今日付けの報知新聞に、FA関連の記事が載っていた。ライオンズの炭谷銀仁朗選手が国内FA権行使の意思を固めたそうで、若し行使された場合は、“捕手”に不安を残すジャイアンツが獲得に乗り出すという内容。
捕手に求められる要素は大きく分けて3つ在り、“リード面”、“強肩”、そして“打撃”と思っている。先月の記事「御役所仕事的配球」で記したが、ジャイアンツの小林誠司選手の場合、強肩という点では合格点を与えられる。でも、リード面では“淡白さ”が目立ち、5段階評価で「3」が良い所。打撃に関して言えば、「.206」という打率は評価する気にもならない程低過ぎるし、バントの下手さは群を抜いている。
そんな状況なので、ジャイアンツは炭谷選手の獲得に乗り出すのだろうが、では、「本当に炭谷選手で良いのか?」という疑問が。
今季、「.248」という打率を残した彼は、得点圏打率でも「.345」という勝負強さを見せた。昨季の打率も「.251」で、捕手としては合格点を与えられる数字だろう。でも、「104試合」出場した昨季は未だしも、今季は「47試合」しか出場していない。13年間のプロ生活で規定打席に達したのは、2013年と2015年の2度だけ。通算打率が「.212」となると、小林選手(.214)と大差無い。
パ・リーグの試合を見る機会はそう多く無いので、リード面に関する彼の評価は出来ないが、通算打率で言えば炭谷選手と小林選手には大差を感じないし、強肩の点では小林選手の方が上。詰まり、31歳の炭谷選手に期待するよりも、29歳の小林選手を今オフに、リード面&打撃で徹底的に鍛え上げた方が、長い目で見たらジャイアンツにとって良いのではないだろうか?
大城卓三選手(25歳)や宇佐見真吾選手(25歳)といった良い素材も居るのだし、彼等に足りない部分(守備面等)を同時に徹底的に鍛え上げれば、炭谷選手を獲得する必要性は無い様に思う。
FAでジャイアンツが獲得するので在れば、同じライオンズの浅村栄斗選手だと思う。二塁手を固定出来なかったジャイアンツに、今季のパ・リーグの打点王が加われば、戦力は確実に厚みを増すので。