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「１４日から３時間ずつ輪番停電、東電が実施を発表」（３月１３日、読売新聞）
東京電力は１３日、地震による電力供給力不足に対応する為、管内の１都８県を区市町村別に５グループに分け、地域毎に電力供給を止める「輪番停電」を行うと発表した。＊１
１４日は午前６時２０分から午後１０時迄を７つの時間帯に分けて行われ、各３時間程度、停電する。継続期間は４月中を目途としている。
又、国の機能を守る為、官庁等の首都機能が集中する東京都２３区に付いては、荒川区を除き停電の対象地域から外れた。
菅首相は１３日夜、首相官邸で国民向けのメッセージとして、輪番停電を実施する事を了承したと発表、「国民に大変な不便を掛ける苦渋の決断だ。しっかりした対応をし、情報を提供して行く。」と述べ、理解を求めた。
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１２日に発生した「東北地方太平洋沖地震」のマグニチュードが、当初発表された「８．８」から「９．０」に上方修正された。エネルギー量で言えば、「９．０」は「８．８」の約２倍に当たるとか。地震発生から時間を経る毎に今回の地震による被害が尋常で無い事は理解していたが、マグニチュード９．０という数字で改めて恐ろしさを感じたし、「世界最大級の大地震に見舞われた我々は、世界で殆どの人々が未経験な状況に直面している。」という事を受け止めなければいけない。
「東京電力福島第１原子力発電所」の事故がどう推移して行くのかも気掛かりだが、原子力発電所の停止が相次いだ事で、電力需給の逼迫が懸念される為、政府は輪番停電を行う事を決定した。未曾有の大震災に見舞われた上、更に「大停電の発生」となってしまうと、此れは大事。自分も含めた（輪番停電の）当該地域の人々は、「苦しい時には皆で苦しみを分かち合い、一丸となって苦しみに耐える事で、希望を掴み取る。」しか無いだろう。皆、頑張りましょう！！
輪番停電が実施されれば、様々な問題が出て来るとは思う。カリフォルニア州では行き過ぎた「電力自由化」で電力の供給不足が懸念された事から、２００１年に輪番停電を実施したが、操業停止に追い込まれた工場の続発や、信号機の停止で交通事故が多発する等の問題が起きたと言われている。不安は正直在るけれど、こういった過去の経験を踏まえての今回の実施だろうし、個々人が冷静さを失ってパニック状態にならない事が重要だ。悪質なチェーン・メールが少なからず出回っている様だが、冷静に判断して惑わされない様にしたいもの。
唯、冷静さを失ってはいけないけれど、あらゆる出来事に対して最大限の注意を払わなければいけない事も忘れてはいけない。輪番停電の件で言えば、停止する信号機も当然出て来るだろうから、ドライバーは“何時も以上に”安全運転を心掛ける必要が在る。全てが使えなくなる訳では無い様だが、通話出来なくなる固定電話も在るだろうし、流せなくなるトイレも在る事だろう。
そして「（今回の地震で）自身が被災し乍らも、赤の他人で在る近所の高齢者を背負って避難した若者が居た。」一方で、「世界を含めた過去の大災害では、被災家屋に空き巣に入ったり、被災地域で強盗に押し入ったりと、火事場泥棒を働く不埒者が少なからず居た。」事も事実。今回の輪番停電は長くとも各３時間程度だが、「セキュリティー・サービスは使えないだろうし、携帯電話が無かったら１１０番も出来ないだろう。」と空き巣に入ったり、警察官等を装って押し込み強盗を働く輩は出て来る事だろう。呉々も御注意を！！
＊１ 政府からの「節電」の呼び掛けを受け、昨日の段階で近所のスーパー等では店内の照明を落としたり、閉店時間を早めたりしている所が目に付いた。日頃から「余りにも明る過ぎる照明」や「過度と思える冷暖房」には疑問を感じており、今回の件を契機に「エネルギーの使用」（原発の在り方も含めて。）に付いて、国民レベルでより真剣に議論しても良いのではなかろうか。（コストの問題等も在るのだろうけれど、東日本と西日本で異なる「商用電源周波数」も何とかして欲しいもの。仮に関西電力から東京電力管内に送電するにしても、両地域の送電網を繋いでいる周波数変換設備を利用しなければならないのだが、設備面の限界から充分な送電量は無理と言うのだから・・・。）
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