初めてみえたある紳士が
「こういうバーには久しぶりに来たなあ。 じゃ、最初の一杯だけ
昔先輩から教えられたカクテル頼もうかな ウォッカを
ショットグラスに注いでレモンの輪切りに砂糖を乗せたヤツ」
私「・・・ニコラシカ、ですね?」
彼「そうそう、それそれ。レモンで砂糖を包んでパクッと口に入れて
よ~~く噛んで・・・そこに酒を一気に入れて飲み込む
う~~ん、キクゼ」
・・・すると、案内してきた後輩の方が
「でも、ニコラシカって、ブランデーじゃなかったでしたっけ」
先「だってオレが飲まされたときはウォッカだったんだよ。」
つまりその~~ほとんどのレシピはブランデーで作っています。
その時は適当なウォッカをお出しして、昔の味とは違うものの、
先輩は大いにノスタルジックな気分に浸れたわけですが・・・。
よくよく考えてみると、ブランデーに似ているといえば似ているウォッカ
=スタルカというお酒が一番いいかな
(注:今夜のエムズではご用意できませんが。それと40度のお酒を
薄めず一気に飲むので、誰にでもはおススメできないスタイルですが。)
お酒は半分は味、半分は酔い心地、そしてスパイスは
「愛情ですね」とバーテンダーはしゃあしゃあと言いますが(失礼)
実際には、記憶やイメージが大きく作用しているのは間違いありません。
だから、正しいレシピ、というものは本当に人の数だけあるのかも