福島原発事故メディア・ウォッチ

福島原発事故のメディアによる報道を検証します。

持っていかなかった?それでいいのか?:日経新聞記者は無能なのか、無能のふりか?

2011-04-06 12:24:16 | 新聞
過去記事で指摘した「放射線量1,000ミリシーベルト以上」というのは、やはり正確には測っていないということだった。日経新聞の記事が始めて明示的に指摘しました(日経はすぐにリンクが死ぬので資料で全文引用します)。それにしてもこの表現がはじめてメディアに登場したのは3月28日、すでに9日が経過している。それまでいったい何をしていたのだ?それに、

『東電は「1000ミリシーベルト以上を測る計測機もあるが、担当者が持っていかなかった」と説明している。』

と言われて、はい、そうですか、と引き下がってしまっていいのか。どのようなわけで持っていかなかったのか(それも9日の間)、理由を追求しなくていいのか。今後どうするつもりか、言明させなくていいのか。

こんな記事を書くジャーナリストは、いったい無能なのか、無能を言い訳にして情報操作をする悪賢いやつなのか?

資料:
500万倍=500倍… 放射性物質の濃度、比較対象まちまち 分かりづらさに拍車
日経 2011/4/6 0:00

 東京電力福島第1原子力発電所では、放射性物質の濃度の発表で複数の基準が混在し、分かりづらさに拍車をかけている。5日、2号機取水口付近の海水中のヨウ素131は「法令基準の500万倍」と発表した。この数字は、原子炉内の水の濃度と比較すると約500倍にあたる。何を基準にとるかで、数字は大きく違ってきて、濃さのイメージも変わる。

 放射線量が測定限度を超える例も目立つ。「1000ミリシーベルト以上」との発表は、計測機が振り切れたことを意味し、実際にどれだけ高い数値かはわかっていない。東電は「1000ミリシーベルト以上を測る計測機もあるが、担当者が持っていかなかった」と説明している。


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