ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

緑の腕章

2004年12月07日 | 其の他
治安の悪化に伴い、警察だけに頼るのではない、地域レベルでの防犯活動が盛んだ。郵便配達員や新聞配達員、犬の散歩を日課としている人等がボランティアで地域の巡視活動に当たっている。巡視活動と言っても、取り立てて何か特別な事をする訳ではない。うちの近所の場合だと、「防犯」と書かれた緑の腕章が渡され、それを腕に付けて地域を移動するだけ。たったこれだけの事なのだが、変質者や空き巣犯にとって、多くの巡視員を目にする事は、想像以上のプレシャーを与える様だ。実際問題、変質者や空き巣の被害が減ったとする地域が少なくないらしい。

自分の親も、犬の散歩が日課という事もあって、この活動を依頼され引き受けた。緑の腕章を付けて歩いていると、子供達が話し掛けて来る事も有るという。防犯活動と判っているので、その安心感が有るのだろう。

しかし、一寸した不安を感じなくもない。もし、不心得者が偽の緑の腕章を付けて徘徊したらどうなるのだろうか。幼児を狙う変質者にとって、緑の腕章が警戒感を薄めさせるツールになるやもしれない。又、緑の腕章を付けた空き巣犯は、地域住民の心理的死角に入り込んでしまう可能性もある。最近の空き巣はセールスマンの如くスーツ姿で家を物色していると聞く。その方が、地域の日常風景に溶け込み易く、万が一事に及ぼうとしている所を近隣住人に見付かっても、セールスマンを装って誤魔化せるからだ。緑の腕章を付けた人=巡視員という地域住民のコンセンサスが構築されて行けば行く程、逆に悪用する人間にとっては都合が良いとも言える。

巡視員の識別が出来る様に、腕章にナンバリングが施されてはいる。しかし、適当なナンバリングが施された偽腕章と、正規の腕章を一般人が見分けるのは不可能と言っても良いだろう。

手を変え品を変え、巧妙化&悪質化して行く昨今の犯罪。自分の不安が杞憂に過ぎなければ良いのだが・・・。
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2 コメント

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確かにその通りですね。 (shoegirl)
2004-12-07 15:44:47
緑の腕章の人=安全な人、ってなってしまいますものね。

そういう危険まで子供に教えるべきなのでしょうか・・。

悪事を働く人って、びっくりするような巧妙な事に気付いたりするから油断できないです。

お父様(お母様?)、地域の方に信頼されていらっしゃるのですね。

そういう方ばかりだったら安心して暮らせるのにと思います。



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Unknown (まさくに)
2004-12-10 11:44:04
久しぶりにコメント書いてみます(笑)犯罪発生はやはり地域社会のコミュニケーションレベルによるのでしょうか。サザエさんの世界では、配達に来る人々や商店の人々も顔見知りであり、声かけが行われていますね。カツオを探すにも、「見かけなかった?」と言えば通じてしまう。そういう地域社会が望ましいのかもしれません・・・。

でも最近は70歳以上の人の殺人事件や小児いたずら事件、ストーカーなどもあるくらいですから、顔見知りといっても必ずしも安心とも言えませんが。「矩をこえず」(立ったと思う)ではなくなってきているのでしょうか。
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