ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「マリと子犬の物語」

2007年12月14日 | 映画関連
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新潟県山古志村に住む石川家は、役場職員で在る優一(船越英一郎氏)、長男・亮太(広田亮平君)、長女・彩(佐々木麻緒ちゃん)、祖父・優造(宇津井健氏)の4人家族。一家の愛犬・マリに3匹の子犬が生まれ、喜びに包まれたのも束の間、2004年10月23日に新潟県中越地震に見舞われてしまう。

優一と亮太は難を逃れるが、彩と優造が倒壊した家の下敷きに。マリは必死に倒壊した家の中から2人を助け出そうと頑張るが、マリの力ではどうする事も出来ない。自衛隊が救出に来る迄の間、彩と優造の傍を離れず守り続けたマリだったが、救助隊のヘリにマリ達を乗せる事は出来ず、マリと子犬達は村に取り残されてしまう。餌も無い中、必死に子犬達を危険から守ろうとするマリ。一方、避難所では、マリ達の生存を願う家族の姿が在った。そして、待望の一時帰村の日がやって来て・・・。
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3年前、新潟県を襲った巨大地震。現在は長岡市に編入合併された旧山古村も甚大な被害を受けたが、悲惨な状況下で同時に起きていた感動の実話を元に映画化されたのが「マリと子犬の物語」だ。動物の中では何と言っても犬が大好きな自分故、この作品はずっと前から観たいと思っていた。

出演者の顔触れに様々な思いが湧く。デビュー当時は「有象無象七光タレントの一人で、どうせ直ぐに消えるだろう。」と思っていたのに、何時の頃からか父・船越英二氏の様な味の在る役者になった船越英一郎氏。昔は「赤いシリーズ」で百恵ちゃんの父親役を多く務め、颯爽とした雰囲気を醸し出していた宇津井健氏もすっかり老人役が似合う年代になっている。優一の義妹役の松本明子さん(タカリ官僚の妻がゴルフ場で使っていた偽名では勿論無い。)がなかなか良い演技をしていたが、それ以上に広田亮平君&佐々木麻緒ちゃんという子役の演技が素晴らしい。ドラマ「はだしのゲン」に登場した子役達もそうだが、最近の子役の演技力の高さには目を見張る物が在る。そして何と言っても、犬達の愛くるしい動きや表情が堪らない。哀しい現実が描かれる中で、心に潤いを与えてくれている。

「御涙頂戴のストーリーだろ?」と言われれば、それは否定しない。寧ろ「汚れ切った心が、涙で洗い流される映画。」とアピールしたい程。「動物や子供には、どんな名優でも太刀打ち出来ない。」と良く言われるが、確かにそれは言えている。

総合評価は星3.5個

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7 コメント

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マンションなのでイヌが飼えませんが、欲しいです (マヌケ)
2007-12-14 09:53:57
小さい頃、ペスという名前の雑種を飼っていました。 夏場、犬小屋の下の地面を掘ってもぐりこんでいて、いなくなったのかと勘違いして泣いたことがあります。 よく吠える犬だったので、近所から苦情が絶えず、アパートを経営していた祖父からも店子の方から苦情があり、やむなく山に捨て行きました。 父の運転するカブ号で近所の金毘羅山まで行き、ペスを離して泣きながら帰りました。 しばらくはバイクの後を追って走って来るペスを見ながら父にお願いしたのですが、ダメでした。 が、翌朝、ペスが家に戻っていたのに大喜びしました。 イヌやネコ、最近ではキツネなど、泣かせる映画は多いですよね。 子供の情操教育には良いと思います。 生き物を慈しむ気持ちは大事なことです。 この映画は実話ですね。 角川映画のタロウ・ジローの物語も感動しました。 海外の作品にはとても素晴らしい動物の生態をとらえた映画も多く、感動します。 たまにはこういう作品で心洗われるのもよいのではないかと思います。 ラブ&デスという船越英一郎さんの出演作を最近見たのですが、とても突き抜けていました。 ロックンロール&ヤクザ映画でしたが。
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犬派です。 (ロッソ)
2007-12-14 16:44:36
この映画、是非、見たいと思っていました。
犬派の私は、映画でもテレビでも犬を題材にしたものは欠かさず見ているんですよ。
今回の映画も泣けちゃいそうですけど、カーロと観に行くつもりです。
動物が出てくる物語は、心が温まって幼い子供でも、何かを感じ取ってくれると思います。

この間、うちのウルトラマン達が大集合しました。チョッと小さいですが、見てやって下さい。 相変わらず、戦いゴッコはウルトラマンになりきってます。。。
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-12-14 17:32:33
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1位:  チョコ
2位:  マロン
3位:  モモ
4位;  ソラ
5位:  ハナ
6位:  ココ
7位:  ショコラ
8位:  サクラ
9位:  ナナ
10位: モカ
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某動物保険会社が纏めた「犬の名前ランキング2007」の結果です。「チョコ」や「マロン」なんていうのは「食べたくなる程可愛い。」っていう飼い主の気持ちが感じられますよね。又、「ハナ」や「サクラ」なんていうのは、昔から犬の名前としては馴染みが深い物と言えるでしょう。(子供の時分は、もっと”横文字系”の名前が多かった様に思います。)

子供の時分からずっと犬を飼いたかったのですが、父親の転勤等の関係で許して貰えませんでした。一度、公園に捨てられていた子犬を拾って帰った事が在るのですが、「うちでは飼えない。」と母親(実は大の犬好き。)から言われ、ミルクをたっぷり飲ませてから、泣く泣く元の場所(公園の端に置かれていた段ボールの中)に戻した経験が。その夜は子犬の事が気になって眠れませんでした。翌日、学校の帰りに公園を覗きに行った所、子犬の姿は無く、「どうしたんだろう?」と心配したのですが、結局近所の人に拾われて飼い犬になっているのを知り、ホッとしたもの。
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弱いの、こういう映画 (おりがみ)
2007-12-14 23:15:01
このエントリーを読んだだけで鼻の奥がツーンと来てます。ワンコの映画は泣かされるですねぇ・・。バスタオルいります。


うさぎたちのお世話になってる動物病院の院長センセは、位置確認のチップ手術や災害用の非常ペットグッズを備える等を提唱されています。「人間だけが助かっていればよい、ではないですよね」と熱く語ってます。
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マイ・サン (破壊王子)
2007-12-14 23:27:36
カールゴッチは木戸修に向かってこう言ったけれど、拙のマイ・サンはコーギーのビンスであります。

さて、この物語、原作を書店で手に取っただけでもう駄目でした。先月映画館(ようやくマイケルムーアの「シッコ」がかかったので)で見た予告もねえ(苦笑)

ただ動物映画って、裏も考えてしまうのです。ム○○ロウさんの猫の映画、主役は何匹いたのだろう?っていう噂が
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佐々木麻緒ちゃんがいい (野良犬)
2008-06-21 06:55:17
佐々木麻緒ちゃんいいですね 決して美少女とは言えないと思いますが涙の演技にこちらまで泣かされます。この子前にも見たなと思ってDVDコレクションを探したらホタルの墓(松嶋奈々子主演版)とウルトラマンマックス15話でも出ていて見たらこれもいい涙の演技。小さいのにすごく気に入ってしまった。
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>野良犬様 (giants-55)
2008-06-21 10:47:02
書き込み有り難う御座いました。

この作品を観る迄は佐々木麻緒ちゃんと言うと、ドラマ「火垂るの墓」の横川節子の役が印象に強く残っていました。「ウルトラマンマックス」は現在ファミリー劇場で再放送されており、それを“初めて”見ている状況。未だ15話は放送されていないので、彼女の登場を楽しみにしたいと思います。

それにしてもドラマ「はだしのゲン」(http://210.165.9.64/giants-55/e/483375a4febf6b7deb43ba1bc83cb673)に出演していた小林廉君&今井悠貴君といい、近年は演技レベルのかなり高い子役が多いですね。
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