覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

フィルクスニーとセルのドヴォルザーク ピアノ協奏曲

2007年11月30日 | 音楽
・ドヴォルザークのピアノ協奏曲というとリヒテルとクライバーが共演した録音が有名で、私も持っているのですが、聴き方が悪いせいか、どんな曲だったのか、どんな演奏だったのか今一つ印象に残っていなかったんです。それ程面白い曲じゃないな、程度のイメージで現在に至っているのです(ごめんなさい・・・)。ところが今回、フィルクスニーがセルと組んだ録音を聴いて、大いに曲を見直したのでした。

・第1楽章は曲想にふさわしい実にスケールの大きな演奏で、オーケストラの序奏を聴いているだけでグッと曲の世界へ引き込まれました。セルの指揮の格調の高さが光ります。やがて登場するフィルクスニーのピアノはテクニックも万全、音色の美しさがモノーラル録音からもよく伝わってきます。第3楽章の軽やかさなどは聴いていて心が浮き立ってくるようでした。

・ピアノ、指揮、オーケストラ(もちろんクリーヴランド管です)、すべてが揃った名演奏。この曲はもちろん、このコンビの代表的演奏としておすすめしたい録音です。これをきっかけにもう一度リヒテルとクライバーの演奏を聴き直してみようと思います。
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バックハウスのベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番

2007年11月12日 | 音楽
・久しぶりにバックハウスの弾いたベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を聴きました。シュミット-イッセルシュテット指揮のウィーン・フィルとの共演です。バックハウスはこの録音の頃は70代の中頃だと思われますが、その演奏には大変な気迫が込められています。とにかくよそ見をするようなことなくひたすらまっすぐ突き進んでいく感じ。第1楽章では時にオーケストラを置いていきそうな場面もあります。そしてカデンツァ。鬼気迫る、という言葉が当てはまるような物凄い迫力。久々に聴いてみて圧倒されました。バックハウスの弾いているのが誰のものなのかわかりませんが、少なくともこのカデンツァは私はバックハウスでしか聴いた事がありません。第1楽章だけでお腹一杯になる演奏。やっぱり私はバックハウスが好きです。

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フリッチャイとヘッセン放送交響楽団のシューベルト 交響曲第9番

2007年11月11日 | 音楽
・今日はフリッチャイがヘッセン放送交響楽団(現・フランクフルト放送交響楽団)を指揮したシューベルトの「グレート」を聴きました。意外な事にフリッチャイ唯一の録音だそうです。

・リハーサルをかなりやったのかはわかりませんが、実に細かく動くテンポにオーケストラがよく付いていっています。もちろんライヴなので乱れるところもありますが、大健闘だと思います。しかし、本当によく、細かくテンポが動くんです。その表情の付け方はフリッチャイがこの曲に対する思いの丈をすべてぶつけたような感じ。聴いていてその気持ちがよく伝わってきました。この曲としてはかなりユニークな演奏かもしれませんが私は大いに楽しむ事ができました。
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グールド オリジナル・ジャケット・コレクション

2007年11月05日 | 音楽
・グールドの「オリジナル・ジャケット・コレクション」、買ってしまいました。80枚組で3万円弱というのは安いといえば安いのですが、一回の支出としてはかなり大きい・・・。少しでも安く買えるところはないかと海外のショップなども随分チェックしたのですが、送料を考えると大した違いはないし、何かトラブルがあった時に英語でクレームを出す自信もないし・・・。意を決してHMVに注文して、いよいよ発送になるという時に、たまたま覗いたアメリカのアマゾンでなんと半額!!! で出ているのを見つけて軽いめまいを起こしそうになりました。ほぼ毎日チェックしてたのに・・・。結局、この出血サービスは一日限りだったようで今は元の価格に戻っていますが、タイミングがタイミングだっただけに複雑な心境でした。

・土曜日に発送通知がきたので昨日は朝から配達を待ち構えていたんです。「また何か届いた」という家人の視線を浴びないようにこっそり受け取ろうと思って。我が家に配達に来る○川急便の人、困るんですよ。比較的大きな物や重い荷物を配達する若いお兄ちゃんはいいのですが、CDのような小物を配達に来るおじさんがね・・・。愛想はないし、何より時間指定を守ってくれない! なるべく家の者がいない時間に、と思ってわざわざ時間指定をしているのに、こちらのそんな事情は一切お構いなし。何時に指定しても必ず朝9時過ぎに来るんです。よっぽどクレームを送ってやろうかと思いましたが、逆に必ずその時間に来るのがわかったので、今は一切時間指定はしてません。皮肉な話ですが。

・ところが昨日は昼過ぎになっても来ない・・・。伝票番号で調べると「配達中」になっているのに。結局来たのは夜の7時半・・・。80枚組ですから小物ではなく大物扱いになったらしく、問題のおじさんの担当じゃなかったわけです。私の早起きはムダに終わり、家族全員の目に触れる事になったのでありました・・・。

・そんなこんながありましたが、やはり実物を手にするとちょっと感動。なかなか凝った作りです。ネットの情報では、不良のディスクが一枚ありメーカーに着払いで送って良品と交換しなければならない、ということでしたが、昨日届いたものにはその良品のディスクが一緒についてきたのでひと安心。とりあえず私の好きなパルティータ第2番を聴いてみました。冒頭の和音を崩したり?するのは好みが分かれるかもしれませんが、やはりその生き生きとした演奏は大変魅力的。残りのディスクをこれからじっくり楽しんでいこうと思います。
コメント (2)
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