昨夜(19日9時半ごろ)、軒下の洗濯物干し竿にキジバトが止まってじっ
としている。
真っ暗で冷たい風が吹いているのに、動こうとしない。
「お前、どうしたんや、こんな所で」と声をかける。
あわててカメラを持ち出し、間近でシャッターを切ったが、それでも
動かない。
暗闇の中、寂しそうに止まっているキジバトの「つぶやき」を聞いてみた。
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ご免なすって。
手前は、しがないキジバトでござんす。
お宅様の軒下三寸、お借りしてよござんすか。
山里へ帰る途中に、日が暮れて迷い鳥になり、今宵一晩のお情け
にすがって、休んでおりやす。
ご迷惑ではありましょうが、どうかお目こぼしをお願えいたしやす。
家(うち)には、カカアとガキが腹をすかして待ってるんですが、鳥目
では夜間飛行は危ねえもんで・・・
え?お写真をお撮りですか。
そいつぁー、ちょっと困りましたね。
こんな暗い夜中でも、写るんですかい。
ま、ええでしょう。
ただし、フラッシュは御免こうむりますよ。
目がくらんで落っこちまうと、難儀いたしやすんで。
*** ***
しかし・・・ゴメン、キジバト君!
ISOを8000に上げて、接近してスローシャッターでカシャカシャ撮って
いたら、キジバト君は危険を感じたのか、街灯の明かり目指して飛び
去ってしまった。
悪いことしたなあ、無事やろか。
<暗闇のキジバト君、ちょっと大きめに>