大人に負けるな!

弱者のままで、世界を変えることはできない

合気上げの原理

2011-12-04 12:40:41 | 武学




神秘の技とされている合気上げですが、ちゃんと科学的な原理があります。



あなたが、取っ手に捕まって、体重をあずけているとします。

すると、突然取っ手が壊れました。

この瞬間が、いわゆる「合気にかかった」状態です。



このとき、あなたは、とっさに取っ手から手を離すことが難しいはずです。

あなたは体重の一部を取っ手で支えていました。それが急に失われたため、脳は、バランスを取り戻すことに集中しています。

そして、バランスを立て直すには、とりあえず何かにつかまっていたほうが、都合がいい。

だから、合気上げがかかると、受けは自分の意思で手を離すことができないのです。



具体的には、取りは、まず急に腕全体と肩を下げます。

ベストの柔軟性が不可欠です。

これで、受けは、取っ手が急に壊れたときと同じ状態になります。



しかし、これだけでは、受けはコンマ数秒で体勢を立て直すことができます。

そこで、取りは、肩を下げた次の瞬間、すぐに腕を上げるわけです。ほぼ同時といっていいでしょう。

肩を下げつつ、腕を上げるので、かなりの器用さが必要です。

真横から見ると、肩腕が円運動することになります。



こうした原理なので、受けがしっかり体重をかけてくれないと、合気上げはかかりません。

それを以って、「合気は実戦的ではない」という人もいますが、どんな技でも、かかる局面は限定されるものです。

柔道の投げ技は、いきなり引き込まれればかかりません。

ボクシングのワンツーだって、相手が全速力で逃げていれば当たらないでしょう(笑)

逆に、テコンドーの加速をつけたとび蹴りでも、死角からの不意打ちなら通用します。

要は個人の応用力の問題でしょう。






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