ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「名コーチ、必ずしも名監督ならず」だけれど

2009年10月27日 | スポーツ関連
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① あの雑誌が休刊に

4年前、「『小学六年生』が現実路線へ転向」という記事を書いた。昭和50年代に発行部数30~40万部を誇っていた小学館の学習雑誌「小学六年生」が5年前には6万部迄激減し、その対策としてハウツー物ふんだんに盛り込む等の“現実路線”に方向転換したというニュースを取り上げた物。そして昨日、「『小学五年生』は来年2月3日発行の3月号、『小学六年生』は今年12月28日発行の2・3月合併号を最終号とし、この2誌は休刊する。」と発表された。路線転換は上手く行かなかったという事か。

小学校1年から6年迄欠かさずに購読していた「小学○年生」。「ドラえもん」等、学年が上がって行っても引き続き連載されている漫画群も印象深いが、何と言っても付録の数々が印象に残っている。当時は紙製の工作物(組み立て式のレコードプレーヤーや望遠鏡等。)やソノシートがメインだったけれど、次号の予告を見ては付録に胸を膨らませていたあの頃。

部数激減の大きな要因として「少子化」や「子供達の趣味の多様化」が挙げられているけれど、これは子供関連の商品を扱う企業にとっては頭の痛い要因だろう。1978年から「小学○年生」(初掲載は同年の「小学二年生」8月号とか。)に長期連載している漫画「あさりちゃん」の作者・室山まゆみさんが今回のニュースを受けてインタビューに答えておられたのだが、昔はその世代毎の大きな流行が在り、それを題材に漫画にする事が出来た。でも、近年はそれが無くなって来て、題材に困る事が多い。といったコメントを。ゲーム機の流行というのは在っても、世代毎にドカンと流行する物というのは無くなって来た気もするし、そういう中では「同学年の男女に広く関心を持たせる雑誌」というのは難しい事だろう。

学研の「中学コース」が廃刊になって10年。「科学と学習」も苦戦が続いている様で、昔は毎月発行だった「○年の学習」も、今や年4回の発行になっている。


② 「名コーチ、必ずしも名監督ならず」だけれど

31日から始まる日本シリーズファイターズジャイアンツが日本一の座を争う訳だが、どっちが日本一になるにせよ「1983年の日本シリーズ」等の様に、後世に語り継がれる名勝負を見せて欲しい。

その日本シリーズ開催を前にして、球界では様々な動きが出ている。その多くは人事異動に関する物だが、「この人が何で戻って来るの?」と少なからずの人が疑問を感じるケースも在れば、逆に「この人が加わったのは良かった。」と思えるケースも在る事だろう。

日本シリーズ進出を逃したゴールデンイーグルスでは野村克也監督の退任が決まり、来季はマーティ・ブラウン氏の新監督就任が確定したとも言われている。私見を書かせて貰えば、ノムさんには来季も同チームの監督を続けて欲しかった。弱小チームの順位を2位迄引き上げ、そしてクライマックスシリーズに進出させた監督を、「契約で決まっていた事だから。」の一言で実質的に“解任”するというのは、余りに杓子定規。就任1年で田尾安志監督を馘首したりと、ドライさが過ぎる様に感じる。

ノムさんの退任は残念だけれど、それ以上に残念だったのは彼が「名誉監督」の就任を受諾した事。あれだけ「球団から虚仮にされた!」と憤慨していたのだから、スパッと就任拒否を決めて欲しかった。「3年間で3億円の報酬が貰えるから。」とか、「息子・克則氏を同チームで好待遇して貰えるから。」といった理由が飛び交っているが、理由は何にせよ「一緒に頑張って来たコーチ陣が“この時期”に馘首され、今後の職探しに懊悩している現実。」を考えると、余計に「『自分さえ良ければ』なのかなあ・・・。」と残念な思いが増してしまうのだ。

ONもそうだが、具体的な職域が明確で無い(チームの)“名誉職”に付いているOBは居るけれど、ハッキリ言って現場は遣り難い面が在ると思う。GMの様に、具体的な職域が定まっているケースならば別だけれど。「名誉職が居ると、現場も遣り難いだろう。」と以前口にしていたノムさんだけに、毅然と拒否する姿を見たかった

人事異動と言えば、ジャイアンツにも大きな動きが在りそうだ。尾花高夫投手総合コーチが、来季からベイスターズの監督に就任すると言う。ジャイアンツにとっては非常に痛い話だと思う。3年前の記事でも書いたけれど、打撃コーチだった内田順三氏と共に、尾花コーチは重要な存在と認識しているから。今のジャイアンツの基礎を作ってくれた恩人の彼が去ってしまうのは、非常に残念で在る。

唯、「一度は遣ってみたい仕事」の上位に必ず入る「監督業」故、尾花氏としてもこの話は喜ばしい事に違いない。非常に残念では在るけれど、もし報道が事実ならば拍手で送り出して上げたいと思う。(「『来季別のチームで指揮を執る人間が日本シリーズでベンチ入りするというのは、チームに動揺を来し兼ねない。』という理由で、ベンチ入りを外される見込み。」との報道が在ったけれど、これはどうかと思う。少なくとも今は同じチームの“仲間”なのだし、彼の功績を考えても“村八分”の如き決断だけは下して欲しくない。)

「名選手、必ずしも名監督ならず。」とは言い古された格言だけれど、結構当たっている様に感じる。同様に「名コーチ、必ずしも名監督ならず」というのも在るだろう。人には適材適所という物が在り、コーチとしては超優秀でも、監督としては合格足り得ずというケースはこれ迄にも結構在ったし。具体名を挙げて申し訳無いけれど、山田久志氏や中西太氏等は「コーチとしてはかなり優秀だったけれど、監督としては・・・。」というのが自分の評価。尾花氏はコーチとして超優秀な人物だと思っているけれど、監督としての手腕未知数何とかベイスターズで結果を残して貰い、名将と呼ばれる存在になって欲しい。

それにしても、来季のジャイアンツの1軍投手コーチは誰が務めるのだろうか?現在2軍の投手コーチを務める斎藤雅樹氏の昇格や、外部からの招聘として山田久志氏の名前も挙がっている。「年収が大幅にダウンしてしまう。」等の理由で九分九厘無いとは思うけれど、「原辰徳監督は以前よりその理論を買って、投手コーチとして“ゆで卵のおっちゃん”の招聘を希望している。」なんて話も在るし。
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コメント (7)    この記事についてブログを書く
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7 コメント

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こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-10-28 00:53:34
確かに名コーチと名監督は違いますよね。^±^
選手も同じことで、名選手が必ずしも名監督やコーチになれると限らないし。

ところで小学5年生と6年生が休刊ですか。
残念ですね。x±x
付録も好きだったのですが。^±^ノ
中学のコースを予約すると万年筆が・・・もらえなくなるのか。x±x←いつの話だ?
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短期決戦に強い落合とは何だったのか (マスゴミニケーション)
2009-10-29 15:42:50
あなた本当にジャイアンツファンですか?

中日側の酷い采配に「敬意を払って触れない」のではなく、「必死でスルーしている」ようにしか見えない。
いまだに2007年のジャンケン5回戦にガマガエルが3回連続で勝った話を神格化して必死で蒸し返したり、
アンチ読売誌のベンチ入りを外れるって眉唾話を100パーセント事実のように掲載したり。
内田さんだって2006年に巨人が大型連敗したり、今年も広島が中日に9連敗したときの中枢にいたひとで、育成能力は超一流だけど、2軍に居るべき人じゃない。
こんなことを言えば言ったで2軍におかない原が悪いとか言って、無理矢理原に矛先を向けるんじゃないですか?
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落合野村信者には申し訳ないけど (巨人ファン)
2009-10-29 16:30:49
 まだルンバネタなんか蒸し返してるんですか?
 3番をキムタクや大道、6番を小田嶋や隠善が打ってるときに定石采配で勝てますか?それならセオリーから外れた戦術に移行して積極走塁策を講じる、何がおかしいんです?むしろ極めて有効な策でしょう?
事実巨人は交流戦を得失点差マイナスでも何とか勝ち越しましたが、ルンバ野村監督は巨人の采配を笑った日から最下位転落です。
 去年の戦力は3位には入れる戦力でしたし、野村神格化は長いスパンで楽天の未来を考えると危険なのに、自分のことしか考えて無い。ID野球なんて選手の調子次第、幻想なんですよ。原も岡田も古田も教材の一つとして冷ややかな目で見てる。
 野村落合信者には申し訳ないけど、これだけ侮辱されたら言わざるを得ませんよ。
あの騒ぎのおかげで開幕5連敗以後は好調だったのに叩いてくれてステルス行動できたし、本当に有り難かったですよ。それだけです。
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自分も (Spa supernova)
2009-10-29 20:34:05
ノムさんがあっさり受けたのはちょっとガッカリですわ。
池山とかくびになったのにね。
カツノリは巨人入りだそうですね。これにはビックリ。
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>マスゴミニケーション様 (giants-55)
2009-10-29 22:09:00
初めまして。書き込み有難う御座いました。

「あなた本当にジャイアンツファンですか?」との御質問ですが、自分は生まれ乍らのジャイアンツ・ファンで、そのファン歴はウン十年になります。この御質問及び書き込んで下さった内容を拝読するに、どうも「ジャイアンツはこうで在らねばならない。」という御考えが自分には垣間見えるのですが(違ってたら申し訳在りませんが。)、これ迄にも何度か当ブログで書いて来ました様に、人の考えは「十人十色」で在って良いと思うし、それが普通だと思うんです。ジャイアンツ・ファンも色々。「ジャイアンツの為す事全てに賛意を示す。」ジャイアンツ・ファンが居たとしても、それはそれで構わないとは思うけれど、少なくとも自分はそういうジャイアンツ・ファンにはなりたくない。何処のチームに対しても、「是々非々」で臨みたいと思っています。特に当ブログの様に「様々な出来事に対して厳しい目を向けている内容」では、余計に愛するモノに対してはより厳しい目で臨まなければとも。愛する対象だからと言って、全てを受容するのが真の愛情だとは自分は思わないし、駄目な部分にはきちんと「駄目。」と言えるファンで在りたいのです。

どうも誤解されている様なのですが、自分は落合監督の「監督としての能力」は買っているけれど(それだって、100%正しいなんて思っていません。その辺は過去の記事を読んで戴ければ、御理解戴けるとは思いますが。)、人間的な面では彼が好きな訳では無い。又、原監督の采配を(昨年迄は)批判する事が多かったけれど、今季に関しては采配面でドライさが出て来た事も在り評価しています。そして人間としての「原辰徳」は昔から嫌いじゃないし、その事も過去に何度か書いています。「好きな相手だから、何から何迄肯定する。」というスタンスも、又、逆に「嫌いな相手だから、何から何迄否定する。」というスタンスも、自分は好きじゃない。その辺は御理解戴ければと。

自分はジャイアンツ・ファンだけれど、アンチ・ジャイアンツ的な媒体の報道にも結構目を通しています。良く「週刊誌の記事は嘘ばかりで信じられない。」と言われる方が居ますけれど、そういう方の中には「自分の愛する対象に対する批判的な記事に関しては全てを否定し、逆に好意的な記事だけは信じる。」という人も少なからず居る。「週刊誌の記事が信じられない。」と口にし乍ら、結局は「自身に都合の良い記事だけを信じたいだけではないか?」と思ってしまう訳ですが、“一方向からの記事”だけに触れる事で、「本来見える部分が見えなくなってしまう。」事を自分は懸念します。今回の記事がアンチ・ジャイアンツとされるメディアから“のみ”発信されたのかは知りませんが、自分はこの記事が絶対的に正しいなんて書いていないし(「見込み」と報じている事を明記。)、「ジャイアンツ・ファンならば、アンチ・ジャイアンツと目されるメディアからの報道には触れてならない。」というので在れば、それはどうかと思うんです。ジャイアンツは好きなチームだけれど、過去に於いては「功労者に対して石持て追う形にした。」事が何度か在り、その事に関しては憤りを感じています。そういう過去が在るので、今回はそういう形を取らないで欲しいという気持ちを記した次第。

内田氏に関する文章の中で「2軍に居るべき人じゃない。」という部分、これは恐らく文脈から判断して「1軍にいるべき人じゃない。」の誤記だと思われるのですが、「育成者というのは必ずしも、2軍に配置されなければ駄目。」という事も無いと思うんです。1軍にはコーチからの指導を必要としない程に高い能力を有した選手も勿論居るでしょうが、成長過程の選手も居る。又、非常に高い能力を有していたとしても、時にスランプに陥る事も在りましょうし、そういう時に技術面のみならずメンタル面での適切なアドヴァイスが出来るコーチも必要かと。自分は内田氏や尾花氏のコーチ能力を高く評価はしているけれど、彼等を「神」と崇めている訳では無い。以前に「名将」に関する記事を書いた際に触れましたが、過去に名将と呼ばれた人で在っても、後に他チームに移って指揮を揮った際、全くチームを浮上させられなかったケースは幾つか在ります。どれだけの能力を有していたとしても、「その時のチーム構成」に「采配」が合致しない事も在りますし、もっと言ってしまえば「采配自体が時宜に合わない。」ケースだって在ると思うんです。

原監督が内田氏を1軍に於いていた事、“自分は”正しかったと思っていますし、それを否定した事も在りません。

くどい様ですが「何事に関しても、是々非々で判断したい。」、「好きな相手で在っても、悪い点は悪いとハッキリ言う。」というのが自分のスタンス。唯、これはあくまでも自分のスタンスで在り、他者に「そう在らねばならない。」なんぞと強いるつもりは全く在りません。考え方は人それぞれ在って良いと思っているからです。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
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>巨人ファン様 (giants-55)
2009-10-29 22:26:49
初めまして。書き込み有難う御座いました。

最初に確認したいのですが、今回の記事を読んで戴いた上での書き込みでしょうか?と言いますのも、この記事(コメントも含めて。)で「ルンバネタ」に触れてなんかいませんし、「特定の対象を侮辱」もしていないのですが。

それに自分は別に「落合信者」でも、「野村信者」でも無いです。彼等の「監督としての能力」は高く買っていますが、だからと言って全て正しいとは思っていない。その辺はマスゴミニケーション様宛てのレスでも書かせて貰いましたが、過去の記事を読んで戴ければ御理解戴けると思います。

落合監督の小馬鹿にした様な対応、特にジャイアンツに対するそれには、正直ジャイアンツ・ファンの一人としてカチンと来る事は何度か在りました。2年前のクライマックスシリーズでドラゴンズに良い様にあしらわれ、3連敗で日本シリーズ進出を阻まれた際にはとても腹が立ったし、「あの時の悔しさが100%無くなった。」と言えば嘘になります。ノムさんに関してもスワローズ時代からゴールデンイーグルスの時代に到る迄、ジャイアンツに対する不快な言動は在りましたし、それ等に関してはカチンという思いも。

唯、「人間的な評価」と「監督としての評価」は厳然と分けて下さなければと心しています。プレーをするのは選手達で在って、監督の采配が全てでは無い。ノムさんが「監督で勝てる試合なんか殆ど無いけれど、監督で負ける試合は結構在る。」といった発言をされていますよね。人間的な面で言えば落合監督も野村監督も「付き合いたいタイプ」では無いけれど、でも実績を見たら「監督としての評価」を低く捉えるのはどうかと思うんです。伊達や酔狂だけで、何度かチームを優勝させるなんていうのは難しいと思うし、其処には「監督としての資質の高さ」を認めざるを得ないと自分は考えます。

「○○を一寸でも褒めれば『○○シンパ』と、逆にXXを少しでも批判すれば『アンチXX』と安直に定義付けられてしまう御時世。」ですけれど、果たしてそれが正しいのでしょうか?世の中に色んな考え方が在るし、それを一つの定義付けにしてしまう事に、自分は疑問を感じます。

「何でもかんでもジャイアンツが悪い。」とする論調も嫌だけれど、だからと言って「ジャイアンツ・ファンならば、ジャイアンツに対して批判してはならない。」的な論調にもシンパシーを感じ得ない。自分はどんな対象で在っても、是々非々で臨みたいと思っております。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
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>Spa supernova様 (giants-55)
2009-10-29 22:40:19
書き込み有難う御座いました。

他者がどうこう言おうが、どうこう言った人間が自分の事を最後迄面倒看てくれる訳でも無いし、最終決断は当人が決めればそれは良い事なのですけれど、あれだけマスメディアでゴールデンイーグルスの対応を批判していたのですから、心情的に「何で名誉監督就任を受け容れたのか?」とガッカリする人も少なくないでしょうね。

野村Jr.はずっとジャイアンツがコーチとして招聘に動いていた訳ですが、「名選手、必ずしも名指導者ならず」とはいえ、ジャイアンツが其処迄御執心だった理由が今一つ判らない。報道から全てを知り得る訳でも無いので、もしかしたら類稀なる指導者としての才能を有しているのかもしれないけれど・・・。
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