佐川氏の国会喚問の日に、金正恩の中国訪問と習近平との首脳会談が報じられた。
報道では、米朝会談が破綻・決裂した場合に備えての中朝対応策が主要議題との観測がなされている。同時に韓国は、橋渡し役としての実績を基に米朝会談を米朝韓の協議としてイニシアティブをとることを目指していると報じられているが、今回の訪中からは中国以外の国が米朝会談に何らかの影響力を行使することは期待できず、北朝鮮が韓国を使い走りとして使用し以後の協議から韓国を排除する意図は明白で、米朝会談の行方次第では第二次朝鮮戦争すら懸念される雲行きとも感じられる。新北の韓国文政権もその認識はあるらしく、大急ぎで大統領権限や首都移転を考慮した憲法改正を目指しているが如何にもパッチ当ての感が強い。日本でも、拉致問題の解決を米朝協議に期待する向きもあるが、数百万人の命がかかった核兵器の行方を協議する場で拉致問題は議題にもなり得ないだろうことは、冷酷であるが理解しなければならないと思う。更には、英国に亡命した露諜報員を化学兵器で謀殺した事件が、英米加豪EU(米の鉄鋼関税免除国と相関関係にあることに注目)等と露が相互に外交官を追放する事態までに拡大しているが、北方領土問題を抱える日本としては何らの意志表示もできずに座視している状況もある。
アメリカが、在韓アメリカ人の大規模避難訓練を行うことが報じられた日、日本では来年度の命運と将来投資を決定する予算案をわずか1日の集中審議で参院を通過させ成立させようとしている。国会が森友・加計問題に何らの具体的な成果を上げないまま1年以上も空転している間に、世界情勢が日本を置き去りにして激変している現実を国会議員と多くの国民はどう考えているのだろうか。
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