リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

「こころづかいは見える」

2023-01-02 12:03:10 | 日記

12月31日(土)8時30分に起きる。泣いても笑っても、2022年は今日1日で

終わる。

2022年は忘れらえない、まれにみる「動乱の一年」だった。

国際的には何といってもロシアのウクライナ侵攻。ネオナチに支配されたウクライナを解

放する、という全く無茶苦茶な理屈をつけて侵略戦争を起こしたプーチン、ウクライナの

4州をロシア領土に併合する犯罪を犯した。後世の歴史家はドイツナチに匹敵するテロリ

ストとして長く指弾されるだろう。第2次大戦末期のどさくさに、スターリンが日本の北

方領土(北方4島)を火事場泥棒のごとくかすめ取った卑劣な性根は、変わっていない。

国内的には安倍元首相暗殺事件。安倍さんの評価は分かれるが、暗殺テロは決して許され

ない。でもその一方で、安倍さんの命を奪った銃声が、旧統一教会と政権党の驚くべき癒

着と日本の政界の暗部をあぶり出した。もしあの事件がなかったら、今もドロドロした汚

泥が中央、地方の政界に浸透、やがて日本の針路をゆがめ、取り返しのつかない過ちをし

ていたかもしれないと思うと、背筋が凍る。

 

2023年1月1日(日)あけましておめでとうございます。

新しい年が、皆様にとって素晴らしい日々でありますように!

9時に生きて外を見たら、まぶしい光に満ちています。この1年は、こんな清々しい年で

あってほしいものだ。

昨年、「お断り」の添え書きをして最後の年賀状にしましたが、古い友人から2通ほどあ

ったものの、ほぼ年賀状のない正月を実感しました。少し寂しいが、これも覚悟の上。

 

新年早々、心地よい詩に出会った。少し長いが全文ご紹介。

      「行為の意味」

   あなたの<こころ>はどんな形ですか

   と ひとに聞かれても答えようがない

   自分にも他人にも<こころ>は見えない

   けれど ほんとうに見えないのであろうか

 

   確かに<こころ>はだれにも見えない

   けれど<こころづかい>は見えるのだ

   それは  人に対する積極的な行為だから

 

   同じように胸の中の<思い>は見えない

   けれど<思いやり>はだれにでも見える

   それも 人に対する積極的な行為なのだから

 

   あたたかい心が あたたかい行為になり

   やさしい思いが やさしい行為になるとき

   <心>も<思い>も 初めて美しく生きる

   それは 人が人として生きることだ         

宮澤 章二の詩集『行為の意味』にあるという。さっそくアマゾンで調べ、ごま書房新社か

ら単行本で発行されていることが分かり、取り寄せた。

カバーの帯に「多感な、思春期の子供たちに、『こころづかい』や『思いやり』、そして

『生きること』の大切さを教えてくれる珠玉の詩集」とある。

宮澤章二という詩人を知らなかった。大正8年に生まれ平成17年に逝去、詩と歌詞を中心に

活動、特に小、中、高300校の校歌を手掛けたという。詩集をパラパラめくっただけだけど

「青春前期の君たちへ送る心の歌」(帯の評から)に満ちている。

      *****       *****

新しい年です。できるだけ明るい元気になる話題を集めていきたい。

本年も、お付き合いいただけると嬉しい限りです。

 

  <宮澤 章二の詩集『行為の意味』>