もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

北朝鮮との国交正常化を止めよう

2018年06月05日 | 北朝鮮

 トランプ大統領の姿勢軟化の兆しを察知(事前協議の密約?)してか、北朝鮮の対日姿勢が尖鋭化している。

 米朝首脳会談の進展に伴い「バスに乗り遅れるな‼」の論調が日本でも見られるようになった。国交とは、相互に大使を交換することによって外交ルートが確立され、二国間での協定や条約の締結が可能になることと理解しているが、実は良く分かっていないことに気づいた。現在、160以上の国が北朝鮮と国交を持っているが、主として在中国大公使が北朝鮮大公使を兼任しているのが実情で、北本国に大使館を開設している国は30ヵ国程度とされている。その30ヵ国にしてもアメリカとの関係が必ずしも良好とはいえない国々が多いために、今回の米朝首脳会談に存在感を示しているとは言い難い。現在も事実上の鎖国状態にある北朝鮮に置かれた公館は、江戸時代の”オランダ出島”程度の存在でしかないのではないだろうか。米朝関係の進展とアメリカの黙認を見越してか、日本に対して、拉致問題は解決済み、日韓併合時の賠償優先を改めて強調し始めた北朝鮮と国交正常化しても、歴史の歯車を回すことには繋がらず、拉致問題すら解決しないと思う。もし全世界が北と国交関係を持ったとしても、断固として日本は北朝鮮とは融和すべきではないと思う。市場価値に目がくらんで中国を認知・経済投資を行ったことが、中国の伸張を許し、現在の横暴に結びついていることを忘れてはならないと思う。

 国交を正常化すれば二国間の軋轢が解消できると思うのは間違いで、国交がある国との未解決事象を挙げてみる。中国とは国交正常化後に生起した尖閣諸島の領有権問題・排他的経済水域での違法操業・東支那海でのガス田開発・在日中国人による犯罪の増加。ロシア(ソ連)とは北方領土問題。韓国とは竹島問題・慰安婦/徴用工問題。二国間の核心的な案件については、対話・外交によって何一つ解決されないことを世界史が証明していると思うのだが。


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