ゴルフ惑星

ゴルフの楽しさを享受するメルマガ『Golf Planet』のキャプテンc-noこと、ロマン派ゴルフ作家篠原の徒然。

曇天に赤い実

2018年10月18日 11時58分28秒 | コース



秋の曇り空は特別です。
曇天でも雲がハッキリと
見えるからです。

先週の土曜日は
ゴルフ人生で
初めての経験をしました。
コースは満員で、
たくさんのゴルファーで
溢れていましたが、
平均年齢が30歳ぐらいで、
僕らの組は
50代だけだったので
ぶっちぎりで
オールドだったのです。

都内から遠く、
コスパが良いコースでは
若者のゴルファーが
確実に増えています。
とはいえ、ここまで
極端だったのは
初めてでした。



コバノガマズミの実です。
渋滞していたティーの脇で
真っ赤に実って、
ピカピカしていました。

前の組は、3人で
3人とも初級者でした。
ゴロやシャンクという感じで
ミスショットを繰り返して、
大変そうでしたが、
必死に早くプレーできるように
努力をしていました。
でも、時々出るナイスショットが
本当に嬉しそうなんです。
早くプレーしようという気持ちや、
ゴルフを楽しんでいる雰囲気は
後ろの組にも伝わるのです。

渋滞したティーで
「カートを前に出して」
とお願いしました。
カートを前に出していかないと
危ない場所だったからです。
「僕らが遅くてすみません」
と3人が謝ってきました。
「今日は混んでいるから
しょうがないよ」
と話しました。
渋滞は彼らのせいでは
ないからです。

少し前までは、
最近の若いゴルファーが
先輩を入れたりせずに、
同じレベルの仲間だけで
プレーする傾向があることを
良く思っていませんでした。
しかし、今年は
ゴルファーとして
ちゃんと勉強している
若いゴルファーたちを
何組も見て、
認識が変わりつつあります。

彼らも下手でしたが、
迷惑かけずにプレーする
最低限のハウツーは
身に付けていたのです。

赤い実の木に寄って行き、
カメラを向けている僕を
彼らは不思議そうに見ていました。
確かに、変な行動だと
視線を意識してしまいました。

オールドゴルファーが実なら、
新しいゴルファーは芽なのか、
花なのか……
うかうかしていると、
僕の世代のゴルファーのほうが
ゴルファーの品格で
彼らに負けるかもしれません。
偉そうに自分勝手をしている
同輩を見るたびに思うのです。

コバノガマズミも
赤くピカピカしているのは
一時のこと。
油断すれば、萎れもすれば、
腐りもします。
曇天の下の赤い実を見て、
自問自答するのも
ゴルフの内です。 


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