ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

池上彰氏の影響で使う様になったオノマトペ

2013年09月27日 | 其の他

本題に入る前に一言。

 

ゴールデンイーグルスリーグ優勝おめでとう!

 

3つ下の兄弟が良く使うオノマトペ(擬声語)に、「がっつり」というのが在る。数年前から矢鱈口にする様になったのだが、「今日は、がっつりと肉を食べる。」と言った具合に、「思い切り」の意味で使っている。そういう表現が在るのは知っていたけれど、我が家でそういう表現を使う事が全く無かったので、此のオノマトペには未だに違和感が在る。

 

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国語に関する世論調査 『オノマトペ』の認知度に世代間で違い」(9月24日、FNN

 

文化庁が行った国語に関する世論調査で、所謂擬音擬態語」を指す「オノマトペ」の認知度に、世代間に違いが在る事が明らかになった。

 

普段、何気無い会話の中で使っているオノマトペを街で聞いてみると、「『ぽわぽわ』。誰かが酔っ払っている時とかに、『ぽわぽわしてるけど、大丈夫?』とか。」、「『ぽやぽや』。ふわふわしている雰囲気の、更に一寸恍けた感じの・・・。『ぽやぽやしてるね。』って・・・。」、「(オノマトペ)其れだけでも会話してそうじゃない?『ぼーぼー』だったけど、『つるつる』になった、みたいな・・・。」等の声が聞かれた。

 

今回、文化庁が行った世論調査で浮かび上がったのは、我々が日頃、意識せずに使っている、オノマトペの世代間の違い。

 

例えば、良く冷えたビールの状態を表すオノマトペに付いて、今回の調査で、世代間のギャップ顕著に表れたのが、「きんきんに冷えたビール」という表現。

 

【“キンキン”】

 

調査では、20~40代は、半数以上の人が「使った事が在る。」と回答しているが、其れ以上の年齢の人になると、ぐっと少なくなり、60代では、僅か1割程。


又、パソコンの動作に付いてのオノマトペ「さくさく」は、全体の6割近くの人が「聞いた事が無い。」と回答し、特に60代以上の人では、「使った事が在る。」と答えたのが、僅か3%と言う。

 

大雑把大体。」という意味で使われている「ざっくり」という言葉に付いても、20代の若者達には深く浸透しているが、50代・60代以上の世代には、殆ど 其の意味が通じない様だった。

 

今回調査を行った文化庁は、此れ等のオノマトペには、正解や不正解が在る訳では無く、時代と共に、元々の意味が、変化・派生して広がっていった物だと分析している。

 

オノマトペを使う理由に付いて、若い世代の人達は、「説明しなくても、感情が伝わる。1つの単語で、相手が判ってくれる。」、「(言葉が)簡単に済むから。」、「表現し易い。伝え易いから。」と話した。

 

こうしたオノマトペの歴史は古く、鎌倉時代には、子供が涙を浮かべて、今にも泣き出しそうな様子を、「目が『うるうる』となりて」と表現していたと言う。

 

そして、独特のオノマトペの使い手といえば、ミスタープロ野球読売ジャイアンツ長嶋茂雄終身名誉監督。

 

監督時代、愛弟子松井秀喜選手へのバッティング指導で、「そうそう、今みたいに、ああいう感じだとねぇ、フォロー上手い。グワッグワッと、グワッグワッグワッと。」と、指導していた。

 

今回の調査の中で、注目すべき点として挙げられたのは、「自分の話した内容が、相手に上手く伝わらないという傾向が在る。」という事。更に、「其れは自分の所為で在り、自分の話し方に問題が在る。」という自己分析をした人が多かった。

 

「自分の言いたい事が、相手に上手く伝わらない。」という体験に付いて、「良く在る。」、「時々在る。」と答えた人は、63.4%に達した。更に、其の半数以上の人達が、原因は「自分の話し方」に在ると感じていると言う。

 

街でも、「(話が伝わってないと思う事在る?)『伝わってる。』と思って、話を進めていって、『主語』が抜けてるとか、良く在る。(話が伝わっておらず)『何言ってるの?』みたいなのとか、在ると思います。」、「後輩に対して、理解して欲しい事を、細かく丁寧に教えて上げたんですけど、質問を返されるのが、(内容の)外れた質問。『判って貰えない。』っていうのが、私の其処スキル未だ未だだなぁと。」といった声が聞かれた。

 

コミュニケーションの手段が劇的な進化を遂げている中、日本語の在り方と、使う側で在る我々の意識が、改めて問われている。

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「(オノマトペ)其れだけでも会話してそうじゃない?」という声には、全く同感。若い人達全てがそうとは思わないけれど、以前にも書いた様に、「『彼って、ガガガーッって感じだよねー。』、『ガガガーッていうよりも、ダーンって感じじゃない?』、『何方にしても、ガビーンって思っちゃうよ。」。」みたいなオノマトペ許りの会話を耳にすると、「良くまあ、会話が成立するなあ。」と感心する一方で、「ああいう話し方を続けていたら、社会に出た時、苦労するだろうなあ。」と余計な御世話乍ら思ってしまう。

 

「ぽわぽわ」や「ぽやぽや」というオノマトペは使った事が無いけれど、「きんきん」や「さくさく」、「ざっくり」は元記事に在る様な意味合いで使う。、「ざっくり」の場合、元々は「カッターの刃で、指をざっくり切ってしまった。」みたいな使い方“しか”していなかったのだけれど、好んで見ている池上彰氏の番組にて、彼が「大雑把」という意味合いで「ざっくり」というオノマトペを良く口にしている事から、「そういう表現が在るんだ。」と使う様になった。

 

「がっつり」を口にする様になった兄弟も、恐らくはTV番組で使われているのを耳にして、多用する様になったのだと思う。マスメディアの影響力は、相当な物だ。


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4 コメント

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Unknown (ぷりな)
2013-09-27 22:46:07
うちの母が使うオノマトペとして、「まいまい」という言葉があり、動詞として「まいまいする」、形容詞あるいは「まいまいする人」の意味で「まいまいしい」などと使用します。方言(近畿地方出身)なのか本人オリジナルかはわかりませんが、定義としては
・落ち着きがない。
・うろちょろする
・「テキパキした動き」が「せわしなさ」に映る。
・器用であるにもかかわらず無駄な動きが少なくない。
・繊細なお調子者
といった性質を持った人物や状態・行動を指します。父がまさにそのタイプで、父がまいまいしていると母が呆れたように「あんた里に帰りなはれ」と言ったりします。母が父の元に嫁いできて、父方の祖父の跡目は父が継いでいるんですが。そして両親が今住んでいるのは父の生家なんですが
私:「お祖母さんがお父さん生んだ部屋ってどこ?」
父:「いま猫に占拠されている座敷」
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>ぷりな様 (giants-55)
2013-09-28 00:33:43
書き込み有難う御座いました。

「まいまい」というと、祖父母が「蝸牛」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%84%E3%83%A0%E3%83%AA)をそう呼んでいた事を思い出します。蝸牛の別称「舞舞螺」(http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/206934/m0u/)から来ている訳ですが、ぷりな様の御母様が使われている様な形は、初めて知りました。「まいまい→蝸牛→鈍い動き」というイメージが在りますので、何方かと言えば「せっかち」な意味合いでの使われ方は、非常に面白いですね。
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Unknown (マヌケ)
2013-09-29 21:35:00
9月26日、なぜだか、なにかの違和感を感じながら仕事を終えました。 今日は26日か、もう9月も終わり、上期も終わるし、数字の締めで忙しくなるし、あれもしなくてはならない、これもしなくてはならない、そんなこんなを考えながら一日が終わり、部下を残して帰社しました。 それにしても、なにかがひっかかるのだが、それがなんだったか、エレベーターの中でもなにか心残りな感じが。 そして、翌朝、いつものように出社して、パソコンを立ち上げてコーヒーを飲もうとしたろ、部下がおずおずと近づいてきて、「すみません、昨日、〇〇の集金に行くの、ガッツリ忘れていました。」そうです、毎月26日は大口の取引先で、今時珍しい手形で代金を回収している相手先の集金日でした。 1億近い手形の回収を忘れた・・・相手先には1日遅れての集金で、領収書の日付は手形の振り出し日の26日のままでということで、問題なく澄んだものの、なにがガッツリだバカ野郎です。 金庫の扉を開けたままランチに行く、手形や小切手帳をデスクに出しっぱなしで、離席する、通りかかった社長や役員にパソコンに顔を向けたまま、挨拶をするか、無視する・・・あげつらればきりがない。 今の若いやつらは、とは、やつらの使うオノマトペにもしっくりくるものがあって真似てしまうこともあります。 ザックリでいいから、早く、資料をあげて。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-09-29 23:06:12
書き込み有難う御座いました。

笑っちゃいけないのですが、途轍も無く深刻な事態の中、「がっつり」というラフな用語を用いてしまう、其の部下の方のギャップがおかしいですね。

唯、思えば自分も若かりし頃は、感情が高ぶると上司に対して、ふっと学生言葉が出てしまい、「不味い!」と訂正した事も在りました。人の事は言えません。
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