銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

BGM考

2021-07-23 14:32:54 | つれづれ
 仕事前やお昼にご飯を食べる定食屋さんとか、はたまた
着物姿の姐さんがサーブしてくれるような和のお店で
マイルスとか、ハードなジャズが流れていたら、落ち着けますか?
ちなみに私自身は、全く寛げません。
和洋、また高い安いにも関わりなく、流れているBGMは、
その空間の重要な要素だと思っています。

 ある時、20代の女性と食事に行って、料理もサービスも
居心地も価格も、バランス良く満足したのですが、出てから
彼女が「かかっているのがJ-popだったから、落ち着かなかった
と感想を述べて、驚いたことがあります。
その女性自身もJ-popをやっていて、ジャズよりは馴染みが
あっていいのかな?と漠然と思っていました。ところが
「やっているだけにわかるんだけど、J-popって
『これを聴いてくれ!』という強い意志が前面に出てる音楽なの。
特に歌詞は日本語だしね。食事には向かないと思う。」
はーー😮 なるほどね💡

 私だってジャズをやっていなかったら、BGMが「よほど大音量で
ない限りは」ジャズ物の方が馴染みがいいです。また、時代や
スタイルによって流して聴きやすい=イージー・リスニングなジャズ
もたくさんあります。 けれども、「俺のプレイを聴け!」という
スタイルの場合とか、Vocal物の場合には、どうしても耳がそちらを向き、
食事を味わう方が上の空になります。

 たま~~に自分の歌の録音を聴きながら寝ようとすると、
細部が耳についてどんどん眼が冴えて・・・全くの逆効果😣 

 五十嵐さんが「たまに客席で居眠りしてる人がいるだろ?
若いころは腹が立ったけどさ、『寝られるってことは、耳に障らない
良い音楽を奏でている』ワケだよ😁 そう思ってスルー出来るように
なった」と泰然としておっしゃいましたが、まさに!

 心地よくウトウトできるくらいに耳を通っていくか、
またはギンギンに緊張して食い入るように聴くか、
良い音楽はどちらかだな、と思います。
その場所のBGMにはどちらが適しているか、時と場合を選ぼうね、
というお話。
 

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