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リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

あれから18年

2023-01-18 10:42:11 | 日記

1月16日(月)9時に切る。布団から出ても寒さを感じない、暖かい穏やかな朝だ。

 

突然ですが、梅干しの話。

古くからの日本の優れた伝統食、梅干しがこのところ急激に消費量が減っているという。

20年前に比べ半分以下とか。

私は梅干しが大好きで、「食い合わせ」が悪いといわれるウナギを食べる(迷信と知り

つつ)日を除いて、一年360日は欠かさず食べている。

南高(なんこう)梅で蜂蜜漬け、塩分少なめ。大粒の南高梅は高価なので、安い小~中

粒の「つぶれ」梅だけど。つぶれ梅というのは収穫時などに表面に傷などがついた「訳

あり梅」のこと。安価だけど味は同じだ。

つぶれ梅の蜂蜜漬けは、お茶漬けの昆布の佃煮と一緒にいただく。これをすまさないと、

夕食が終わった気がしない。

 

私は梅の本場・紀州出身だから、庭に梅の木があってお袋はその梅で梅干しを作っていた。

シソ、塩だけ使った昔ながらの梅干しだったが、お袋は「梅干しは体にいいから」が口癖。

私の梅干し好きはその時に刷り込まれたのだろう。

今は、蜂蜜漬けの甘みのある梅干しが好みだが。

梅干しは健康に良いことから、おかずというよりサプリメントのつもりでいる。

いろいろ病気をしてきたが、風邪だけは引いたことがない。「バカは引かない」

というが、それだけじゃないように思う。

夕餉のおひたし用に買った菜の花にも、花をつけている。食べるのは何だかかわいそうだ。

 

17日(火)9時に起きる。予報通り、昨日に比べ寒い。部屋の温度計は9度。暖かい布団

から出るのがつらい。

 

今日は阪神淡路大震災の日。

当時勤めていた新聞社の三宮本社ビルは倒壊。編集・制作の機器も使えなくなり、神戸市の

西北部にある制作センター(印刷工場)の空きスペースを活用して臨時本社にした。防災協

定を結んでいた京都新聞社に編集局員が出向して紙面製作、一日も休まず新聞を発行できた

のは、ひとえに京都新聞の援助・協力があったから。大阪各社はカラーで震災の惨状を報道

したが、わが社はカラー設備も壊れ、モノクロ紙面しか届けられず、歯ぎしりしたものだ。

 

通勤はJRも私鉄も不通のため、全国から応援に駆けつけてくれたバスだった。瓦礫の繁華

街を縫って通勤する日々が約半年。被災して風呂に十分入れないのだろう、乗客はほこりっ

ぽく、車内は汗臭かった。

多くの人はリュックを背負っている。リュックが一般的になったのは、確かこの震災時から

のように思う。

 

震災で疲れた心に、ほっとさせる風景があった。西宮の仁川という住宅街で、玄関に「水あ

ります」と小さな張り紙。断水で困っている人に、自宅の井戸を開放していたのだろう。

あれから28年になる。

   <おひたし用の菜に咲いた花、食べるのかわいそう>

   <梅干し大好き!>