ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

辞退は賢明

2019年04月06日 | 時事ネタ関連

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舛添要一氏、イチロー国民栄誉賞辞退は『正解。』」(4月5日、日刊スポーツ

 

大リーグを引退した前マリナーズ・イチロー氏(45歳=本名鈴木一朗)が、国民栄誉賞受賞を辞退した事を受け、舛添要一前東京都知事(70歳)が「正解だと思う。」と私見を述べた。

 

舛添氏は5日、ツイッターを更新。イチロー氏の国民栄誉賞辞退に付いて、正解だと思う。私は、もう此の賞は廃止した方が良いという持論で在る。綴り権力が利用したがる国民栄誉賞等無くても、イチローは世界のスーパースターで在る。とした。

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国民栄誉賞授与打診を受けていたイチロー氏が、受賞辞退を申し入れていた事が明らかとなった。イチロー氏からは、「人生の幕を下ろした時に、戴ける様励みます。」とのコメントが。

 

イチロー氏は過去に2度、国民栄誉賞授与の打診を固辞している。2001年と2004年で、2001年は「未だ若いので、出来れば辞退したい。戴けるものなら、野球人生が終わった時に戴ける様頑張りたい。」と、そして2004年は「野球を続けている間は受け取らない。」という意思表明していた。

 

3度目の打診となった今回、「国民栄誉賞を受けるだろうな。」と思っていた。「野球を続けている間=現役中」と考えれば、「引退した今ならば、受けるのに吝かで無い。」という事になろうし、彼が政界打って出る野心が在るならば、「国民栄誉賞受賞で箔が付くし、賞授与で内閣支持率アップを目論む自民党新元号を発表しただけで、内閣支持率がドン!と上がってしまう様ななのだから。に、恩を売る事も出来るから。」だ。

 

なので、今回の辞退は意外だったけれど、「政治利用されたくない。」という思いからの辞退だったとしたら(「人生の幕を下ろした時に、戴ける様励みます。」というコメントからは、「要らないよ。」という思いが感じられるし。)、好きでは無い人物だったけれど、彼の事を見直した。

 

「国民栄誉賞は、内閣支持率アップの道具。」というのは、創設時からずっと言われ続けて来た事。手塚治虫氏や谷亮子さん、野村忠宏氏等、受賞してもおかしく無い人達が打診すらされなかった一方、「何で、此の人が受賞したの?」と疑問に感じる事が在ったりと、授与基準が全く理解出来なかったりもする。

 

イチロー氏以外に、福本豊氏と古関裕而氏の2人が、過去に打診を固辞している。受賞者の中には「国民栄誉賞が欲しくて欲しくて、関係各所に働き掛け、毎年、授与の時期にはスケジュールを空けていた。」と噂された女性も存在したが、個人的にはイチロー氏や福本豊氏、古関裕而氏の様な“権力に阿らない人物”に好感を持つ。(杉村春子さんの逸話なんぞは、実に天晴れ!)舛添氏の主張通り、自分も国民栄誉賞は廃止しても良いと思う


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4 コメント

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Unknown (悠々遊)
2019-04-06 17:54:57
こんにちは
賞が欲しくてそれとなくねだる人がいる一方で、権威付けを嫌うのか業績を残しながらも無頓着・無関心な人もいますね。
イチロー氏がどんな対応をするのか興味がありましたが、大人の対応をして見せた印象でした。
「国民栄誉賞」は受ける側が「栄誉」に思う賞というより、贈る側が政治利用したい賞という印象が強いので、過去に受賞した人を見ても素直に「おめでとうございます」と思う気持ちより、「ああまた宣伝に利用されたな」という目で見ていました。
選考基準もあいまいだし、そろそろやめたほうがいいな。
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>悠々遊様 (giants-55)
2019-04-07 01:41:11
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

其の言動には鼻に付く所が結構在りましたので、「今回の打診に対し、イチロー氏がどう対応するのか?」には、自分も興味を持っていました。此れ迄の経緯を考えると、「辞退するかも。」という思いが在る一方で、「イチロー氏と雖も、権威には弱いかもなあ。」と受ける意向を示しそうな気もしたりして。

結果として、悠々遊様も書かれている様に、“大人の対応”でしたね。「人生の幕を下ろした時に、戴ける様励みます。」というコメントからは「もう良いよ。」という思いを匂わせつつ、邪険な回答では無かった。余り好きでは無い御仁ですが、今回の対応で少し見直しました。

記事でも書いた様に、授与基準が余りにも曖昧で、「時の政府の覚えの良い人が対象。」という気がしてならない。そんな賞なら続ける意味は無い。
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Unknown ()
2019-04-09 15:48:10
イチロー選手は、現役を引退するとはいえ、本人は、まだ新天地で何かをしたいと思っていて、それが、辞退の理由ではないでしょうか。

すでに亡くなられている人への受賞、黒澤明などは、鈴木宗男さんが、推薦したそうですが、その時でさえ黒澤映画は観た事が無かった、との事です。実際的な功績や資質、あるいは作品を慎重に吟味して、評価するのではなく、やはり、政権の人気獲りがあるように思いますね。
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>隆様 (giants-55)
2019-04-09 16:35:41
書き込み有り難う御座いました。

イチロー選手の性格から言って、“二番煎じ的な事”は嫌うでしょうから、そういう意味からも「野球関係者が既に貰っている賞で在る国民栄誉賞。」には興味が無さそう。

そうなると、プロ野球関係者が成し遂げていない事に挑む可能性は在り、そういう意味では“新天地への進出”は在りそうですね。

悠々遊様へのレスでも書きましたが、「『人生の幕を下ろした時に、戴ける様励みます。』というコメントからは『もう良いよ。』という思いを匂わせつつ、邪険な回答では無かった。」様に感じられた事が、自分のイチロー氏に対して持ち続けていた「何だかなあ・・・。」という思いを、大分消し去りました。

黒澤明監督、其の実績を考えれば受賞も理解出来ない訳では無いけれど、其れ以上に“政権の人気取り”という印象が自分も強く、「廃止したら良いのに。」と思ってしまう。特に近年は、余りに乱発し過ぎな感が在るし。
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