覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ラインスドルフとボストン響のバルトーク 管弦楽のための協奏曲

2010年08月29日 | 音楽
・厳しく引き締まった辛口の名演。ラインスドルフの実力がよくわかる演奏だと思う。ボストン響の個々の奏者の技術も高い。ただ厳しいだけでなく、ダイナミックな迫力もあり聴いていてこちらも熱くなってくる。ボストン時代のラインスドルフって、例えばベートーヴェンやブラームスの交響曲のようなドイツ系の王道レパートリーだと何となく歯痒い感じがあったんだけど、今回のバルトークやプロコフィエフ、マーラーなんかの演奏を聴くととても素晴らしい演奏が多い。晩年の録音が少ないのが残念だが、いろいろ発掘されてくると評価が変わってくる指揮者だと思う。
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ギレリス、ライナー、シカゴ響のチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

2010年08月17日 | 音楽
・ギレリスの凄いのはもちろんなんだけど、シカゴ響の面々の巧さにも相変わらず感心。第2楽章なんか特に。しかし、この先ギレリスみたいなピアニストやライナーみたいな指揮者って出てくるんだろうか・・・。時代がそういうタイプをあまり求めなくなってるのかもしれないけど、単に技術だけじゃなくて、説明しようのない部分、例えばスケールの大きさみたいなところが、ね・・・。たまに聴いて「やっぱり凄えなあ・・・」とため息の出る演奏もあってほしいと思うんですが・・・。

・このCD、カップリングの「くるみ割り人形」はてっきり組曲だと思ったら、もっといろんな曲が入った40分の抜粋版でちょっと得した気分。
チャイコフスキー:くるみ割り人形&ピアノ協奏曲第1番
ライナー(フリッツ),チャイコフスキー,シカゴ交響楽団,ギレリス(エミール)
BMG JAPAN

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ボザール・トリオとトランプラーのブラームス ピアノ四重奏曲第1番

2010年08月16日 | 音楽
・名曲揃いのブラームスの室内楽曲の中でも屈指の名作、力作だと思う。この曲をシェーンベルクがオーケストレーションしたくなった気持ちもよくわかります・・・。昨日のメンデルスゾーンのようなソリスト級の奏者の競演も楽しいけど、ボザール・トリオのような常設団体ならではの息の合った演奏もいい。中でもプレスラーのピアノのキラキラとした輝き(特に終楽章!)が印象に残る。フィリップスらしい潤いのある録音も素敵だ。この曲のファースト・チョイスになる充実した演奏だと思う。
Complete Piano Quartets
Johannes Brahms,Beaux Arts Trio
Philips

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テツラフ、ファウスト、バティアシュヴィリたちのメンデルスゾーン 弦楽八重奏曲

2010年08月15日 | 音楽
・ソリスト級の奏者が集まった演奏。まさに白熱、丁々発止。有名なスケルツォから終楽章へかけての高揚感はライヴという事だけでなくソリスト級の奏者が集まったことによる成果のように聴こえる。こういう演奏を聴くと、室内楽っていいな、と思うし、自分も楽器ができたらなあ・・・とつくづく感じる。
Octets for Strings

Cavi-Music

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クレンペラーとウィーン響のブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」

2010年08月13日 | 音楽
・いやあ、速い速い・・・。全曲で55分かからないんですから。おそらくこの曲の史上最速の部類に入るのでは? ところが実際に聴いてみると、そこまでのセカセカ感がないのが不思議。それがクレンペラーのなせるワザなのか、古びた録音(年代からすれば十分聴ける音質です)のせいなのか、オーケストラの味なのかはわからないけど・・・。この録音より前のコンセルトヘボウ管とのライヴも1時間を切っていたはずだし、後年のフィルハーモニア管とのスタジオ録音やバイエルン放送響とのライヴも、ここまで極端ではないにしても速めのテンポ設定だったから、それがこの曲に対するクレンペラーの解釈なんだろう。
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」&マーラー:大地の歌
クレンペラー(オットー),ブルックナー,マーラー,ウィーン交響楽団
コロムビアミュージックエンタテインメント

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フルトヴェングラーとウィーン・フィルのシューベルト 交響曲第9番「グレイト」

2010年08月07日 | 音楽
・1953年8月30日のライヴ録音。昨日のブレンデルに引き続きザルツブルク音楽祭の記録。フルトヴェングラーの熱心な聴き手ではないのでファンの中でこの演奏の評価がどんなものなのかは知らないが、ライヴらしい緩急自在な演奏で、特に終楽章のコーダ手前からぐんぐん加速していくところなどは思わず手に汗握るようだ。そのほかの細かいテンポ変化もフルトヴェングラーならではと思わせるもので、ほかの指揮者じゃなかなかうまく聴こえないんだろうな。そういう意味では以前取り上げたフリッチャイのライヴは例外的かも・・・。ウィーン・フィルの音色がたまらなく魅力的!
ザルツブルク音楽祭フルトヴェングラー・エディション (8CD) [Import]
Johann Sebastian Bach,Ludwig van Beethoven,Johannes Brahms,Anton Bruckner,Paul Hindemith,Gustav Mahler,Felix Mendelssohn,Hans Pfitzner,フルトヴェングラー,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ORFEO

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ブレンデルのハイドン ピアノ・ソナタ第20番

2010年08月06日 | 音楽
・先日発売になった「ザルツブルク祝祭大劇場開場50周年記念盤」に収録されている2007年のライヴ録音。曲はハイドンのほかにベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番、シューベルトの即興曲D.935-1、モーツァルトのピアノ・ソナタ第14番。これだけ王道のレパートリーでプログラムが組まれていることにまず感動してしまう。どの演奏も素晴らしいが一曲目のハイドンがとりわけ印象深い。ただ美しいだけじゃない良く考えられた音色だけでも見事だが、テンポとかさりげない間の取り方とか、まさに大家の至芸。テクニックも、とても当時76歳のピアニストのライヴ録音とは思えない完成度だ。
50 Years: Grosses Festspielhaus Salzburg

Deutsche Grammophon

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ミルシテイン、ブレック、フィルハーモニア管のゴルトマルク ヴァイオリン協奏曲第1番

2010年08月04日 | 音楽
・ミルシテイン壮年期の名演。この人の演奏はどれを聴いてもカッコいいなあ・・・。凛とした音と切れ味鋭いテクニックが冴え渡っている。ベートーヴェンやブラームスのようなスケールの大きさはないものの、録音の数が少ないのが不思議なくらい、なかなか素敵な曲だと思う。この曲の魅力を知らしめる名盤だ。
Goldmark Violin Concerto / Symphonie Espagnole
Edouard Lalo,K醇@roly Goldmark,Harry Blech,Vladimir Golschmann,St Louis Symphony Orchestra,Nathan Milstein
Testament UK

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ワイルド、アルメイダ、フロリダ・フィルのラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番

2010年08月01日 | 音楽
・アール・ワイルドのラフマニノフといえばホーレンシュタインと共演した全集が有名だが、今回聴いたのはアントニオ・デ・アルメイダ指揮のフロリダ・フィルと共演した1981年4月25日のライヴ録音(IVORY79001)。65歳の時の録音ということになるが、ライヴながら年齢を感じさせない見事なテクニック! テンションも高い。使用しているピアノはボールドウィンだとか。なるほど、スタインウェイとは一味違う音色が楽しめる。
Earl Wild in Concert 2 Concertos

Ivory Classics

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