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「働く女性の4人に1人、流産経験 全労連が調査」(2月25日付け東京新聞【夕刊】)
全労連は24日、「働き乍ら妊娠した事が在る女性の4人に1人に当たる23.2%が、流産を経験した。」との調査結果を公表した。妊娠中の経過に付いて「順調では無かった。」とする人が66.1%に上り、不調の内容として27.5%が「流産の危険が在る切迫流産や早産。」を挙げた。全労連は「人手不足等で、時間外労働免除といった制度を利用し辛い雰囲気が在るのでは。」と見ている。
調査は昨年4~7月、2011年以降に妊娠した働く女性2,909人を対象に実施。
無回答等を除いた2,640人の内、流産経験者は612人。内124人が2回流産、40人は3回以上、流産していた。職種別では「販売・店員」(29.7%)、「外交・営業」(25.9%)が比較的高かった。
日本産科婦人科学会のホームページは「妊娠の15%前後が、流産に至るとの統計も在る。」としている。
時間外労働免除に付いては「元々、時間外に働いていない。」等を除いた1,907人の内、「略免除された。」、「一定期間は免除された。」が49.5%。一方で「代替職員が居ない等、職場の事情で請求しなかった。」が31.3%、「免除出来る事を知らなかった。」も15.7%に上った。
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「働く女性の4人に1人が流産を経験している。」というのも然る事乍ら、「其の流産経験者(612人)の内、約20.2%(124人)が2回、そして約6.5%(40人)が3回以上流産している。」という数字には驚かされた。
「子供を作るor作らないは個人の自由で在り、作らないからという事で、他者からどうこう言われる筋合いでは無い。」と思っているけれど、「国の未来を背負って立つ子供達を、国は支える責務が在る。」とも考えている。少子高齢化が叫ばれて久しいが、少子化改善の端緒として、「働き乍ら妊娠した女性を、どう守って行くか?」というのは、非常に重要な問題だろう。
育児休暇とか言いますが、妊娠した女性を守る事とは、男性が、耳障りの良いイクメンとなるだけではないでしょう。例えば、女性が抜ける事によって、負担が増える会社に出向し、女性が担う労働の代替えはできないのかと。女性の負担を減らし、休養期間をもっと延ばすには、男性の育児休暇よりも良い方法だと思います。
何度か書かせて貰っているのですが、「男女平等」という概念は重要だし、出来る限り其の方向に近付けるべきとは思っているものの、完全に平等というのは現実的に無理で、又、其の事による弊害も結構在るのではないかと考えています。身体の作り一つとって、男女では違いが在るのですから、100%一緒にするというのは無理だし、違う様に身体が作られたからには、違いに基づく役割が在るのだろうし。
ですから、育児休暇というのも男女が等しく、且つ全く同内容で設けられるべきというのは、個人的に違和感を覚えています。
隆様が書かれている様な形で、男性が女性をサポートするというのも在りでしょうね。