1年半ぶりに行われた党首討論で、野党4党首の2分した対応に興味を持った。
モリ・カケ問題のみに絞って安倍自民党総裁を追及した立憲民主党と共産党、モリ・カケ問題には一切触れずに、対米ロの外交・経済政策で論争を挑んだ国民民主党と高級官僚の人事管理を問うた日本維新の会と対応が2分した。党首討論に望む姿勢を評価すれば、国民が党首討論に期待する政策論争を仕掛けた国民民主党と維新に軍配を挙げたくなる。立民の枝野代表の論点は、代表質問や予算委員会等で散々追求した内容の蒸し返しであり、枝野氏が弁護士出身であることを考えれが裁判の舞台を小法廷から大法廷に移しただけの茶番とも感じられる。報道から得た新味のない項目を羅列する姿は、ネット上に見かける「まとめサイト」で、それも、憶測・フェイクニュースをも網羅し、あわよくば危険なサイトに導こうとする「悪意のまとめサイト」とも呼ぶべきものであると思う。論点はともかく曲がりなりにも国家経営の経綸を問い掛けた玉木国民民主党代表と片山維新代表に比べれば、野党第一党を率いて政権交代をも目指す党首として極めて見劣りのするもので、枝野代表とそのブレーンには安倍総裁に立ち向かえるほどの政策が無く、複雑な国際情勢の分析と対処策すらないのだろうと考えれば、党首討論を回避し続けた姿勢にも合点がいく。
低いながら政党支持率では野党1位の支持を得ている立民。揚げ足取りで相対評価を得ようとする姿勢、蓮舫氏や辻元氏を筆頭とする「遠吠えし・噛みつく」しか存在感を発揮できない取り巻きを引き連れた「裸の王窯/枝野代表」、この状態が続く限り支持率1%の国民民主・維新の後塵を拝する事態も十分に考えられる。今、立民を支えているのは若年層ではなく、年を追って先細りする「心情左翼世代」でしかない現実を枝野氏は理解すべきと思うのだが。
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