドラティとフィルハーモニア・フンガリカのハイドン 交響曲第93番

2010年02月09日 | 音楽
・なんだか最近、月一回更新みたいになってしまいました。今年は年明けからついてない事や気を揉む様な事ばかりで、どうにも気分が晴れない日が多いです。このところつくづく実感させられるのが、自分が年を取るという事は当然周りも年を取るんだという事・・・。まっ、当たり前なんですけどね。そうなると、数年前には思いもよらなかった様な出来事が色々と起きてくるんだという事をひしひしと感じている今日この頃です。

・もう少し更新回数を増やそうと思ってはいるのですが・・・。せめて、その日に聴いた曲と演奏者の名前だけでも記してみようかと以前にも思ったのですが、私の癖というか、一つ気になる曲や演奏家があったりするとそればかり立て続けに聴いてしまったりするので、それじゃあまり変わり映えしないかなと思うし・・・。でも、更新しないよりはましかなあ、などと思ってみたりもするし・・・。で、結局何もしないまま終わっちゃうのが何時ものパターン・・・。下手な考え休むに似たり、とは、まさにこの事です。

・最近気に入っているのがハイドンの交響曲第93番。茶目っ気たっぷりの第2楽章や伸びやかな中に時々ふと影の射すメヌエットなど、ロンドン・セットの最初を飾るにふさわしい名曲です。今日聴いたのはドラティとフィルハーモニア・フンガリカの演奏。ツボを心得た過不足のない、さすが定評のある名盤です。
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