霞桜は朝日に照らされて……

過ぎていく秋を撮りたいと
狙っていた１枚です。
朝日に照らされる
山桜の巨木は、
赤くなった葉が、
まるで花のように見えました。
夏の間は隙間が見えないほどに
繁っていた葉が
少しずつ落ちていって
最後に残ったまばらな葉が
なんともいえない風景になった、
という感じです　

春は花で楽しませてくれて、
秋には紅葉を感じさせてくれる
この大きな山桜の巨木は、
パー４のフェアウェイの
ほぼど真ん中に
鎮座しています　

上を越すハイボールで
２打目を打つために
この山桜の手前に刻むのが
自分の定石です。
夏には画像より割り増しで
大きく見えるほど葉が茂るのです。
今年は、この山桜に
けっこう悩まされました。
余裕で越していたはずなのに
ギリギリになることが
多かったからです。
木が大きくなったのか？
自分のパワーが落ちて
球が低くなってきたのか？
悩ましかったのです　

裸木になってしまえば
少し気が楽です。
散る花も寂しいですし、
落葉も悲しくなるシーンですが、
少し楽になるという現実もあり、
複雑な気分になります　

『もし、老いで苦労しているなら
新しいクラブで
それを補いなさいな』
カメラを向けているときに、
声が聞こえたような気がしました。
人生に四季があるなら、
僕が立っている時空は
秋なのだろうか……
11月最初のラウンドは、
たくさんのことを教えてくれて、
考えさせられたのです　

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