覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ポリーニとアバド、ウィーン・フィルのブラームス ピアノ協奏曲第2番

2007年09月28日 | 音楽
・もともと大好きなこの曲、バックハウスとベーム、ウィーン・フィル盤が長らく愛聴盤でした。もちろん、今もですけど。ギレリスとヨッフム、ベルリン・フィル盤もよく聴きます。

・そしてこのポリーニとアバド、ウィーン・フィル盤。初めて聴いたときは「こんな曲だったっけ?」と驚きました。とにかく明るいですよね。ピアノもオーケストラもキラキラと輝いています。元々ブラームスにしては明るい曲の部類だと思いますし、イタリア旅行の影響が大きいと言われている曲をイタリアの二人が演奏しているのですから、やはり適性があるということなのでしょう。

・若き日のポリーニのテクニックの凄まじさ、やはり格別です。今も昔もテクニックのあるピアニストはたくさんいますが、ここまでの人はそうざらにはありません。あれだけの分厚いオーケストラを相手にしながら、一つ一つの音がこんなにくっきり浮かび上がって聴こえるなんて! CDでずっと聴いてきましたが今回はDVDを見たので、より印象が強いのかもしれません。

・それにしてもポリーニもアバドも若い! 30年前ですから当たり前ですが・・・。この後、二人はオーケストラをベルリン・フィルに変えてもう一度この曲を録音していますが、私は断然この旧録音を採ります。
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デルヴォーとコロンヌ管弦楽団のベルリオーズ 「幻想交響曲」

2007年09月27日 | 音楽
・ピエール・デルヴォーとコロンヌ管弦楽団の幻想交響曲、1962年のライヴ録音。日本初CD化だそうです。という事は極めてマイナーな録音なのかもしれませんが、演奏は大変素晴らしいと思います。全曲を通じて熱気に溢れているし、繊細なところ(特に第1楽章)は繊細だし、まあ、私がこの曲に期待するものはしっかり備えている演奏なんです。年代を考えればライヴのハンデを感じさせない良好な音質も見事ですし、それによって往年のフランスのオーケストラの味わいも伝わってきます。私にとっては嬉しい演奏でした。
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ベルマンとカラヤンのチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

2007年09月23日 | 音楽
・ホロヴィッツのようにバリバリ弾きまくる演奏もいいですが、今回のベルマンとカラヤンのような、どっしりと構えていながら華やかさにも欠けていない演奏も素晴らしいです。ピアニストも指揮者もオーケストラも、横綱相撲というのか、とにかく「大きい」です。最近の名盤案内などにはあまり取り上げられないかもしれませんが、私は好きな演奏です。
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ジュリーニとニュー・フィルハーモニア管のモーツァルト 交響曲第40番

2007年09月21日 | 音楽
・この演奏は初めて聴いた時から鮮烈な印象が残っています。晩年にベルリン・フィルと録音した40番も私は好きですが、どちらかと言われればこのニュー・フィルハーモニア管との旧盤を取るかもしれません。ジュリーニとこのオーケストラとはEMIにも多くの録音を残していますからお互いよく知っている間柄なのでしょう。ジュリーニのやりたい事にしっかり反応し、スタジオ録音ながら熱い、素晴らしい演奏を繰り広げています。

・以前にも触れていると思いますが、クレンペラー存命中のこのオーケストラは実に素晴らしいと思います。特に木管の音色は印象的で、それはこの珍しいデッカへの録音でも確認できます。カップリングの「ジュピター」ともども、壮年期のジュリーニがこのオーケストラと残した名演の一つだと思います。
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バレンボイムとベルリン・フィルのベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番

2007年09月20日 | 音楽
・バレンボイムがベルリン・フィルを弾き振りしたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集から第4番を聴きました。録音された頃はまだカラヤンの時代だったんですね。落ち着いたテンポで慌てず騒がず、完全に曲が手の内に入っているのがわかります。もちろん、テクニックも問題なし。オーケストラも立派です。私の聴いたCDは録音レベルが低めでかなりボリュームを上げないと少々物足りないのですが、ピアノの音そのものはきれいに収録されています。それにしても第4番は素敵な曲ですね。私の大好きな一曲です。
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ショルティとバイエルン放送響のショスタコーヴィチ 交響曲第10番

2007年09月19日 | 音楽
・ネットを見ていると「へえー、こんなものがあるんだ」と思わぬ発見をする事があります。時々海外のショップを見るのですがこれがなかなか面白くて、日本ではすでに廃盤で入手できなくなってしまったものや、発売された形跡のないものが売られていたりして、ついあれこれと探してみたりしています。

・今日のショルティとバイエルン放送響の演奏はDVDなんです。残念ながらリージョンコードが違うので日本の通常のお店では売られていないようですが、私は日本のアマゾンで見つけました。収録されているのはメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」とショスタコーヴィチの交響曲第10番。ミュンヘンのガスタイクでのライヴです。どちらもシカゴ響との録音があると思います。とくに「イタリア」はイスラエル・フィルやウィーン・フィルとの録音もありますからショルティの得意曲なのでしょう。バイエルン放送響とはCDではR・シュトラウスの「アルプス交響曲」ぐらいだったと思いますが、DVDではチャイコフスキーの「悲愴」やショスタコーヴィチの交響曲第9番、ブルックナーの交響曲第3番などが海外では出ているみたいです。

・とりあえずショスタコーヴィチから見てみました。シカゴ響との録音を聴いた事がないので比較はできませんが、見応え、聴き応えのある演奏だと思います。1992年制作の映像のようなので、この時のショルティは80歳になるやならず。しかし、そこはショルティです。とてもそんなおじいちゃん(失礼!)の指揮とは思えません。あの独特の指揮スタイルは健在、アクションが大きくとにかく若々しいです。素人の私が見ても拍子の取り方や指示の出し方などがとてもわかりやすい。いつもの引き締まったテンポでグイグイとオーケストラを引っ張っていくので長い第1楽章も緊張感が途切れません。第2楽章や第4楽章の切れ味もさすがです。

・重要なソロの多い木管をはじめ、強奏でも音がまろやかにブレンドされる金管、重厚な低弦群などオーケストラも好演。終演後は盛大なブラボーが飛んでいました。このところショルティを度々取り上げていますが、今回のDVDも大満足でした。
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コルトーとフリッチャイのシューマン ピアノ協奏曲

2007年09月17日 | 音楽
・コルトーとフリッチャイによる伝説? のライヴ録音、シューマンのピアノ協奏曲を聴きました。放送局の正規録音からの復刻なので音質はモノーラルながら良好、コルトーの美しいピアノの音色も聴く事ができます。

・しかし・・・凄いですね。こんなに自由気ままなピアノは初めて聴きました。ソロの演奏ならともかく、コンチェルトでこんなに勝手に(失礼!)弾くなんて。テンポは基本的にゆっくりですが、時にツツーッと走ったかと思うとフッと立ち止まったり・・・。巨匠が自分のその時のインスピレーションのままに弾いちゃった、って感じ。天衣無縫というのはこういう事を言うのかもしれません。

・偉いのはフリッチャイ(オーケストラも)。一生懸命合わせてます・・・。リハーサルからこうだったのかなあ。皆さんお疲れ様でした。
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デイヴィスとコンセルトヘボウ管のエルガー 交響的習作「ファルスタッフ」

2007年09月16日 | 音楽
・私はエルガーの曲がわりと好きなのですが、この「ファルスタッフ」という曲は初めて聴きました。「ファルスタッフ」というとオペラが有名ですが、この曲には声楽は入らず、管弦楽のみの曲になっています。どなたかが書いていらっしゃいましたが、なるほど、華麗なオーケストレーションはちょっとR・シュトラウスの「英雄の生涯」を思わせるような雰囲気もあり、もっと演奏されてもいい曲ではないかと思いました。

・この「コンセルトヘボウ・アンソロジー」のシリーズは素晴らしいですね。放送録音なので音質も良好ですし、指揮者と曲の思わぬ組み合わせがあったりというのもライヴの記録ならではで楽しいです。こんな感じでほかのオーケストラも続々出してもらいたいものです。

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ヨッフムとコンセルトヘボウ管のモーツァルト 交響曲第36番「リンツ」

2007年09月11日 | 音楽
・先日のプレヴィンの演奏で「リンツ」という曲の素晴らしさを再認識したような気がしたので、今日は買ってから未聴になっていたヨッフムとコンセルトヘボウ管弦楽団の「リンツ」を聴いてみました。

・ヨッフムらしい生き生きとしたモーツァルトです。オーソドックスといえばそうなんですが、私にはこういうモーツァルトがしっくりきます。そしてやっぱりコンセルトヘボウ管が素晴らしいです!
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ブラウニングとラインスドルフ、ボストン響のプロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番

2007年09月10日 | 音楽
・今日の仕事は待つ時間がやたらと長く、実働時間は短かったものの帰ってきてドッと疲れました。「待たるるとも待つ身になるな」とはよく言ったものです。

・昨日のNHKホールの帰り、渋谷のHMVに立ち寄った時に店内で流れていたのがプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番。演奏者は確認しませんでしたが、恐らく新譜のユンディ・リと小澤征爾のものだったのでしょう。そう言えば我が家にも未聴のディスクがあったと思って取り出したのがこのブラウニングとラインスドルフの演奏。某CD店の半額セールで入手したものです。ラインスドルフとボストン響のプロコフィエフ・シリーズの一環で録音されたものらしいです。なんでも、世界初のプロコフィエフ ピアノ協奏曲全集だとか。

・演奏は悪くないと思うのですが、この当時のラインスドルフとボストン響の録音は、最近タワーレコードで復刻されたブラームスもそうでしたが、年代を考えると録音がいまいちといった感じ。我が家の再生機器の問題もあるのかもしれませんが、音が割れたり潰れた様に聴こえるのです。ちょっと残念。
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