「相棒－劇場版III- 巨大密室！ 特命係 絶海の孤島へ」

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東京から約３００ｋｍ離れた島「鳳凰島」で、岩代純也（瀬川亮氏）という男性が、馬に蹴り殺されるという事故が発生した。警視庁特命係の杉下右京（水谷豊氏）と甲斐享（成宮寛貴氏）は、不思議な噂の在る島の実態を調査する事に。

 

鳳凰島は実業家・若狭道彦（宅麻伸氏）が所有し、元自衛隊員が集まって、私兵として訓練に励んでいた。右京は、男性の死亡理由が事故では無く、殺人で在ると確信。島には特命係、捜査一課、鑑識課が集結するが、彼等を何者かが襲撃し・・・。

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人気刑事ドラマの「相棒」【動画】。スピンオフ作品を含めると５作目に当たる映画が、此の程観た「相棒－劇場版III-　巨大密室！　特命係　絶海の孤島へ」で在る。

 

今春迄放送されていた「相棒　ｓｅａｓｏｎ１２」では、相棒ファンから親しまれて来た捜査一課の刑事・三浦信輔（大谷亮介氏）が辞職する展開となり、とても残念に思っていた。此の作品では「其れよりも以前」という設定なのだろうけれど、三浦刑事が登場しており、「彼が居ると、場が締まるなあ。」と痛感。

 

又、岩代純也の母親役として出演していたのが島かおりさん。彼女と言えば大好きだった「Ｇメン’７５」【動画】で、（３月末に亡くなられた）蟹江敬三氏演ずる凶悪犯・望月源治に再三襲われる片桐ちぐさ役が強く印象に残っている。老けメークをされていた事も在るのだろうが、当時のイメージが余りに強いので、「老けられたなあ・・・。」という思いが。

 

で、肝心のストーリーだが、「相棒」にしては先が読め過ぎる内容で、「今一つだなあ。」と。「正義」やら「愛国」やらを過度に主張し、且つ他者に強いる事が、「狂気」へと結び付いてしまう恐ろしさは判るが、もう一捻りも二捻りも欲しい所。

 

極右的思考を有する人が、自身の思考と相容れない人達を侮蔑したいが為“だけ”に、好んで口にする言葉が幾つか在る。「御花畑」や「平和呆け」等がそうだが、此の作品内で狂気に走った或る人物が右京達に対し、「多くの日本人は、平和呆けをしている。」という言葉を投げ付けるシーンが在る。其れに対し、右京が返した言葉が印象的だった。

 

「貴方の方こそ侵されていますよ。“国防”という“流行り病”に。」。

 

総合評価は、星３つとする。